地獄の訓練と恐怖の教育の始まりなのよ
今回はムサシとマルローゼに再会して、地獄の訓練と恐怖の教育が始まる話です。
「姫、お久し振りです」
「姫様、お会いしたかったです」
ムサシとマルローゼに再会しました。
どうやら私を追ってきたようです。
「どうして追ってきたなのよ」
「姫が奴隷商人達に捕縛されたからです」
「とても心配したのです」
「ごめんなさいなのよ。でも奴隷商人達なんかに負けたりしないなのよ」
私が奴隷商人達に捕縛されて、心配を掛けたみたいなので、二人に謝罪した。
「兎に角姫の護衛として付いて行きます。それと姫の免許皆伝は取り消します。更に訓練で鍛え直します」
「今度は絶対にお供して、教育を再開します」
(せっかく爺の地獄の訓練とマルローゼの恐怖の教育から解放されたのに、冗談じゃないなのよ。これじゃ元の木阿弥なのよ)
「・・・・分かったなのよ」
しかし拒否は出来そうもないので、仕方なく訓練と教育を受け入れた。
「それから従者が居るらしいので、その者達の訓練も行います」
「私もその者達に従者としての教育をします」
「従者ではなく、仲間なのよ」
「どちらでも構いません。姫様の同行者として相応しくしてみせます」
「我もマルローゼに同感です」
「お主達が姫の従者だな。我はムサシ。姫の武術の師匠兼護衛だ。そして今からお主達の武術の師匠だ」
「私はマルローゼ。姫様の専属侍女兼教育係です。貴方達を姫様の同行者として相応しくなるように、厳しく教育してあげます。それでは右から順番に名乗りなさい」
「マリーですの」
「アンでありんす」
「トワざます」
「ネットでごわす」
「マリー、アン、トワ、ネットですね。私達の教育は厳しいですが、弱音を吐く事は許しません。覚悟して下さい」
「「「「・・・・」」」」
「返事をしなさい」
「はいですの」
「はいでありんす」
「はいざます」
「はいでごわす」
こうして私達の地獄と恐怖の日々が始まった。