皇帝陛下との謁見なのよ
今回は皇帝陛下との謁見の話です。
「これから皇帝陛下との謁見の為に皇宮に向かう」
「・・・・え、ええとなのよ」
皇帝陛下との謁見なんて、聞いていない。
神官長によって皇帝陛下の謁見室に連れ込まれてしまった。
「そなたがシャルルか。顔を上げよ」
「皇帝陛下、お初にお目にかかりますなのよ。冒険者のシャルルと申しますなのよ」
顔を上げて、皇帝に初対面の挨拶をした。
「本当に少女なのだな。シャルル、皇族に仕えてみないか」
皇族に仕えてみないかと勧誘された。
おそらく神官長が推薦したのだろう。
「私はまだ若輩者なので、将来の事は考えておりませんなのよ。御辞退致しますなのよ。申し訳ございませんなのよ」
「まぁ、急いで決めなくても良いだろう。暫くは帝都に滞在してくれ。それよりも近衛騎士団長のパワードと模擬戦をしてくれないか。どうもシャルルが赤の剣聖に選ばれた結果に納得していないようなのだ」
面倒だけど、拒否は出来そうもない雰囲気です。
近衛騎士団長の実力には興味があるから、模擬戦を受け入れよう。
「畏まりましたなのよ」
「試合始め」
最初は軽く打ち合っていたのだが、いきなりパワードが素早く踏み込んできて、鋭い剣筋で木刀を繰り出してきたので、思わず本気で打ち合ってしまった。
「ぎゃあああ。う、腕が」
するとパワードが悲鳴を上げてしまった。
どうやら打ち合った時に腕を痛めたらしい。
「・・・・参りました」
そしてあっさりと敗北を認めた。
「パワード騎士団長が負けた」
「嘘だろう」
「信じられない」
「貴様達、静かにしろ」
パワードが部下の騎士達を激しく叱責して、私に熱い眼差しを向けた。
「惚れました。結婚して下さい」
「・・・・」
いきなりのプロポーズに無言で呆けてしまった。




