ヤマタノオロチ討伐①
今回はヤマタノオロチ討伐の話①です。
「おい、噂を聞いたか。ヤマタノオロチが復活するらしい」
「嘘だろう。そんな事になったら、この国は終わりだ」
「他国に避難するしかないな」
ジパングの街を一人で散策していると、ヤマタノオロチの噂で大騒ぎだった。
(ヤマタノオロチって、何ですの。まぁ、私には関係無い事ですなのよ)
私がボンヤリとしていると、いつの間にか大勢の兵に取り囲まれていた。
「わぁ、団体さんのお着きなのよ」
「勇者様、お待ちしておりました」
巫女装束の少女が声を掛けてきた。
勇者様って、私の事なの。
「あの、人違いされていませんかなのよ。私は勇者様ではありませんなのよ」
私は必死で否定した。
「いいえ、間違いありません。予言の水晶に写ったのは貴女です」
少女が憧れの人を見るような眼差しで私を見つめている。
「本当に人違いなのよ」
「それではこの神剣を鞘から引き抜いて下さい」
本当に人違いで、勇者じゃないと言い張ったら、神剣を差し出されて、鞘から引き抜いてくれと要求された。
「神剣が八色に輝いたなのよ」
私が鞘から引き抜くと、銀色の刀身が聖魔剣のように八色に輝いた。
「神剣の力が甦った。間違いありません。貴女は勇者様です」
「ごめんなさいなのよ。さようならなのよ」
「逃がしませんよ」
速攻で逃げようとしたら、少女が抱き付いてきた。
「絶対に人違いなのよ。離して欲しいなのよ」
離してくれるように説得した。
「絶対に人違いではありません。決して離しません」
少女の必死の行動に説得を諦めた。
「分かったなのよ。取り敢えず話しを聞くなのよ」
「先程は失礼致しました。私はカグラと申します。この神社で巫女を務めております」
「私はシャルルなのよ。旅の冒険者なのよ」
「冒険者とは何ですか」
「簡単に説明すると、主に魔獣を討伐する職業なのよ」
「魔獣を討伐」
カグラさんの目付きが変わった。
(ドジったみたいなのよ)
嫌な予感がした。
「シャルル様、お願いです。ヤマタノオロチの再封印に協力して下さい」
カグラさんが懇願してきた。
(やっぱり、こういう展開になると思ったなのよ)
仕方なく詳しい説明を聞く事にした。




