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サウナセンチメンタル

作者: 森 go太

 社会人になり、大阪で1人暮らしを始めてから1ヶ月。


 17時までの在宅研修を受けた後、久しぶりに京都のサウナに行った。


 京都駅で後輩とご飯を食べた後、大学時代に行きつけだった銭湯で、120度くらいの熱めのサウナ。


 サウナに備え付けの小さなテレビでは、金曜ロードショーの『ボヘミアン・ラプソディ』が流れていた。


 それをぼぅと眺めながら、8分程してサウナを出た。


 雑念が全て消え、掛け流しの音が鮮明に聞こえるまで、水風呂に浸かり火照った身体を冷ます。


 そして温泉に浸かり、脱力感に身を任せながら呆けていると、ふと実家の風景が浮かんだ。


 以前までは、この後は湖西線一本で帰り、駅まで母が車で迎えに来てくれて、住み慣れたあの小さな、弟がだらけている家へと帰る。


 でも今日帰るのは、誰もいないマンションなんやなぁ。


 

 ママ。




 やっぱ、京都まで戻って来るとあかんな。


 ひとりが寂しくて、あの安心感が、恋しくなってしまう。



 実家って、ものすごいありがたい空間やったんやな。



 サウナって、いいな。



 今日、湖西線は強風で止まっている。


 次は49分発の、姫路行きやな。

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