第13話 久ぶりに見た君は…
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この休日は考えさせられる日が多かった。
球技大会で聞いた今井さんの過去、そして温泉で隼人と話したことだったりと沢山あった。
その次の日も僕は今井さんの過去について考え、どうしたら彼女の不安を和らげることができるのか。
そんなことを永遠に考えていた。
どれだけ辛いことがあろうが時は進む。本当はあんな姿を見られた今井さんは学校に何て来たくないだろう。
でも彼女はきていると僕は思う。いつも通り学校の門を通り過ぎ、玄関で上履きに履き替え、階段を登り、教室へ入る。
そこには…いつもの今井さんが座っていた。カーテンが風に揺れ、その隙間から日が差す。球技大会の時のこと何て忘れてしまうくらい美しく見えた。
「真也くん、おはよう!」
いつもの満面の笑みで挨拶をしてくる。少し間が空いて僕も挨拶をする。
「おはよう」
全部知ってしまった僕はその笑顔すら嘘で、貼り付けたような笑顔に見えてしまう。
本当の君はいったいどんな気持ちで、どんなことを思って生きているんだよ。
何であんな辛い思いしてるのに…何でそんなに人に優しい顔ができるんだよ。
なんかこの場にいるのが悪い気がした。なので僕は「ごめん。トイレ行ってくる」と言って教室を出ていく。
トイレの鏡の前で僕は自分を見つめる。「平常心…平常心。落ち着け真也」と心を落ち着かせる。
溢れ出す感情を無理やり抑える。今日一日どんな気持ちで過ごせばいいのかわからなくなっている。
30分くらいして、教室へ戻ると教室は沢山のクラスメイト達で賑わっていた。
中には隼人、高倉もいる。2人の様子はいつも通りだ。今井さんのこと考えてるのは僕だけなのかなと疑問に思う。
授業が始まると、今井さんを無意識で見てしまう。真面目に授業を受ける彼女に魅了されている。すると、今井さんがこっちを見る。
「どうしたの?」と心配そうに聞いてくる。僕が心配されてしまった。「いや、別に何でもないよ」勘付かれないように僕は平常心を保つ。「そう…」と言って授業に戻る。
お昼休みになると、僕は今井さんに話しかけられた。「ねえ、少し話があるんだけど時間もらえないかな?」と言わた。
僕は断ることもなく「わかった。いいよ」と言って今井さんについて行っった。
学校の屋上へ行き、2人っきりの空間になる。今井さんが口を開く。
「真也くん、球技大会のときはごめんね。変なところ見せて」
「いや、別にいいよ。それより大丈夫だったの?」
「え…?」今井さんは驚いた表情をする。恐らく聞かれると思っていなかったのだろう。
僕は彼女の目をじっと真剣に見つめる。
「う…うん。大丈夫だったよ」
嘘だな。僕は瞬時に理解した。隼人もこんな気持ちなんだなと思った。
嘘をつかれるということは僕自身が彼女から信用されていない証拠なんだ。隼人もきっと同じだ。
改めて嘘をつくことの重さを知った。
「ご…ごめんね。ただ謝りたかっただけなんだ。あ!もう授業始まっちゃうよ!行こ!」
と話をそらされた。
高倉は少しだけ知っていると言って僕に言ってくれた。今井さんは他にどんなことを隠しているのだろうか…
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