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プロローグ 〜夏が終わり、冬が始まる〜
あぁ…罪な男だ……なんて。
こんなことを言えるくらい余裕ではないが。
そっか…そうか…いや、なるほどね。
静寂が部屋を行き交う。
告白された。
今、この場所で。学校の屋上で。
後輩の篠原花梨に。
うーん…普通はうれしい…うれしいんだが…
俺には好きな人がいる。
正式に言うと、好きな人が"いた"
峯岸菖蒲
夏の天文学部の部員のひとり。
俺は彼女に恋をした。
そして、流星群の夜。屋上で天体観察する中、菖蒲と俺は打ち解けあった。そして。
菖蒲は、死んだ。
MistyBlue
清楚な恋だった。
屋上で話してくれたのは、心臓の病気。
治ると信じていた。でも、それは治らない病気だった。不治の病というやつ。
子供の頃から抱えていたらしい。
今年の夏の終わり。
学校を転校して、病院に入院後。
病院で亡くなった。
これが、この学校で、この天文学部で、菖蒲と俺、赤菊誠の始まって、終わった恋物語だった訳だが。
また、新たな恋物語が始まろうとしている。
……かもしれない。
その前に。
この出来事が起こるまでの事を話そう。




