第10話 2人のお姫様
大変お待たせしました!
入院などをしていて検査続きで書けませんでした……
ですが退院したのでこれから本調子を出したいです
では、本編をどうぞ!
少女は隣街へ行く準備をし外に出ると、街の住民たちがバタバタと忙しそうに駆け回っていました。
その人たちの中によく行く店の主人がいたので、少女が主人を引き留め何があったのかと聞きました。
「レイカちゃん昨日の事件知らないのかい?何か被害にあったりはしなかったか?」
「えぇ、大丈夫ですけど…… 何があったんですか?」
すると、主人は少女に怪我などがないことを知り安心したのか、小さくため息をついて少女に事情を話し始めます。
「昨日広場で魔法を使う殺人鬼が現れたんだ…… それでこの街の人間を半分以上殺したんだ……」
主人は悪夢でも見ているかのような表情をして、広場の方を指さしました。
「犯人は仮面を付けた声的に若い男性で、鉈と拳銃を使って大暴れしたそうだ……」
「怖い……」
少女は顔を真っ青にし声を震わせました。
「そして、犯人は死んだ王国軍の騎士団を魔法を使って甦らせて、そのゾンビに街を襲わせたんだ」
「その犯人は捕まったんですか?」
「捕まっていないんだ…… ゾンビたちは朝になったら動かなくなったんだが、肝心の操ってた本人が姿を消してしまったんだ」
主人は肩をすくませて深くため息をつく、ふと時計を見て時間を確認すると少女にある質問をした。
「今日はこんな早くにどうしたんだい?あいにく、ほとんどの店は昨日の今日でパニックになってて開いてないと思うよ?」
「今日は隣街にいるお母さんに会いに行こうと思って」
「そうかそうか、今物騒だから気を付けて行くんだよ?私がついていければいいんだが、昨日のことでいろいろと忙しくてね……」
「お気持ちだけでもうれしいです。ありがとうございました!行ってきます」
少女は主人に深くお辞儀をして、隣街に向かいました。
「しっかりとした子だな~……」
歩いていく少女の背中を眺め、主人が小さくそう呟きました。
主人と別れた少女はわざと広場を通り、現在の状況を確認しました。
「レイカ!?」
聞き覚えのある声がまた少女を呼び止めたのです。
「無事だったの?」
「当たり前だ、お前もしぶとく生き残ったのか……」
少女の服を引っ張ったのはエラでした。広場がこんな状況なのに目をキラキラと輝かせ、少女に笑顔を振りまいていました。
「お前こんな状況でなんで笑っているんだ?」
「あなたに会えたから!!」
エラは少女の手を掴みブンブンと上下に揺らします。
「離せ!鬱陶しい!!何の用だ!!」
「これをあなたに渡しに来たの」
そう言ってエラは少女の手にある物を握らせました。
「なんだこれは……」
「隣街の地図だよ、必要でしょ?」
「なんでそのことを知っている……」
少女は怪しむ目でエラを睨みました。
「さっき会ったお店のご主人に聞いたのよ」
「余計な事をいいやがって……」
少女がそう呟くと、エラが再び少女の手を握ります。
「でもいいじゃない?こうやってまた会える理由になったんだから」
「俺は別に会いたいなんて思ってない」
エラの手を振りほどき、少女は溜息をこぼす。
「レイカも用事があるだろうし私はもう行くわね?」
「さっさと行け、それと地図の礼だ」
そう言って少女はエラにお金の入った袋を渡しました。
「あ、ありがとう。また必ず会おうね?私が絶対に助けるから」
エラは少女の頬に軽く口付けをして、どこかに走り去って行きました。
「なんだったんだいきなり……?」
そして少女は隣街へ歩きだします。
少女がしばらく歩いていると、少女の目の前がいきなり暗くなりました。
「だーれだ?」
「離せ、まだ何か用があるのか?」
少女はエラの手を払ってエラに向き直ります。
「久しぶりに会ったのにその言い方は酷くない?」
「何を寝ぼけてるんだ、さっき会っただろ」
エラはその言葉を聞いて首を傾げました。
「何を言っているの……?私は今まで隣街に居たのよ?それで今馬車で帰ってきたところなの」
「じゃあ私にこの地図を渡したのはお前じゃないのか?」
「ええ、そもそも私地図なんて持ってないもの」
エラが自分のカバンの中身を見せて少女にそう言いました。
「じゃああいつはなんだったんだ……?調べたい所だが…… しょうがない、帰ってきてから調べるとするか…… 疑って悪かったな」
そう言って少女は、エラにお金の入った袋を渡しました。
「気にしないで。あ、もし良かったら私が調べておこうか?」
「期待しないでおく」
「じゃあ調べておくね。行ってらっしゃい」
エラは少女が見えなくなるまで手を振り続け見送りました。
「でも、あの姿は明らかにあいつだった…… まぁいい、考えるのはやめよう。今はこいつの母親を始末する事だけ考えなければ」
少女は手帳を開き少女の母親の情報を確認する。
「まさかこいつの母親が聖職者だったとはな…… 迂闊だった」
「ちょっとそこの君、止まりなさい」
手帳を見ていた少女を1人の兵士が止めました。
「検問だ、この街に何の用だ」
「お母さんに会いに来たんです……」
少女はか弱い声で兵士にそう告げました。
「母親……?なんだか怪しいな…… ちょっとこっちまで来い!」
その言葉を聞いた少女の眉がピクリと動く。
「めんどくせぇな……」
少女は懐から取り出した拳銃で兵士の頭を撃ち抜きました。
「周りにはこいつしかいないな。だが、今のは少し軽率な行動だった…… 少し虫の居所が悪かったからしょうがないか」
少女は死んだ兵士を茂みに投げ捨て、隣街に入って行きました。
「お母さん待っててね…… ふふふ……」
最後まで読んでくださりありがとうございました。
次回の更新はできるだけ早く出せたらいいなと思っています




