詩集 大鵬の歌 作者: しのぶ 掲載日:2018/09/09 万里を渡る鵬(おおとり)は 小枝に住まうことはなく 己が翼の向くままに 天駆けりゆくものならむ 船を呑みうる大魚なら わずかな水に棲みはせず 万里の波濤(はとう)乗り越えて 大海(たいかい)を見るものならむ 我はわずかに五尺の身 葦のごとくに過ぎねども 己が心の灯(ともしび)は あにおろそかにするべきや 我と我が身を灯に 理(ことわり)の火を灯に 暗夜を進み行く我を 皇天(こうてん)ともに祐(たす)けませ 敵(あだ)の放てる矢を忍ぶ 戦場(いくさば)にある象のごと 己が心を立たしめて いつの時にも保つべし