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第三十三話

「シュートさん、目の前にミノタウロスが二匹います!どうしますか?」

「とりあえず裏に回って―」

「待って」


 目の前で手を広げて止める彼女。

 彼女の名前はグレイシア、魔王の幹部で身の丈に合わない大きな鎌を使う。


「殺さないで」

「でもどうするんじゃ? この先を進むには戦うしか方法がないぞ?」

「でも……殺さ、ないで」

「わかった。そこまで言うなら殺さないように努力はするよ」


 俺も、もし向こうの立場で同じ人を殺されそうになったら止めるしな。


「よし、それじゃあPルートを進もうじゃないか!」

「とは言ってもどうするんですか?」

「相手はミノタウロス、攻撃もスピードも早いぞ?」

「そうだな、とりあえず走るか」

「まさか走って逃げるつもりですか!」

「そうだな」


 俺の突然の言葉に驚くアンナ。

 他の者たちは概ね異論はないようだ。


「それじゃ行くぞ!」

「ほんとに行くんですかぁー!」

「わかった」

「うむ」


 そのまま隠れていた茂みから一目散に飛び出す。

 突然飛び出してきた影をみてミノタウロスは動揺し、人間だとわかるとすぐさま攻撃を開始した。

 手に持った斧を横に薙ぎ払い、今までいた茂みもろとも周りの木々をなぎ倒していく。


「ちょっ、まっ」

「アンナ!」


 こけて体勢を崩した彼女に真上から斧が飛んでくる。

 俺はすぐさま彼女を助けようと手を伸ばす。


「た、助かりました」

「大丈夫?」


 俺たちはアンナを抱えたままそのまま走り去って行った。


「さっきはありがとうございました。」

「ケガとかしてない?」

「はい、大丈夫です。それより」

「なんだ?」

「そ、その、降ろしてもらってもいいですか? 恥ずかしすぎて死んでしまいそうです……」

 彼女はうつきながら、恥ずかしそうに顔を紅くして言った。

「あぁ、すまんな」

「……チッ、ずるいな」

「今俺舌打ちされた? もしかしてなんかした?」

「う、うるさい! 先に進むぞ!」

「ちょとっー!」

 お久しぶりの投稿です。

 これが出ている頃、私はいろいろとやるべきことが終わり、ぐったりしていることでしょう。

 完結はさせます! 頑張ります! これからもよろしくお願いします!

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