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4話 エイリア降り立つ

以前書いたのを少し書き直し、投稿を再開したいと思います。

仕事柄忙しくて少しづつですが頑張りますのでよろしくお願いします。

目を開けるとそこは森の中だった。

マイアに魔法の使い方を刷り込まれているおかげですぐに魔法を発動する。

薄い膜の様な魔力を周りに飛ばし探査魔法を放つ。

とりあえず近くに敵意のあるものは居ない、少し先に道がある様なので

そこに向かって歩きだす。


「こちらの世界の人はどんな感じかな~?」


しばらくすると明るくなり道らしきものが見えてきた。

長い期間人が歩いて踏み固められた道、少し周りを見回すと遠くに巨大な壁の様

なものが見える。

エイリアはそちらに向いてまた歩きだす。

30分ほど歩いていくと道の両側に広大な畑があり、小麦らしき植物が穂を

揺らしている。

とても気持ちの良い風がエイリアの髪を揺らし、思わず鼻歌を歌いながら

歩いていた。

時折、畑で作業している農民がエイリアに気がついて、銀髪のエルフが鼻歌を

歌って歩いている姿を見ている。

遠くからでもわかる美しさに男女関係なく見惚れていた。

壁に近づくと徐々に人も増え始め商人らしき人

が乗ってる馬車や大きな剣を担いでる男、ブカブカのローブを着ている女性

など地球で子供達がゲームで遊んでた様な光景が見えて、ワクワクしてるエイリアだった。

門の前には列が出来ていた、自分もその列に並んで順番を待つ。

30分程してようやくエイリアの番になり、門の警備兵がエイリアを見ると

見惚れているのか口を開けてボーッと見てる。


「あのぉ〜。。。」


エイリアが反応の無い警備兵に声をかけると、顔を真っ赤にしてやっと

対応し始めた。


「あ・・・はい、じゃぁ身分証出して。」


「すいません、初めて村から出て来たばかりで身分証まだ持っていません。」

とエイリアが言うと、


「あぁ、わかった。身分証持っていない奴は入市税小銀貨1枚だ。」


「はい。」

エイリアはお財布から銀貨を出して渡す。


「よし、通れ。」


エイリアは軽く頭を下げ門をくぐって行く。

そして目の前にはきれいな街並みと道行くたくさんの人。

そこには人以外の者もいる、猫の様な耳と尻尾の獣人や顔中髭だらけで背も低い

ドワーフなどの亜人と呼ばれる者達。

そう言う人たちを初めて見ても驚きも怖がる事も無いのは、マイアが

この身体を作ってくれた時にこちらの知識も刷り込んでくれたおかげかも

しれない。

ワクワクした気分で顔が少しにやけているエイリア。


「さてと、宿決めなきゃ。宿屋はどこかしら、とりあえず街の中心部まで

行ってみようかな。」

足取り軽くエイリアは歩いて行く。



エイリアが歩いて行くその後ろ姿を店と店の間の薄暗い道から見すぼらしい姿

の小さな子供が力ない目で見ていた。



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