プロローグ『告白』
「裕樹くんのことが好きです!」
それは目の前の美少女、日比谷光織の俺に向けた告白。
光織とは、物心つく前からの幼なじみだ。
家が隣どうしということもあり、いつも一緒に遊んでいた。
「えぇと、俺のどんなとこが……」
なんて聞くまでもないことだ。
ずっと一緒にいたんだ、なんとなく気づいていた。
「裕樹くんは私が嬉しい時でも、悲しい時でも、ずっと一緒にいてくれた。寄り添ってくれた」
胸の高鳴りが止まらない。
「そんな優しい裕樹くんが好きです」
今までは親友としてしか見てこなかった。
だが、今はドキドキしっぱなしだ。
もしかすると、俺も光織のことが好きだったのかもしれない。
「どう、かな?」
光織が俺を上目遣いで見てくる。
「俺も……」
その瞬間、強烈な閃光が俺達を包んだ。
そのまま俺の意識は手放され……。
ぺしぺしぺしぺし。
……なんだ?
ぺしぺしぺしぺしぺしぺしぺしぺし。
人が寝てるってのに、やかましいな……。
ぺしぺしぺしぺしぺしぺしぺしぺしぺしぺしぺしぺしぺしぺしぺしぺし。
「ペシペシペシペシうっさいわーい!!」
俺が怒鳴りながら起き上がると。
前髪で片目を隠した美女が俺を見つめていた。
「びっくりした」
「あ、ご、ごめんなさい!」
思わず声を張り上げてしまったことを謝罪して、
周りを見渡すと……。
「……あ?」
見慣れぬ街並みが広がっていた。




