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第三十話

 魔王は今、窮地に立たされていた。

 目の前に居るのは神、ケツァルコアトル。艶のある白髪で笑顔なのだが、それを表情と言っていいのかと言うほど不自然な笑顔だ。

 彼の紅く輝く目からは、清々しいほどの殺気に満ち溢れている。

 魔王は玉座に座ったまま、神に殺されようとしているのだ。


「いきなり現れてなんのつもりだっ!」

「なーに、ただ貴方を殺そうとしているだけですよ」

「何故だ、何故俺を殺そうとする!」

「貴方は私の目的の邪魔なんですよ。人と魔物は共存できないのはお分かりで? それでも尚人間と友好関係を築くおつもりですか? ばかばかしい!」


 彼の目的は分からないがどうやら人間に友好的に接しようとする俺はヤツの邪魔みたいだ。

 と言うことは、あのセンカンが俺の指示無しで勝手に動いたのもこいつのせいか。


「私の目的は人を滅ぼすことだ! 分かるか? 折角利用できそうだと思って足を運んだのに現魔王は人間との共存を望んでいる!」

「俺が知りたいのは何故人を滅ぼすのかと―」

「ええい、うるさい! とにかく貴様には死んでもらう!」


 ここで終わりか。

 冥土の土産として語った後、ヤツは手を大きく振り上げ自分の首にヤツの手が当たる――はずだった。

 何かが大きな振動音を立てて、城の壁を突き破って入ってきた。

 すると目の前に居た神にそれが刺さっていった。先は尖っているが硬そうには見えない。丈は一メートル位だろうか。何故かニ、三枚の葉が付いており、どこかから採ってきたのだろうか。

 完全に少し大きめの木の枝である。


「グッ、グハッ! 何故こんなものが……まだだ、まだ俺は死なぬ―」


 それを最後に彼は塵となって消えていったのであった。


「あ、危なかった。一時はどうなることかと思ったが。それにしてもこの木の枝は一体……」


 何処かから投擲されたのであろうこの木の枝。

最近更新できなくてすいません。

本当に申し訳ありません。

今年は受験生なもので、できるだけがんばっていきますのでよろしくお願いします。

文字数を少なくても上げていこうと思います。

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