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 なんとここまで歩いて来た道と、国道橋は、立体交差だったのです!


挿絵(By みてみん)


 てっきり道路続きだと思い込んでいたワープ君、空を見上げて愕然です。

 つまりこの国道に()()()ためには、数百メートル戻って、粛々と国道を歩き直さねばならないのです。

 なんてこった――!

 こんなだったら、最初から川なぞ渡らずに、そのまま国道を歩いて来たらよかった。

 本当に、()()()()()()()()()()()()()()()くらいでした。

 もちろん、そんな()()()()()()()()()()()()()()ことぐらい弁えてます。

 でも、だからこそ、どうしようもなく、頭を抱えるワープ君だったのです。

 今一度、マップを確かめます。


挿絵(By みてみん)


 次善の策としては、細道を辿って、まず国道に並列している県道473号に出る。後はその県道に乗っかって先に進む。という手が考えられます。

 この県道、コースの先で、結局は利用することになる道ですので、今のうちから行けば都合がいいとも言えるでしょう。だけど――

 ワープ君、ゆっくりと首を振るのでした。

「そこに出るまでに、絶対、道に迷う……」

 自分で言い切るのですから大したものです。

「国道は、道路脇に、青色の、逆三角形のおにぎりのような、国道番号標識が適切に立っているから、ぼくでも迷わず行けるんだ。それがただの道路だと、めったにないだろう……?」

 エア同伴者に向かって、この時期だというのに、汗を掻きつつの弁明です。

 じゃあもう、しょうがないじゃないですか。

 数百メートル戻って、国道を歩き直しです。しかし――


 ここでワープ君。

 見えない彼女に向かって、頭を下げて、とんでもないお願いをし始めたのです。

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