表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

2

まあ少し時を遡らせていただきたい。

私はごくごく普通の日本に暮らす少女だったはずだ、ちょっと忘れてることもあるけど気にしないで行こうと思う。たしか、私の最後の記憶にあるのは病院だから、病気か怪我で死んじゃったんだろうなぁ。痛かったのかなぁ…我ながら壮絶な人生っ!幸せであったことを祈ります。


そしてさっき、唐突に私はこの前世の記憶を思い出したわけです、はい。猪突猛進って感じで謝りに行ったのはいいけどそんな都合よく行くわけないですよねぇ…だって昨日まで、いや記憶が戻る前まで男誑しまくってたもんな、私。


記憶が戻る前のことを思い出してみよう。嫌なことでしかないけど、これは義務であると思おう、よし。頑張れ私。


そう、あれは1年前…





「やぁ、私の可愛い娘!♡君を迎えに来たよリーリス。」


「え?」


「今まで迎えに来て上げられなくてごめんねぇ?お詫びと言ってはなんだけど、プレゼントを沢山あげるよ!これとかオススメだよ、いい香りがする香水…かわいいだろう?」


「これを…私にくれるの…?」


「あぁ!もちろん。だってリーリスは私の可愛い娘だからねぇ」





あぁぁぁぁぁぁぁ思い出しちゃったよどうすんだよ!!

今考えると鳥肌が立つ、あんな男になんで着いてったんだかなぁ…まあ私孤児院にいたから家族に…いや本当の愛?っていうのに飢えてたんだよなぁ。記憶取り戻す前の私かわいそすぎっ!!けど、まあここからだよね私が同情できなくなるのは…


「リーリスはこの国で1番、いや世界で1番かわいいんだよぉ?」


「ほんとぉに!?私かわいいのぉ?」


「あぁ、だからリーリスのことを悪く言うやつはリーリスに嫉妬しているんだよ」


「えぇ私可愛いから嫉妬?されちゃうのぉ?」


「けどそれは仕方ないことなんだ、リーリスは自分の好きなように生きていいんだからね」


「はい!お父様!じゃあね、じゃぁね、私プレゼントがいっぱい欲しいのぉ!リボンと宝石でしょ?あとはねぇ…」





はいはい。かわいいかわいいっと…まあ確かにそこまで悪い見た目はしてないと思うけどさぁ…すぐにその気にされられちゃってんだよなぁ私…この後からどんどん悪化して、確かこの1年で30人ぐらい使用人の人辞めさせちゃった気がする…


幸い私は謝るのは得意である。


私はいつか謝りに行こうと心に決めたのであった…


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ