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捏造の王国

捏造の王国 その38 地獄行きトップ選挙戦!アベノ政権最大戦犯決定選挙が地獄にて開幕?

作者: 天城冴

梅雨というより台風といったほうがふさわしい暴風雨に見舞われるニホン国。気象やウイルスの猛威に悩むガース長官にさらに恐怖のお告げ?が。地獄行きトップ選挙にエントリーされたというのだ!

雨続きの空模様、しとしとの梅雨どころか警戒警報のでる大雨にも見舞われるニホン国。ここ、首都の官邸においても憂い顔の初老の男が一人、

「ああ、ウイルスの猛威は続くし、国会はなんとか閉じたが、アベノ総理は何を考えてるんだが、私はやはりサンカイさんにつくべきなのか…」

と、グラスにいれたビールならぬ水出し緑茶を口に含むガース長官

「う、いまいち。やはり茶葉から丁寧にいれるべきだったか。しかし、ガワイ夫妻が逮捕されたし、勝手にウイルス対策専門家会議は解散などと大臣が発表してしまうし、アベノ政権支持率はダダ下がりだ。くう、あれほど広報に金を使ったのに…」

広報というよりバイトを雇いネットでデマ、嘘交えたアベノ賛美三昧。支持率をかさ上げした、まさに逮捕されたガワイ夫妻のごとく金で買った当選ならぬ支持率なのだが、その辺は都合よく隠蔽するガース長官。ふと、鏡を取り出し

「ああ、頭が去年より涼しくなってしまった。この首都トップ選挙、オオイケがとるだろうが、それも痛い。だが、ヤマダノだのウツミンヤだの野党側がとっても、メイジの推薦のアレもなあ、ますます、心配事が…」

『いや、アンタ、心配するのそこじゃないって。にしても、まーだ、懲りてないんだねえ』

鏡の中から、聞き覚えのあるイヤーな声。

「そ、その声は奪衣婆か!」

『あ、覚えてたねえ。っていうか、この間、忠告、今のままでいけばバットエンドだよってみせたのに、まだ改心してないのかあ(詳しくは“捏造の王国 その34 宣言はしたものの、対策だめだめで批判殺到不安増大…桜散り逝く水面に映ったのは、ガース長官戦慄の未来像”をご参照ください)』

「い、いや、あれは夢だ。庶民に撲殺されるなんて、私の人生の予定にはないんだ!」

『まあ、しゃーないかあ。人には悪を行う自由意志があるだの、向こうの神さんも言ってたらしいしねえ、自己決定って大事だよねえ。で、エントリーに入ってんだけど、ご感想は?』

「エントリー?」

『あ、ほらさあ、ニホン国ではあ、今首都トップの選挙でしょ、地獄でもそれにあわせてイベントやろうって。ほら、祭り縮小で四万六千日とか、新暦の盆も旧暦の盆祭りもなくなってさあ、地獄の亡者も獄卒も救われないからさあ』

「そ、それは新型ウイルスがなかなか収まらないからで…。って地獄にもイベントあるのか!」

『イベントっていうか、地獄に落ちた方を少しでも楽にするため供養ってのが、あるでしょ、そういうのも自粛で、皆さん不満がねえ。もともと地獄に快適さはないけど、ほんの少しの希望もとりあげられちゃったんで』

「それと私とどう関係が!」

『だってウイルス対策失敗したじゃん。客船の隔離じゃない隔離とか、意味ない一斉休校とか、科学的裏付けほぼない緊急事態宣言とか。一応死者は少ないってことだけどさ。実は死亡率は増えてるし。死んでから新型肺炎ウイルスだって主張するのが大勢いんのよ、確かにそうなんだけど。疫学的対策も専門家会議の意見は聞いたけど、聞いただけで総合的判断ってのが、全くできてなくて、そのまんま決定とかしちゃったからねえ。専門家のオンミさんもびっくりらしいねえ。経済とかの影響はアベノ政府の人がちゃんと考慮するって思ってたんだろうねえ』

「いや、それは、そのう、一応考えて」

『5月の連休なんて稼ぎ時に大自粛なんてしたらニホン経済瀕死になるなんて、商売人はわかるけど、そりゃ感染症とかの学者さんはわかんないよねえ。しかも夏の祭り、イベント、大会もろもろ中止、縮小だからねえ。こりゃ9月終わったら、ニホン国どうなっちゃうんだろうねえ』

「そ、そのう、補償とか、拡充を」

『それで増税かあ。ジコウ議員とその周辺だけは金配って、ってこの間自殺で地獄に来た亡者さんが言ってたよ。俺が自殺したのはアベノ政権の奴等のせいだ!あいつらこそ俺の罪を償うべきとか、司録っていう書記さんの前で話してて。そういう亡者が増えた上に夏休み縮小、盆休みもたぶんない、親族にお参りしてもらえない、祭ってもらえないんだって声が続出』

「いや、だから、旅行券とか、その、旅行支援は各自治体も」

『それ、帰省じゃ使いにくいから。都道府県をまたいだ移動だと使えないって自治体もあるから。だいたい夏休み縮小とかゼロとかで子供が休みとれないと帰省できないって人もいるし。会社の休みないってパターンもあるし。それだとそもそも帰省しないと盆もできないからね。それで、本来地獄の亡者は罪を償うものだけど、政府のせいで自殺したりして地獄に来ざるを得なくなった、この状況はひどすぎ、アベノ政権の奴等にも責任あるだろうってことになって』

「なって?」

『で、誰が、一番責任が重いかってことを、決めようって』

「それって、つまり」

『つまり、選挙よ、だれが最大戦犯かって投票して決めるんだって。あ、最大戦犯って言い方は亡者たちが主張していってるんで、まあ地獄行きトップ決定戦が正式名称になりそうだけど。選挙で決定っていうのは、ニホン国の亡者の要望だから、ニホン国式にさ。まあ本来なら司録さんが記録参照して閻魔様に教えて閻魔様判断なんだけど。亡者の不満っていうか、彼らの言い分も聞いてやんないとってさ、地獄の恩情というか』

そんな恩情なくていい、と内心叫びつつガース長官は恐る恐る聞いてみた。

「そ、それで私がエントリーとは」

『地獄行きトップ候補に決まってんじゃん。まあアベノ総理が問答無用で第一候補だけど、あの人はマイティフールで、自分で考える頭ないからね。まあアホと自覚してるのに、トップについたってこと自体が大罪って理屈もあるけど。アベノ総理によくないこと吹き込んだり、総理の威光を笠にきてやらかしたりした連中も罪があるってことで』

「わ、私は、その」

『いろいろやったでしょ。記者クラブで都合の悪い質問する記者追い出したり、いびったり。官房機密費だの使ってネット世論誘導とか、マスコミ懐柔とか。国民に情報隠すとかが大犯罪って主張した亡者もいたよ、アンタに騙されたって』

「そ、それをいうならゼコウとか、その」

『もちろんエントリー済みだよ、ゼコウの進言した政策なんて庶民のことまるで無視だからねえ。マイマイナンバーとか電波規制だのの総務大臣ダカイチとかさ、あの女また妙なこと、免許証とナンバー紐付けとか言ってるから、上位にあがるわね。最近落ち目のヨネダ・レイミ、日報隠ぺいに、国民主権全否定のアホ女もまた総理に色気だしてるから浮上中』

「そ、そうすると、アトウダ副総理やギジダや」

『もちろん経済、財政も無恥、無知なくせに消費税をやたらにあげたがるアトウダは二番手よ、総理やってたし、また総理に返り咲こうなんてトンデモナイ話もあるし。ジコウ党の総理だった奴等は、ほぼエントリー、死んじゃった奴は刑期1億年増しとかにするとかの案もあがってるし。むろん防衛大臣とか元防衛大臣とかそのほか諸々の今の総理候補はちゃんとこっちの候補者にも入ってるよ。あとまあザザキとかグロカワとかの忖度官僚とか、ヨツウラ・ハリとかの御用学者とかズルノとか太鼓持ち芸人やダケナカとかの似非財界人とか、INUHKの似非記者ガンダ・アキコとか、野党のフリしたジコウ党衛星メイジの党のトップとか元トップとかもさ』

「で、ではモモタンとか、まさかハシゲンまでエントリーか」

『あ、今更罪免れようって距離置こうとした奴等もねえ、地獄行きは当然って意見多数でね。地獄行きトップでなく、トップと道連れにね。だってさあ、独裁っていっても逆らって死刑になるわけではないんでしょ、つまりアベノ政権にすり寄ったのは自由意志だよね。間違ったことを黙ってたのも、不正、隠蔽、汚職に加担したのもさ。その結果は自己責任だよねえ、ネトキョクウのお好きな。もちろんアンタらに金もらったりもらわなかったりして、ネットでアベノ持ち上げまくったネトキョクウも数にはいってるよ、個人個人じゃなく、そういうクラスターで。ちなみに道連れの定員数は無しだからさ、いくらでも選べるし。まあ、最終決定権は閻魔様だけど。あ、でも閻魔様は今回の選挙結果を尊重するってさ、民主的でしょ』

そ、そんなところで民主的にならなくてもーと、内心嘆くガース長官。しかし地獄にも仏という、なんとか藁だか蜘蛛の糸にすがる気持ちで鏡に向かって聞いてみた。

「そ、それで私にエントリーをわざわざ言いに来たということは、い、今から、そのう、言動を改めたら地獄行きは免れるよという忠告か、なにか…」

『いいや、全然、そういうオマケはなし。こっちで勝手にエントリーしたわけだけど、一応候補者に選ばれた感想を聞いてみたほうが、選挙戦も盛り上がるって亡者たちの要望でねえ。で、感想は?』

「地獄行きエントリーの感想なんてあるか!不快だ、嫌悪だ、恐怖だ!」

と、叫びながら鏡を床にたたきつけるガース長官。

『やれやれ、変なとこで怒りっぽいねえ、ま、感想はいただけたようだし、いっか。床はちゃんと掃除しとくんだよ』

割れた鏡の中からかすれていく声を聴きながら

「こ、これは夢だ、幻だ、そんな不吉な選挙なんぞ、あってたまるか。やはり、きちんとしたお茶を飲まないと白昼夢をみるんだ」

と鏡の破片に目を背けつつ茶を淹れなおそうとするガース長官であった。


立候補もしてないのに勝手に選ばれてしまうというのが、生前の行いの悪さを物語っていますが、もし、どこぞの国でこういう事態になっても、皆さん改心するんでしょうかねえ。罪状をつきつけられても、しないような気がしますが、生きてるうちに償いなりなんなりしていただきたいものです。

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