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第四話 早く気付くべきだった。

 ――起きた。

 しかし夢の中のあの神はなんだったんだ?

 理由も無く異世界に送り込んでくるとか、これからどうすればいいかわからないじゃないか!


 俺は男子特有の朝の生理現象をどうにか静めながら、町に出るのであった。

 昨日ゴブリンと戦っていてふと思いついたことがある。

 それは魔石についてだ。魔物(モンスター)は体内にどんなに小さくても魔石を持っている。


 その魔石は魔力をためることができ、その大きさも強さに比例する。

 魔物は魔力で生み出されるのがほとんどで魔石は魔物にとっての心臓に位置する。

 

 そこで俺はその魔石についていろいろと調べてみた。

 どうやら魔石は必要以上の魔力をこめると壊れてしまうらしい。


 それを利用して俺は近くの店で剣を買い、その剣に単純な魔術回路を書きこんだ。


 魔術の勉強ついでに、ガルマ先生に教えてもらったのだ。


 そして町を出て近くにいた角の生えたウサギみたいな魔物と戦ってみることにした。

 ウサギは意外と俊敏でジグザグに移動しながら突進してきた。

 

 俺は剣を抜き突進してきたウサギに剣突き刺した。

 そして魔力を相手に流し込むイメージで頭の中で考えた。


 するとウサギの中にある魔石は無理やり魔力を供給され、処理しきれなくなり内部で淡く発行し、魔石が壊れた。

 するとウサギは痙攣を起こしながら魂が抜けたように動かなくなった。

 

「意外といけるな。結構有効な手段かもしれないな」

 

 だが自分と魔物との強さに差がありすぎると、魔力を送っても相手を強化してしまうので、そこら辺は注意が必要だ。


 宿に戻る途中改めて町を見ると、結構人が多く馬車も多く行き交っている。

 その馬車の中に数台折の中に、人が多く乗せられた馬車があった。多分奴隷なんだろうな。

 

 近くの人が話している。


「ああいう奴隷に成り下がるやつは大抵ろくな奴がいない。ほとんどが借金が原因だろうな」

 

 借金の担保に自分か……酷い時は家族丸ごとなんてこともあるのかな。

 とりあえず宿に泊まるお金が足りない!稼いでこなくては。

 剣も買ってしまったから財布がすっからかんだ。


 そのあと冒険者ギルドに行き、手頃な討伐クエストを選び、こなしていった。

 気付くともう日も傾き夕方となっていた。

 

 今日稼いだ金額はなんとか銀貨50枚だった。

 魔物はすぐに討伐できたので案外楽だった。

 

 とりあえず俺は、昨日と同じ宿で泊まった。

 

 この先何をしようか。

 

 試しに奴隷を買ってみようか。

 ふと思いついたものだった。

 

 できれば女の子がいいなぁ。

 そんなことを考えているうちに俺は眠りについていた。



 朝起きて早速昨日のように冒険者ギルドに行き、クエストを受けに行った。

 奴隷を買うという目標ができた以上お金を集めなければいけない。

 

 町の人の話では奴隷は大体金貨20枚で買えるという。

 それを目標に俺は頑張る!

 いろいろと考えているうちに冒険者ギルドの係員さんに引き止められた。


「あの、昨日カードを見て思ったのですが、シュートさんはもしかして神の加護を授かっていませんか?」

 

 え、何それ。神の加護?

 どうやったらもらえるんだ?

 

「なんですかそれ?」

「神の加護無しでのクエストは危険です! まさか神の加護を授かっていないで今までクエストを……と、とりあえず教会に来てください」

 

 係員に連れられて俺は教会にきた。



「おぉどうした、今日は何のようじゃ?」

 

 係員が俺のことについて話した。

  

「なんと! その年齢でまだ神のご加護を受けていないとは。少年も大変だったじゃろ」

 

 そういえば俺はまだ15ぐらいなのか。

  

「さぁ少年よ、この三人の神の中から一人選びなさい。その神のご加護を与えよう」


 教会の天井からさがっている幕を指差し、神父はそう言った。  

 神父の話によると、一人は自然の神、二人目は光と闇の神、三人目は力の神ということらしい。

 

「昔は魔法にも影響するといわれたがまだ魔法は解明中で使い物にならん。だから特に気にせずともよかろう。自分の好きな神をえらぶのじゃ」


 魔法にも影響するのか! なら自然の神にしようかな。

 なんか火とか水とか使いやすくなりそうだし。

 

「じゃあ自然の神のご加護を受けたいです」

「よかろう。自然の神よ、この少年にご加護を授けよ!」


 なんか体が温まっていく。

 まるで何かに包まれていくみたいだ。

 

「これで少年に加護がつきましたぞ。加護は少年の経験で強くなりますぞ。具体的には身体能力が上がったりしますな」


 まじか、もっと早くに気付くべきだった。

 よし! これから頑張ろう!

 

「それではこれからも冒険者として頑張ってくださいね」

 

 そして俺は冒険者ギルドでクエストを受けて町を出るのであった。

 ここまで読んでくださりありがとうございます!

 まだまだ続きますよ!これからも頑張るので応援よろしくお願いします!

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