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1話 お茶しませんか?

「愛してくれてありがとう〜!」

遠くから久喜子の子供達の声が聞こえる。


久喜子はゆっくり目を開けると、そこは真っ白い空間だった。

そしてさっきまで息苦しかったが今はもうなんとも無い。

ベッドに横になっていた身体は両足でしっかり立っている。

どうしたらいいか迷っていると、後ろから声がした。


「こんにちわ。」


ふり返るとそこは湖畔だった。

そして二十歳位の女性が椅子に座り此方に向かって微笑んでいる。


「一緒にお茶しませんか?」


そう言われると久喜子は戸惑いながらも女性の元へ歩き出す。

女性の対面に置いてある椅子に久喜子は座り、少し戸惑いの表情を

して女性を見ると、


「初めまして、私はマイアと言います。戸惑っているでしょうけどここは神と地上界の

狭間とおもっていたただけたらいいですよ。」


「はぁ・・・」


「まぁ、とりあえずお茶を頂きましょう、お菓子もあるので食べてくださいね。

長い間入院されてて美味しいものはしばらく食べていなかったでしょう?」


ハッとする久喜子。

軽く微笑んでお茶を飲む女性。


テーブルにある紅茶とクッキーやケーキを見て少し喉が鳴る。

紅茶の入ったカップを持つとフレーバーな香りがとても心地いい。

カップに口をつけ一口飲む。

懐かしい味が口の中に広がり喉を潤していく。


目の前にいる女性が優しい表情をしながら

「どうですか?お口にあいましたか?」

と聞いてきた。


久喜子も微笑んで

「ええ、とても美味しいわ。こんなに美味しい紅茶ははじめてです。」


すると女性は

「良かったわ、とりあえず今はゆっくりお茶を飲みましょう、話しはそれからね。」

そう言うと女性はクッキーを手に取り食べる。

久喜子もまた紅茶を飲み始める。

2人はそうしてゆっくりとお茶とお菓子を食べ静かな時間を過ごした。


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