異世界への転移?
「うっこ ここは」
確か俺達は魔方陣みたいなやつが足元に現れて逃げようとした瞬間に一気に魔方陣が輝いてそれから意識を失って…
日向達はどこかわからない神殿のようなところに倒れていた
そこには部屋の中心で大きな人の像が奉られているその像はどことなく不吉な感じがしたのですぐに見るのをやめた
周りの状況を確認することにしたそこで自分の倒れていた場所を見てみるとつれてこられた時の魔方陣の上に倒れていた魔方陣は光を失ったいるようだおそらく俺達をここにつれたときに力を使いきったのか
「そ そうだ千尋さん達は」
あ あれなんか声がいつもより高い というかなんか俺の声ってこんなに女っぽかったけか?
「そ そうなことより今は千尋さん達だ」
近くを探すとすぐ近くに彼女はそこにいた
「千尋さん 千尋さんてば」
「うっ だっ誰 」
「わ 私だよ日向だよ」
「「えっ!? 私」」
俺はなぜだか自分のことを俺ということができなかった。
そして彼女はゆっくりとその目を開けた
「日向くん一応確認だけど… ひ 日向くんなんだよね?」
「なにいってるの? 日向だけど」
「うん ちょっとこれ見てみて」
そういうと彼女はポケットから手鏡を取りだし俺に差し出してきた俺はそれ受け取り手鏡を開いて自分の姿を見てみたするとそこには銀色の髪に右目が光を全く通さないどこまでも暗い闇のような黒い目で左目がどこまでも紅くまるで紅蓮の炎のようだった。
「…な なんじゃこりゃーこれ私なの?」
「そ そうみたいだね」
「なんか私がこの格好だとコスプレみたいだよね…」
「そ そうだね」
そして俺はちひろさんにきずかれないようにゆっくりと自分のズボンの中を覗きこんだそこにはさっきまでしっかりとあった自分の息子が完全に跡形なく消えていた
「ギャー! 息子が俺の息子が天においきになった」
「息子? 日向君て子供いたの?」
「いや いないけど」
「変な日向君だね」
「そういえばさっきから私ってそんな趣味があったの…」
「違うよなんか目が覚めてから心では思えてもどうしても私ってなるの」
「そ そうなんだ大変だったね」
「ほんとだよ私だけなんでこんなふうになるの?」
「ま まぁもしかしたらほかのみんなもなっている人がいるかも知れないしとりあえずいこうよ」
「そうだね」
(さらばだ息子よ)
「もう 日向くんてばまた変なこと考えてるでしょほら行くよー」
「あーまってー引きずらないでー」
そして俺は千尋さんに引きずられながらほかの連中を起こしにつれていかれた
そして皆を起こし終わったそのタイミングで狙っていたかのように部屋の扉が開いたそこから出てきた人達は神父の服のようなものに十字架のようなものを首から下げていた そのなかでひときわ服装が豪奢な着物を纏った高さ20センチはありそうな烏帽子のようなものを被っている70代くらいの老人が俺達の前に進み出てきた。もっとも老人というにはその老人の身体のあちこちにある古傷や身体から放たれる覇気がまるでいくども命懸けの戦いを幾度も経験した戦士のようだった
そんな彼は俺達にむかって軽く一礼するとその見た目によくあう深みのある声で日向達に話しかけてきた
「お目覚めになりましたか勇者候補の皆様ようこそエルヴィスに
私はこの聖教会の教祖をさせて頂いてるロイド マナリオンと言うものでございます以後よろしくお願い致しますぞ」
そしてロイドと名乗った老人は好好爺然とした微笑を見せた。そしてこんな場所では落ち着いて話すこともできないでしょうと混乱からまだ覚めない生徒達をつれて落ち着ける場所
長テーブルや沢山のイスが置かれた別の部屋に誘った