失礼な受付嬢は謹慎になりましたなのよ
今回は失礼な受付嬢が謹慎になる話です。
「受付嬢のクレアさんは居ますかなのよ」
「此処は幼女が来る場所ではありません。早く帰りなさい」
町の冒険者ギルドで薬草採取の依頼を受けようと、顔馴染みのクレアさんが居るか尋ねたら、幼女扱いされた。
「私は幼女じゃないなのよ」
「嘘を付くのは止めなさい。どう見ても幼女じゃない」
「嘘じゃないなのよ」
確かに私は十歳位にしか見えないけど、本当に十五歳だ。
信じて貰えないので、冒険者カードを提示した。
「他人の冒険者カードを使用するのは犯罪ですよ。衛兵に通報します」
「何をするなのよ」
「きゃあああ」
受付嬢が私の腕を掴んだので、軽く振り払ったら、壁際まで吹っ飛んでしまった。
「こ、これは立派な暴行ですよ」
「先に私の腕を掴んだのは貴女でしょうなのよ」
「どうしたのですか」
騒ぎを聞き付けて、クレアさんが駆け寄って来た。
「この幼女が他人の冒険者カードを使用したのです」
「シャルルさん?この大馬鹿。彼女は本当にF級冒険者よ」
「・・・・はぁ」
受付嬢は怒鳴られて、呆けた表情をした。
「貴女は謹慎です」
「・・・・そ、そんな」
受付嬢は謹慎を言い渡されて、真っ青になってしまった。
「シャルルさん、ごめんなさい」
「もう良いのなのよ。それより薬草採取の依頼を受けたいなのよ」
「薬草採取の依頼ですね。直ぐに対応します」