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第6話 各種目の練習だ!

毎日2話更新してます。

球技大会の種目決めが無事に終わり、翌日から各種目の練習が始まった。


「真也くん、リレーだっけ?」今井さんは笑顔で聞いてくる。

ここである言葉を思い出した。


”言った方は忘れるが、言われた方はずっと覚えている”


まさにこの通りだ。


でも、今井さんの覚えてなさそうな顔を見ると気にしているこちらが馬鹿馬鹿しくなってくるので一旦この考えを頭から消そうと思い、僕は奥義を使うことにした。


これには技名とか特にアニメの主人公みたいに決めていない。


ここでは「中嶋スペシャル」とでもしておこう。でもこれでは長いので略して「中スペ」でいいや。


僕は満面の笑みを浮かべる。口角をあげて、手はグッドのポーズで僕はこう言う。


「もち!」


「もち!」じゃねえよ、と思ったかもしれないが唯一僕ができる満面の笑み、そして不快な気持ちにさせないようにするという僕なりの相手への気遣いだ。


今井さんは少し驚いた表情を見せた。「真也くんの笑ってるところ初めて見た」と言われた。


確かに僕はこの学校に来てから一度も笑っていない。そもそもこれも本当には笑っていない。


「ねえ、本当にリレーで大丈夫なの?」と今井さんは顔を近づけてくる。


なぜそんなに怪しむのか。そしてなぜ顔をわざわざ近づけてくるのかわからなかった。


現代っ子のコミュニケーション法の一つなのだと解釈した。なので僕も時代の流れについていこうと思い、僕自身も顔をつかずけた。


「…っ!」と今井さんはまた驚いた表情を見せ、さらに顔を赤面させた。


「な…何で真也くんも近づいてくるの!」と慌てて今井さんは僕から距離をとって言う。


僕には慌てる意味がわからなかった。これは可能性の話だが「やべ、俺口くせえのかな」と思った。


少し反省して、いつもちゃんと磨いているがいつもよりしっかり磨くようにしようと決意した。


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― 新着の感想 ―
会話のひとつひとつがやさしくて、読み終わったあとに心がほっこりしました。不器用なコミュニケーションも、こんなにあたたかいんだなって思えました。
”言った方は忘れるが、言われた方はずっと覚えている” 確かにそうかも
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