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PROTOSS ~異能者~  作者: メカクシコスト
日常から非日常へ
6/7

第六話 「THE・ SCHWERT」

ネタは出るのに文法わからんとかどゆこと…。

拓磨side


強化ガラス張りの自動ドアを抜け、

朝と変わらず気怠そうに歩いていた。


「よう。」


知った顔を見つけたので声をかけてみる。

すると案の定、


「お、拓磨か。」


と返事が返ってきた。


ここは俺の住む町から少し離れたデパート、

その食品売り場だ。

結局昨日切らした食材を買いにいく暇がなかったので

はるばるここまで歩いてきたというわけだ。


「…てかなんでお前木刀持ってんだよ。

校風悪く見られちまうんじゃねぇか会長さんよぉ?」

「あはは…仕事終わってすぐだったんだよ。」


大方溜まってたヤンキー共を張り倒して来たんだろう、

特徴的な長身の黒塗り木刀は背に掛けたままだった。


「ま、それは置いとくとして…

買い物付き合ってくれよ、拓磨?」

「…わーったよ。素材の目利きもないお前に拓磨サマが

優しく教え…って悪かったからそんな目でみるな。」


なんて下らない口を叩きながら取り敢えず俺達は

フロアを歩いてまわる。


「んで、結局今日はどんな依頼だったんだ?」

「人に教えるような内容じゃないよ。」

「…そりゃいっつもの俺の台詞だよな?」


俺のときは散々聞いてくるくせに…。

いつもの仕返しに聞き出してやりたい俺は

コイツ専用の奥の手を敢行した。


「じゃあよ、これ奢ってやるから、な?」


そう言って俺が取り出したのは、

少しお高いコーヒーゼリー(SW◯ET CAFÉ)。

チラッと反応を伺ってみると、

聖は餌待ちの子犬のように目を輝かせていた。


「そ、そこまで言うなら仕方ないな…。

教えてあげよう。」


コイツ、チョロい…





聖side


「結局話しちゃったじゃんか…。」


夜道を歩きながら一人嘆いてみる。

今は拓磨と別れ、家路に着く途中だ。

この辺りは人通りが少なく、

それほど住宅街というわけでもないので基本的に暗い。

故に歩いてて面白味に欠けるのは欠点ではある。


「まぁ、それは別にいいかな~。」


取り敢えず帰ったらコーヒーゼリー食おう、

なんて事を考えながら歩いていると、


「……?」


不意に視線を感じた。

辺りを見回してみるも人の姿はない。

隠れるような場所もないため、

気のせいかと思い再び歩き始める。

しかし次の瞬間、


ザッ…!


「っ!!」


即座に異変に気づいた俺は躊躇わず真横に跳ぶ。

すると、一秒前まで顔があったところに足が入った。

俺は体制を整えると蹴りの主に向き直る。

その姿を見るに昼間あの部屋にいた

荒城先輩の部下のようだ。


「…2年A組、河瀬 祥。 敵討ちか?」

「……。」


河瀬は答えない。

表情一つ変えずにこちらを見つめている。

普段は煩いやつだと記憶していたが、

今日はなにか様子がおかしい。

不審に思い思考を巡らした瞬間、河瀬が消えた。


「かっ……!?」


背中に衝撃が走った。

肺から空気が抜け、息が出来なくなる。

それが蹴りだと気づいたのは

地面に倒れこんだ後だった。


「クソっ…!」


威力とスピードがどう考えても普通じゃない。

揺れる焦点を合わせ河瀬を捉えると、

額に何やら緑色の光が浮かんでいた。

その時俺の頭には、ある可能性が沸いて出た。


「異能者…!?」

「……。」


口に出した瞬間、目の前に回し蹴りの体勢をとる

河瀬の姿があった。


「…っあ!」


腕をクロスさせて防ごうとするも吹き飛ばされた。

折れそうなほどの痛みが俺の両腕を襲う。


「…! 不本意だけど、やらせてもらうよ!」


俺は腰に差してある黒塗りの木刀を抜き構えた。

元々、剣道は得意だ。

自慢じゃないが全国大会で準優勝の実績もある。

しかし、その程度でどうにかなる相手だとは思えない。

故にどうしようか戸惑っていると、


…ブシュ!


短い音と共に河瀬の全身から血が吹き出た。


「なっ!?」


明らかな異常に一歩退く。

しかし尚も無表情の河瀬は

お構いなしとばかりに攻撃を仕掛けてくる。


「コイツまさか…痛覚がっ!」


正確には、感覚や意識すらないのだろうと感じた。

機械の様に感情なく物事を遂行しようとしている。

このまま続けては命すら危うい。


「急いで止めねぇとマズイぞ……!?」

「…ゴハッ…!」


今度は口から血を吐いた。

しかし河瀬は止まらない。

その様子に戦慄した俺に再び蹴りかかってきた。

反応が遅れた俺に

寸分の狂いのない蹴りが炸裂する。

受け身もとれずに転がった俺に

追撃しようと河瀬が飛び掛かる。


「しまった…!」


高速の蹴りが目の前まで迫った。

回避も間に合わず目を瞑る、その瞬間。


「…!?」


河瀬の顔面に拳が突き刺さった。

予想外の方向からの攻撃に吹き飛ばされる。


「今だッ…!」


一瞬の出来事に呆然としていた俺は

その声で我に帰った。

声のした方に振り向くと、そこには

息を切らした荒城先輩の姿があった。


「早くしろ!」


状況は先輩が示す通り

間違いのない『隙』だった。


「…う、おおああぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!」


木刀を握り直し、起き上がる力を利用して

瞬時に距離を詰める。

はじめて慌てたように表情を崩した河瀬は拳を放った。

しかし不安定な体勢で出したそれは空を掠める。

俺は低く屈み脇腹目掛けて突進した。


一閃。

渾身の一撃が脇腹に入ると河瀬はその場に崩れ落ち、

動きが止まった。


「荒城先輩っ! 救急車呼んでください!」


俺はすぐに異常事態を告げた。

先輩は即座に携帯電話を取り出し緊急呼出を始める。


…ポツリと俺の頬に雫が当たったかと思うと、

そのまま雨が降り始めた。


場所の影響もあり野次が出来なかったが、

救急車が辿り着いたのはそれから30分後だった。

春「あれ、今回僕の出番ないの?」

今回のメーンは聖くんなのでね。

春「まぁ、別にいいけども。」

(良いのかよ)

春「で、次回予告しろって言われたから来たけど。」

あ、そうそうこれ読んでな。

春「うん。えーと、次話は僕のルートで、

能力使って無双するよ。」

よしありがとな。

春「え、無双するの?」

うん、する。


それじゃあ今日はこの辺で

春「次回もゆっくり見ていってね。」

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