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七つの世界を冒険します!  作者: 同じ釜の召使い
1章『交わる世界』
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第4話『胸の痛み』

「———てな訳でコイツらもこれからは俺達の仲間だ!ユウキ、シルフ、挨拶!」

 こちらを見てくる100人弱の集団にアドラーさんがよびかれ呼び掛ける。

「ユウキ・アキザクラです!よろしくお願いします!」

「まーす」


 俺達はアドラーさんが結成した組織、『帰還者団(ハイムケーラー)』に所属することになった。

 現実問題、右も左も分からない世界で俺とフォメ2人で生きていくのはハードルが高い。

 シルフというのはもちろん最初に俺を起こしてくれた人のことで、アドラーさんが俺達の名前を尋ねた時にはあっさり名乗った。

 先程会ったばかりとはいえ、そんなに俺のこと信用できないかなぁ……。


「あの、ユウキ…さん?」

 自己紹介を終えて団員達と談笑していた時、突然声を掛けられた。

 その声の主は俺よりも年下だろうか、小柄な美少女だった。

「私、ZWEI(ツヴァイ)のアイリスって言います。私の弟をご存知ではないですか?」

 おそらく、この人の弟も巻き込まれて行方不明になったのだろう。

「申し訳ないがご存知ないな。しかし、なんで俺なんだ?ついさっきここに来たんだ、この世界についてなんも知らないぞ?」

 するとアイリスは表情を暗くて説明した。

「すみません、あなたがあまりにも弟にそっくりだったので……」

 ふーん。

 世界が違ってもそんなことがあるのか。

「大丈夫さ、あんたの弟はきっと見つかる!」

「そうだ、そのための組織じゃないか!」

 俺と談笑していた男達が次々とアイリスに励ましの言葉を飛ばす。

「そうですね、弟はきっと無事です!私も私にできることをしなくては!」

 そう言って力強い笑みを浮かべているが、俺にはその奥から不安が感じられた。

 無理して笑う彼女を見て、胸がちくっと痛んだ。

補足です。

ユウキは転移される際の衝撃で5時間ほど気を失っていて、その間にアドラーさんは仲間を集めています。おそろしくマイペースなシルフはアドラーの呼びかけに気づかず、ユウキを観察し続けていました。何が楽しいのやら、私にはさっぱりです。

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― 新着の感想 ―
アイリスの健気さが胸に刺さりますね。無理して笑う姿が切なくて、ユウキの優しさも伝わってきます。少しずつ絆が生まれていく感じが良いです。
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