表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
277/469

神のお告げに導かれ2

「是非とも!


 シューナリュードさんに助けていただきたく!


 こうしてお探していたのです!」


「……少し声のボリュームを落としてくれると聞きやすいかな」


「すまんな、声の大きさは元々デカくてな」


「うるさいよぅ……」


 ルフォンはミミを手で押さえつけて聞こえる声を緩和しようとしている。

 我慢していたけどちょっと限界だった。


 ミミのいいルフォンがこれ以上はかわいそうだ。


「う、ゴホン……これでどうだ?」


「まだダメ……」


「これならどうだ」


「うん……それぐらいなら大丈夫」


 かなり声の大きさを落としてようやくルフォンからオーケーが出る。


「それでは話の続きといこうか。


 実はシューナリュードさんに頼みがあって、テレサという聖者がいるのだが、彼女のことを助けてほしいのだ」


「テレサ? 聖者?」


 全く聞き覚えのない名前。

 知り合いじゃない。


「どうしてわざわざ俺なんだ?


 使徒や聖者なら教会の方で何とでもしてくれるだろ?」


「教会でも何ともできないのだ」


 聖者が何かしらの問題を抱えたとすれば教会は全力を上げて解決しようとしてくれるはずだ。

 リュード個人でできることよりもはるかに多くのことをやってくれるはずなのに、どうしてリュードの力が必要なのか。


 いや、そもそもの話、どこからリュードの名前が出てきて助力を求めることになったのだろうか。

 多少の武力的な知名度はリュードのことを調べれば出てくるだろうけどもっと上の人もいるし教会ならそんな人とも接触することだって難しくない。


 流浪の冒険者を探さなくたっていいのだ。


「どうしようもなく困っていたところに神からの神託があった。


 そしてその神託にあった人物を探した結果見つけたのが君だったのだ」


「へぇ?」


「ケーフィス様からこの問題を解決できる人の特徴を教えてもらった。


 信託などでは個人の名前を直接告げられることはできないのであくまでも特徴だけだったが分かりやすい特徴だったからな」


 ケーフィスが何でと思って記憶を辿ってみる。

 そういえばだいぶ前にケーフィスから何かをお願いされていたことを思い出した。


 あれも確か聖者がどうとか言っていた気がする。


 内容は何だっただろうか。

 神物を探せとかそんな話だった気がする。


 ただ何年か先まで大丈夫とかそんなことも言っていたような気が。


「テレサを助けられるのはあなたしかいないのです!」


「本当に俺がどうかも怪しいけど、とりあえず話は聞くよ。


 違ったり協力できなさそうなら断るからな」


「もちろんです。


 しかし私は確信しております。

 シューナリュードさんが神のおっしゃられるお方であると。


 テレサを救ってくれるお方であると信じています」


 ケーフィスに聞いた話も内容が朧げだ。

 何があったのかも細かく聞かなかったし事情を詳しく聞いてみることが必要である。


「分かりました。


 ではお話しいたします」


 町まで向かう中でダリルの話を聞くことになった。

 時々興奮するとボリュームが壊れるのでそこら辺を注意しながらだが声のバカさ加減にも関わらず頭はそれなりにちゃんとしているのか話はまとまっていて聞きやすかった。

最後まで読んでいただきましてありがとうございます!


もし、少しでも面白い、続きが読みたいと思って頂けましたら、

ブックマークや高評価、いいねを頂ければ幸いです。


評価ポイントをいただけるととても喜びます。


頂けた分だけ作品で返せるように努力して頑張りたいと思います。


これからもどうぞよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ