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第25話 文化祭の準備開始だ!!

なるべく早く更新します!

月日は流れ、冬の訪れを感じる季節になった。


田舎町の木々は枯れ始め、少しばかり寂しさを連想させる。


そんな中、我校の桜誠高校は文化祭の準備に取り掛かろうとしていた。


「みなさん、今年の11月は文化祭が開催されます。1クラス1つは出し物を出すことになっているので、話し合って決めましょう」


文化祭なんて僕にとっては、退屈なものだ。


他校の連中が来たり、おまけに周りはカップルだらけになるこの行事は茶番でしかない。


「中嶋くん。中嶋くんは何がいいとかあるかな?」


高倉が僕に話をふる。こいつは学級委員だからこう言うこともやらないといけないのだ。


「えーっと…」


(文化祭のベタといえば劇だよな。でもやりたくないしな)


「劇…なんてどうですかね…」


とりあえず言うことがないので、そう言ってみた。


劇なんてやりたがる人はいないし、大丈夫だと思った。


「劇、いいじゃん!」

「私、一回やってみたかったんだよね!」

「お姫様役とかやってみたい!」


予想に反して、クラスがざわつき始めた。


なぜか僕の案に賛成の声がどんどん増えていく。


(え、なんでだよ。絶対みんな嫌がると思ったのに)


「じゃあ、多数決で決めましょう」と高倉がまとめに入る。


結果は…圧倒的多数で劇に決定。


「決まり!今年はクラス劇だ!」


「…………」


まさか自分の発言が採用されるとは思わず、僕は頭を抱えた。


ああ、これ終わったは…そう思っていると


「真也くん」


名前を呼ばれて顔を上げると、今井さんが嬉しそうに微笑んでいた。


「劇楽しそうだね。一緒に頑張ろう!」


その笑顔を見た瞬間、少しだけ憂鬱さが和らいだ気がした。


(……まあ、悪くないのかもしれないな)


今井さんが楽しいのなら別にいいかと僕は思った。


「次に決めたいのが、そのクラス劇は何をやりたいか要望がある人はいますか?」


ここでもう1人の学級委員の高橋希が口を開く。


「私はシンデレラやりたいかな」


高橋の一言に、女子たちの間から「いいじゃん!」という賛同の声があがった。

男子たちは「王子役は恥ずかしいな」とか「裏方がいい」とか不満を漏らしている。


「シンデレラかぁ…」

僕は心の中でため息をついた。

よりによって一番ベタで、恥ずかしいやつじゃないか。


「じゃあ、他に案がなければシンデレラでどうですか?」

高倉がクラスに問いかけると、ほとんどの生徒が手を挙げた。


「決まりだね!」


(マジか…俺の文化祭、終わったな)


と思ったのも束の間、次の一言が僕を凍りつかせた。


「じゃあ次は、配役を決めましょう!」


「え、配役!?」

思わず声が出てしまった。


「当たり前でしょ。劇なんだから」

高倉が笑う。


クラスは一気にざわつき始め、

「シンデレラやりたい!」

「継母とか楽しそう!」

「魔法使いがいい!」

と声が飛び交う。


そんな中――


「中嶋くんは王子様役でよくない?」


誰かが軽いノリで言った。


「え、ちょ、なんで俺!?」


「だって背も高いし、雰囲気合うし!」

「主人公枠は男子なら中嶋でしょ!」


「いやいやいや無理だろ」


慌てて否定する僕をよそに、賛同の声がどんどん大きくなっていく。


「……私、シンデレラやりたいな」


小さく手を挙げたのは、今井さんだった。


教室の空気が一瞬で固まる。

そして


「決まりじゃん!中嶋と今井で王子とシンデレラ!」


クラス中から拍手と歓声があがった。


(終わった。本当に、終わった……)


でも、その横で今井さんが少し恥ずかしそうに笑っているのを見て、


なぜか心臓がいつもより早く鼓動を刻んでいた。


僕が王子で、今井さんがシンデレラか…

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