第二話 「THE・ABNORMAL」
食パン食いながら執筆してる余裕はどこから…w
家に着き、無事に生放送を視聴した拓磨は
夕食の準備を始めた。すると、
「えーと、卵と小麦粉と…あ…
やっべ、挽き肉残ってなかった…」
ちょっとした失態をしていた。
「…仕方ねぇ買ってくるか」
というと支度をして家を出た。
この辺は郊外のため人が少なく、
買い物をするだけでもある程度歩かなければならない。
「はぁ、結構遠いから出来れば行きたくないんだがな…。」
などとブツブツ言いながら街の方へ向かう。
空き地の前を通りかかったとき、拓磨は何かに気付いた。
「ん…中学生か…?」
空き地の隅で中学生くらいの少年が一人しゃがんでいた。
なぜか、そこだけ緑色で光っている。
「花火でもしてるのか…?時期外れだが…」
するとその少年がこちらを向いた。
「…!?」
拓磨は異変に気付いた。
緑色の光は花火ではなく、
少年の腕から出ているものだった。
「ウソだろ…!?」
拓磨が声を絞り出すと、少年がその場から消えた。
次の瞬間、脇腹に強い衝撃が走った。
拓磨の体が宙に浮き、そのまま煉瓦の塀に叩きつけられる。
自分が殴られたと把握したのは塀が砕けた後だった。
「かはっ…」
息を吐き尽くし、意識が朦朧とする。
すると少年は、再び視界から消えた。
辛うじてそれを確認した拓磨は観念したように目を閉じた。
しかし、音はしたもののいつまでも衝撃が来ない。
「…?」
不思議に思い目を開けると、
そこには吹き飛んで反対側の塀に叩きつけられた少年と、
自分と少年の間に立ちはだかるようにしている
見覚えのある薄い茶髪の男がいた。
今回も短いですが気にしたら敗けですよ?