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じつは、橋に到達したときにマップ機能を働かせて、バス停を見つけていたのでした。
マップは、自分の現在地を隠しているだけで、その他の機能は使用できるのです。
さぁ、「久次米」バス停。
標識の時刻表を見ると、バスは1時間に一本。乗りたいバスは、およそ5分後です。こんどはぎりぎりセーフでしたね。危なかった。胸をなでおろすワープ君です。
なにしろ、これを逃したら、次は2時間後だったのですから。そうなったらバスはあきらめて、徒歩に頼るしかなかったでしょう。
……あれ? 今、「1時間に一本」、と言ったじゃん?
そうなんです。じつは、1時間後のバスには、時刻表に、「イング」の添え書きがあったのでした。これは、ショッピングモール「イングランド」を経由するバス、という意味で、もうご想像つくでしょう、ゾーンアウトしてしまいますから利用できないのです。
ゲームとはいえ、これはリアルな旅なのです。事前に旅程を組んでプレイに備えるのは、当然のことでしょう。
ワープ君も、乗るべきバス、乗る位置、下りる位置、その時間、の最低限の4点は、チェックしていたのでした。
ところで、「久次米」て、なんて読むのでしょう? くじまい?
調べようとして、そのタイミングでバスがやって来たのでした。乗り込みます。
なお、料金は、パムホによる自動支払いのもようです。




