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第三十五話

「もしや!?」

「どうしたエリー」


 はっとした顔で何かを思い出したエリー。


「今のアンナは昔会ったことのあるヤツの種族に似ておる」

「なんだと?」

「確かまな板、魔力喰者(マナイーター)だったかのう」

「魔力喰者か……」

「自らの魔力以外に周りから魔力を吸収して使うことができるのじゃ」


 バジリスクに魔力を散らされて吸収しての繰り返しで戦うアンナ。

 しかし、それでも予想をはるかに超えた力で攻撃を繰り返す彼女にバジリスクは圧倒されていた。


「ユルサナイ!」

「ジャァァ!」


 ズバッ

 一瞬の隙を見せたバジリスクの首にエリーの短剣が深々と突き刺さる。

 剣を通して体内に無理やり送り込まれる大量の魔力。

 のたうち回っていたバジリスクだが、数秒経った後糸がプツンと切れたように動かなくなった。


「本当にやってしまうなんて……」

「流石に中に直接送られるとは考えていなかったようだな」

「だが主、まだ止まっていないようだが?」


 アンナの動きは止まっているが、未だに黒く濁った魔力を垂れ流している。

 呼びかけても応答はない。


「しょうがない、一度アンナの魔力を全て吸い取る」

「それでは主の体がっ!」

「あのままにしてはおけないだろ」


 アンナのそばに寄り、正面から抱きしめる。

 一瞬ピクッと動いたが、それでも戻る気配はない。


魔力吸収(マナ・アブゾアプション)!」

「うぐぅっ!?」

「耐えろ! 耐えてくれエリー! って痛い! めっちゃ痛いから背中に剣を刺すのはやめて!」

「あぁおぁぁ!」


 強制的に魔力を吸い取られ、苦しみもがくエリー。

 もがいた拍子に剣を俺の背中に突き立てる。

 異物が体内に入ってくる感覚で気持ちが悪く、吐くのを我慢しながら背中はまるで焼き印でもされているのではないかと思うほど熱い。


「あぁああぁあ! 痛い! そして気持ち悪い!」

「う、うぅ……」

 やっと意識を手放してくれたようだ。


「大丈夫、には見えない。ヒール」

「ありがとう、グレイシ、ア……」


 優しい光が自分を包んでいく心地よい感覚と共に俺も意識を手放した。

 お久しぶりです。

 投稿が遅れてすいません。

 ストックがないため、不定期更新なんです。

 なにせまだ終わり方も決めていませんから。

 そんなこんなで失踪はしないで頑張りますのこれからもよろしくお願いします!

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