第14話 僕、信頼されてないわ
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屋上で今井さん、本当は大丈夫じゃないのに「大丈夫!」と無理して言わせてしまった。
つまり僕は信用されていないのだ。
今までのこと考えると、今井さんとそこまで親しいわけではない。
今までだってほとんど今井さんから話しかけてきてくれてたけど、別に普通の会話をしていただけだ。
「身長いくつ?」とか「おはよう」って挨拶したり、球技大会だからって理由で「真也くん、頑張れ!!」って応援してもらったくらいだ。
高校に入って2人「隼人」と「高倉」は友達になったけど、それ以外とはまだだし。
コミュニケーション能力が欠如しているんだと思う。
学校帰り、僕は歩きスマホをしながら調べ物をしていた。ご察しの通り「信頼を築く方法」だ。
隼人と高倉に聞こうと思ったけど、あれは自然にやってるから恐らくあの2人は説明なんて出来ないだろう。
ようは、天は二物を与えた系男子なんだよな。
「えーっと…」
調べたら「信頼を気づくには小さな約束事を必ず守りましょう!」と出てきた。
「小さな約束か〜」
何かないかと僕は暗中模索している。
ただでさえ、隠し事が多い僕にそんなこと出来るのか。頭の中ては疑問で溢れかえっている。
「明日。隼人か高倉に相談してみるか…」
結局、僕は1人で考えるのを諦めるのであった。
次の日…
僕は隼人と高倉を呼んだ。
「なあ、質問があるんだけど」
「なんだ?」、「どうした?」と2人が聞いてくる。「小さな約束事って何だと思う?今井さんから信頼されたいんだけど…」僕が言うと2人とも見つめ合って微笑んだ。
「僕からの提案なんだけどさ、帰り一緒に帰るなんてどうかな?」
「お!いいねそれ!」
2人が盛り上がる。本当にそんなので大丈夫なのか?と思った。けれど、物は試しとも言うし実行してみることにした。
帰宅後…
僕は早速、今井さんをスムーズに誘う練習を始めた。
正直、女の子を自分から誘うなんて初めてだからなんて言ったらいいかわからない。
「ぼ…僕と明日一緒に…帰りませんか?」
ダメだ。1人でやってて恥ずかしくなってくる。そもそもこんなので上手くいくのか?
てか、今気づいたけど今井さんと連絡先すら交換してないじゃないか。僕は軽く焦燥感を覚える。
布団に入り、天井を見つめる。
こういう時は自然とうまく行った時の想像をしてしまうものだ。今井さんを誘った時のあの明るい笑顔。
「うん!」
と言ってくれる今井さんを想像すると何だか眠れなくなってきそうだ。明日に備えてしっかり寝よう。
明日は上手くいくといいな。
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