赤の剣聖を引退しますなのよ
「黄の剣聖クズガーとの模擬戦で勝利した褒美を与える。何か希望はあるか」
「それでは冒険の旅に出る許可をお願い申し上げますなのよ」
「それは認められない。赤の剣聖の不在は大問題だ」
「それでは赤の剣聖を引退しますなのよ。私は赤の聖剣をを授からなかったので、元々赤の剣聖を名乗る資格が無かったなのよ。新たな赤の剣聖が選定されれば、何の問題もありませんなのよ」
「・・・・分かった。それほど言うのなら、認めよう。但し新たな赤の剣聖が選定されればだがな」
「これより赤の剣聖選定の儀式を執り行う。候補者は前に出なさい」
赤の剣聖シャルル嬢が引退されて、新たな赤の剣聖選定の儀式を行う事になった。
私はルビー帝国の第一皇子イーサー。
前回の儀式では赤の聖剣に拒否されたが、今度こそ赤の剣聖に選ばれてみせる。
その為に剣の腕を磨いたのだ。
「激痛がしない」
つまり私が赤の剣聖に選ばれたのだ。
「イーサー殿下が選ばれた」
「流石はイーサー殿下だ」
「「「「「うぉおお。イーサー殿下、万歳」」」」」
人々から大きな歓声が上がった。
私は正式に赤の剣聖と認められて、赤の聖剣を授かった。
剣の腕を磨いた甲斐があった。
(シャルル嬢、ありがとうございます)
引退してくれたシャルル嬢には感謝しかない。
私は近衛騎士団長のパワード。
イーサー殿下が新たな赤の剣聖に選ばれてしまったので、今回も赤の剣聖になる夢は叶わなかった。
(シャルル様、貴女への愛が足りなかったので、赤の剣聖に選ばれませんでした。どうか愚かな私をお許し下さい。シャルル様、愛しています)
シャルル様に愛の祈りを捧げた。




