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悪逆非道なマッチ売りの少女  作者: ポカ猫
第2章 絶望と憎悪のシンデレラ
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第40話 時間殺しと呼ばれた男

お待たせしました!

3ヶ月もお待たせしてしまい申し訳ありません!!


では本編をどうぞ!

 少女は目を覚まし、ゆっくりと体を起こした。


「よう、起きたか。随分と遅いお目覚めだな」


 頭の中でレイカの声が響く、少女が時計を見ると少女が眠りについた時間から丸一日経っていたのです。


「こんなに寝てたんだ…… 疲れが溜まってたのかしら……」

「お前が眠りこけている間に1週間を切った訳だが、これからどうするんだ?」


 少女は出かける支度をしながらレイカの声に耳を傾けます。


「何って決まってるじゃない…… あいつを始末しに行くのよ」


 少女は妖しい笑みを浮かべ協会を後にします。

 翼を広げ少女はあの少女が去った街に向かいます。




 少女は街に到着すると、まず初めに少女がいなくなった家を訪ねました。


「やっぱり掃除なんてしていないのね」


 そう言って少女は掃除用具を取り出し、家を掃除し始めたのです。

 あの少女の為に家を掃除している少女は今までとは違い、昔の少女の様に純粋な笑顔を浮かべていいたのです。


「いきなり掃除なんてどうしたんだよ」


「いや、あれよ。アイツを始末する前に少しだけ人間らしいことでもしようかなって…… アイツを目の前にしたら私、人間とはかけ離れると思うし」


 その言葉の後に、少女は「まぁ、もう人間じゃないけどね」と小さく付け加えた。

 あらかた掃除をやり終えた少女は、家をでて小さな喫茶店に入ります。

 少女が席に着くと、店員が注文を聞きに来ました。


「いらっしゃいませ。何になさいますか?」

「コーヒーを1杯お願いします」

「かしこまりました」


 店員は軽くお辞儀をして少女の席から立ち去ります。

 暫くすると少女の目の前にコーヒーが運ばれてきました。


「お砂糖とミルクはどうされますか?」

「いえ、大丈夫です。ブラックでお願いします」

「かしこまりました。ごゆっくりどうぞ」


 少女はゆっくりとコーヒーを飲み、街の修繕をしている人間たちを窓から眺めます。


「そういえばここは運良く壊されなかったのね」

「別に当たり構わず壊しまくってたわけじゃねぇよ。人間を殺してたらたまたま壊れただけだ」


「そのマギルって人を早く殺しに行かないんですか?」


 変化の悪魔は滅多に会話に入っては来ないので、少女は変化の悪魔の声を聞いて少し驚きました。


「いや、もう行くわよ……」


 少女はテーブルにコーヒーの代金と少しのチップを置いて店を後にします。

 マギルを探すためゆっくりと街を散策していきます。





 暫く少女が街を探索していると、1本の路地を見つけました。


「怪しいわねここ……」


 そう言って少女は路地に入っていきます。


「君!少し止まってくれ!!」


 路地に入った時、少女の耳に聞き覚えのある憎い声が聞こえたのです。

 声を聞いた瞬間、少女の顔が怒りで溢れかえりました。


「マギル!!!探してたとはいえよくのうのうと私の目の前に出てこれたわね!」

「君は何を言っているんだ!?」


 マギルは疑問を口にしつつ、少女にゆっくりと近づきます。


「私に近づかないで!!あの子を奪ったお前に近づかれたくなんてない!!」


 そう言って少女は「ARISU」のトランプを地面に投げつけました。

 トランプは眩い光を放ち、マギルと少女を包み込みました。






 マギルが目を覚ますとそこはお菓子でできた木々が囲む原っぱでした。そう、アリスもといエラが統治する鏡の世界です。


「やっとお目覚めのようね。さっさと立ってくれるかしら?殺せないじゃない」


 少女はマギルを親の仇を見るような目で睨みつけています。


「子供がそんなつまらない冗談を言うものじゃないぞ」


 マギルは立ち上がり、周りを観察しつつそう言いました。


「冗談ですって?随分と舐められてるわね」


 そう言って少女は、持っていた剣をマギルの首に当てます。

 マギルの首からは微量だが血が流れており、少女が本気であるとマギルに気づかせるには十分でした。


「俺が君に何をしたって言うんだ!」


 マギルは少女から距離を取り、腰から小さなナイフを取り出します。

 少女はその言葉を聞いた時、またあの時の同じような怒りに満ちた顔になったのです。


「何をした?お前さえこの街にいなければ!あの子は!あの子が死ぬことはなかったのに!!お前のせいで!!」

「残念だったな騎士団長マギル……相手が悪すぎるぜ」


 レイカが小さく呟き、溜息をつきます。


「俺は誰かを救うことはあっても、誰かを死なせるようなことはした事がないぞ!!」

「ふざけた事を言わないで!殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる!!」


 少女はもう周りが見えていない様子で、殺意をむき出しにしてマギルを睨みつけます。


 そして1枚のトランプを取り出し、手の甲の魔法陣を光らせます。

 「ARISU」のカードが光に包まれ、カードのイラストが変わったのです。


 6時の時刻で止まった時計の背景に、帽子をかぶったジョーカーの男のイラストに変わったのです。


「変化の悪魔…… 少し付き合いなさいよ……」

「好きにしていいわ」


 少女はイラストの変わったカードに魔力を込めます。


「アリス・ジョーカー!!」


 少女がそう叫ぶと、トランプが光り輝きその場から消え、少女の横に紫色の魔法陣が現れました。


 そして、少女はその魔法陣を殴りつけてバラバラに破壊します。


 すると、バラバラになった魔法陣の破片が少女の体に張り付き始め、魔法陣模様の球体が少女の体を包んだのです。


 しばらくして球体が割れる音とピエロの笑い声と共に現れた少女の姿はまたもや変わっていました。


 少女の頭には青色のシルクハットが付けられ、肩には紫の禍々しい色マント、手には黒の宝石の付いた指輪がはめられています。


「かつて時間殺しと言われ、女王から恐れられた力と切り札となる力を備えていると言われたジョーカーの融合……」


 マギルは少女の変わった姿に驚きましたが、すぐさま少女を睨みつけました。


「お前……変化の悪魔か……!」

「お前マギルと知り合いだったのか?」

「そんなはずはないけど……」


 少女の頭の中でレイカと変化の悪魔の声が響く。


「私は変化の悪魔なんかじゃないわよ」

「嘘をつくな!その能力、昔読んだ本の通りじゃないか!!」

「変化の悪魔は私が食べたのよ」


 少女は少し冷静になったのか、淡々とした口調でそうマギルの質問に答えます。


「悪魔を食った……だと……?」

「まあまあ美味しかったわよ」


 マギルはその発言をありえないと言う顔をして聞いていました。


「そんなバカみたいな話聞いたことないぞ」

「こんなことに前例なんてあるわけないじゃない」


 少女は妖しい笑みを浮かべながら、帽子の位置を整えます。


「自分の助手も守れない人間に私が負けるわけが無い。でもね、私はお前のことが許せないの…… だから、全力で殺させてもらうわ」


 すると、少女は剣を構えて顔つきを変えます。


「ねぇ、どうしてお前は剣を振るうの?」

「探偵になる前の俺にはそれが全てだったからだ」


 突拍子な質問だったが、マギルは反射的にその質問に答えました。


「人間は好き?」

「ああ、好きだからこそ俺はこの仕事をしている」


「そう……。私はねあの子以外の人間が全員大嫌いよ!!」


 そう言って少女はマギルに斬りかかったのです。


最後まで読んでくださりありがとうございました。


次回更新は必ず年内にします。

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