第九話 ダンジョン攻略中
どうも,シュートです。俺は今絶賛ダンジョン攻略中です。
俺とアンナは、三層をクリアし、
次の階層へと続く階段を下りていた。
どこの層も大体雰囲気は同じで周りが石造りの地面が土だ。
そうこうしているうちに、四層と思われるフロアに着いた。
「ほんとに代わり映えしないな」
「そうですねぇ」
俺が言った何気ない一言にも反応してくれるのはいいのだが、
少しくらいと言うかなんと言うか。
そういえば加護とかって一体どうなっているのだろうか。
神父は戦っていれば自然と加護は強くなるなんて言っていたけど
そんなに上がっているようには感じないんだよな。
そもそもなんでダンジョンなんかに入ろうと思ったんだっけ。
まぁいいいや。自分の力がどこまで通用するか少し試してみたいし、
できるだけ奥に進もう。
奥に進んでいくと魔物が現れた。
トカゲを巨大化させたみたいなやつと、やはりこちらも蟻を巨大化したような魔物だ。
アリは顎をカチカチしてたりトカゲも口を大きく開けて威嚇しているっようだ。
「さて、さっさととやっちゃいますか」
「は、はい!」
俺はさっさと片付けるために、距離を詰める。
すると、でっかいトカゲは動くそぶりをみせず、喉の奥からなにやら赤い影が見える。
あれ、なんかおかしい。戦おうと言う素振りが無い。
戦おうとしないならなぜ逃げないで冷静でいるんだ。
そしてトカゲは口を大きく開け、火炎を吐いた。
俺は何とか風魔法で空気の壁を作り、火炎を防ぐ。
アンナもすぐ後ろにいたようなので何とか防げたみたいだ。
「大丈夫か、アンナ」
「はい、なんとか大丈夫です」
今までの魔物は魔法を使っていなかったら完全に忘れていた。
四層から魔物は魔法を使ってくると言うことは魔物も結構強くなっているんだろうな。
俺はこのでかい炎トカゲの魔法を防ぎながら、
トカゲ、いや、火を吹くならサラマンダーか。
サラマンダーの炎を防ぎながら距離を縮める。
そして俺はサラマンダーの首を切り落とした。
よく見るとサラマンダーは硬そうな鱗に覆われていたので、
自分の剣を水魔法で作った氷で覆ってみた。
案外これが切れ味がいい。
まぁアイスソードというところか。
魔力を込めていれば解けることも無いし、必要な時だけ覆えばいいので魔力の消費も抑えられる。
そうこうしている間にアンナも戦っているようだった。
「アンナ大丈夫か!」
見てみるとアンナがやられてる...ように見えたが実際は違った。
アンナは大蟻と互角に渡り合っている。
蟻の大顎の攻撃を見事にかわし、体をひねりながら蟻の弱点そうな首を剣で切りつけ、
蟻の首を切り落とした。
この大蟻はどうやら魔法を持っていなかったようだ。
しかしいつ見ても不思議だ。
ダンジョンの外では魔物は灰になって爆発し消えるなんてことはなかったのに。
「シュートさん、倒せましたよ!」
「よくやったな、よくあの蟻を倒せたな」
「今まで私は自分の事を役立たずだと思っていました。
ですが今はもう戦えます!」
「うん。一緒にがんばろう」
多分アンナが強くなったのは加護のおかげだろう。
彼女も俺が知らない所で俺の背中を守っていてくれたのだろう。
それから彼女はかなり張り切っていた。これで彼女が自信がついてくれたならよかった。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
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投稿期間がかなり開いてしまいました...ネタが雨のように降ってくれればいいんですけどね。