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県道を道なりに進んで、ランドマークとしていた川(鮎屋川)に行き当たったのでした。足を止めます。じつは、ここからが大変だったのです。いえ、ゾーンの制約がなかったら容易です。このまま県道を進み、最初の信号機で左折すればいいのです。
(黄線が、ゾーンがなかったときのルート)
ところが今、それをしてしまうと、ぎりぎりアウトなのでした。
県道を使えないとすると、マップに見えてある、細い小路をつなぎ合わせて行くしかないのですが、ご覧の通りまるで迷路です。道に迷うこと必定だと思われたのでした。
でも、そこを行かねばならないのです。
ワープ君、意を決して――
まず、県道橋を渡ります。渡り切ったところですぐに左折。川に沿って歩き始めたのでした。
途中まで、川に頼る作戦だったのです。ところが――!?
気が付くと、目の前に橋があります……?
その橋というのがさっき、出発した県道橋、まさにその橋だったのです!
たしかに川に沿って歩いたのに。一瞬たりとも川から離れることなく歩いたのに、元の場所に戻っている。
なんで――と、思わず叫ぶワープ君だったのでした。
それから二回目、三回目とトライしたのに、いつのまにかスタートの橋に戻されて。
不思議さも驚きも薄れ。ほとほと、疲れ果ててしまったのです。
さあ、どうしましょう?




