表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
便箋小町  作者: 藤光一
第一章 人形師編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/58

24模型屋でおまかせを

「で、着いた訳だけど。イサムお前、もう少し服装どうにかならなかったのか。」


 開始早々、幼女が僕のコーディネートについて指摘してきた。黒のカーゴパンツに、ベージュの半袖、黒のハイカットスニーカー、ネイビー柄のショルダーバッグ。そんなに変かな・・・。生憎、服装は着られれば良いとさえ思っていたから気にはしてなかったけど。ただ、その日が過ごし易ければそれで良いのだ。ファッションに拘って体調崩すくらいなら、ダサいままで良い。


「ほっとけ。」


 それ以上チップにはこの件について関わる事はやめて、邪険に扱った。と、云う訳でひょんな事から僕とチップはエアガンを調達するために出掛けたのであった。サバゲーをする為という名目で、僕達はこの町唯一の模型店へと足を踏み入れる。店前には、しっかり塗装を施した人気ロボのプラモデルや戦車にフィギュアがズラリと飾られていた。ついガラス越しに手を当ててしまい、その完成度に見惚れて釘付けになりそうな程だ。模型店と一言で云ってしまうが、その中身は実に様々で年齢層を上げた玩具屋に近い。町唯一の模型屋ともあって、規模もそれなりに大きい。人気アニメのキャラクターのフィギュアやグッズなんかも置いているくらいだ。と思えば、鉄道模型やジオラマの細かいパーツやラジコン、塗装機材などコアな層にもニンマリな品揃えだ。当然、見た目は幼女で頭脳もミジンコのチップもそのワクワクを内に秘める事は出来ない。真紅に染まった瞳に星を加えたように輝かせ、頬を赤らめていたところだ。


「うぉおぉぉ!スゲー‼︎ここが模型屋か!見ろ、イサム!俺の推しの人形もあるぞ!」


 そう指を差し示したのは、人気格闘ゲームのキャラクターだ。白い道着を羽織り、鉢巻を靡かせている。格闘家に相応しいゴツゴツの筋肉質で仁王立ちをしている。僕も持っているゲームで、チップがよく使うキャラクターでもある。だが、今回は模型でもフィギュアを見に来た訳では無い。


「ほら、奥に行くぞ。今日は、エアガン見に来たんだろ?」


 そう指を差し、奥の方へと誘導する。今日は、こいつの我儘に乗ってエアガンを見に来たのだ。僕は、いつまでもショーウィンドウにベッタリとへばり付く幼女を引っ張り、ズルズルと奥へと進む。ここの模型屋は何気に広く作られており、プロも頷く射撃場と称した試し撃ちが出来るコーナーもあると云う。エアガンの相場も知識も全く分からないのだが、エアガンのコーナーにはズラリと様々な銃が陳列されている。中には高価なのかレアものなのか不明だが、ガラスケースに飾られた銃達もある。どの銃も良く出来ており、ここが模型屋じゃなければ本物と見分けが付かない程、精巧に造られている。相当エアガンに力を入れているのか、射撃場も含めれば店の半分はエアガン関連で埋め尽くされているくらいだ。


「ふぇえー、こんなに種類あるのか!」


「確かに凄い数の品揃えだな。これだけあると目移りしそうだし、選ぶのにも骨が折れそうだ。」


 右も左もギッチリ陳列されているのは、銃ばかり。ハンドガンにショットガン、アサルトライフルなどゲームとかで良く目にするものばかりだ。


「本当に凄いな、えーっと値段は・・・・・・、うっ・・・。」


 目に入ったエアガンの箱に貼られていた値段を覗くと、そこには四万近い価格の値札がデカデカとあった。ふと、後ろのポケットに忍ばせていた財布を取り出す。いくらかは金額を下ろしてはきたところだが。これでは折角携えてきた札達も、今日一日で一瞬で溶けてしまうのではないか・・・。いや、そもそも足りるのかこれ。こんなにするとは思っていなかったから、もの凄く不安になってきたぞ。


「おい、見てみろよイサム!AK47だってよ!スターティングセットだから、玉とか入ってるらしい!」


 と、そんな僕の事などお構いなしに商品に指を差し掲げたチップ。値段を見ると、それでも三万近い・・・。おいおいマジかよ、こちとらプラモ買う程度にしか構えてないぞ。僕がその値段にドン引きしている最中(さなか)、一人の女性がチップの頭に手を添える。夢中になってて気付かなかったのか、寸前まで彼女が近くにいる事も分からなかった。その女性は、ミディアムロングの灰色の髪をアップポニーテールで結んで束ねた髪を揺らす。髪の一本一本が煌びやかで、柔くしならせたアッシュグレイは灰を薄く伸ばしたようだ。瞳の色は緑色な事から、海外の人だろうか?照明から反射するその瞳は、エメラルドのように輝きを見せる。身長は、百六十センチ前後だろうか。うちの社長よりは少し背が低いくらいだ。カーキー色のワンサイズ程少し大きいミリタリージャケットを羽織っている。けれど、明らかに季節外れだ。外は気温三十五度を超える程の真夏日である。そんな中、ジャケットはおろか長袖のシャツすら脱ぎたくなる暑さなんだ。彼女はそんな暑がる仕草すら見せず、どちらかと云えば河のせせらぎを感じる程どこか涼しげだ。


「お嬢さんには、まだ早いかな。これ十八歳超えてないと買えないのよ。」


 そう女性は、チップに悟らせるように声をかけた。その声はとても透き通ってはいたが、どこか冷たい。決して刃を向けるような攻撃的なという訳ではない。大きなミリタリージャケットから覗かせた、白く細い腕をしなやかに伸ばしている。彼女の日本人離れした容姿は、まるでスクリーンから飛び出してきたキャラクターのようだった。


「おい、ガキがガキ扱いするんじゃねぇよ!」


 そんな彼女の手をぶっきらぼうに払い除け、チップは彼女の態度に対し少しムッとしていた。子供扱いされる事をこの上無く嫌っている幼女は、眉を尖らせて頬を膨らませる。すみませんね、こいつの中身は悪魔なもんで思考回路が単純で幼稚なんです。


「あら、どこかの名探偵さんみたいな云い振りね。」


 それでも彼女はチップの反応に対し静かに笑い、終始落ち着いた様子で大人の対応を見せつける。良いか、チップ。これが歳相応の対応ってやつだぞ、勉強になったな。


「大丈夫です。こいつは中身もガキんちょなんで。」


 僕はチップの頭を掴み取り、無理矢理頭を下げさせる。何か悪戯をした子犬に躾をさせるような状況で、ちょっとペットを持つ飼い主の気持ちが分かった。その様子にほんのりと笑った彼女は、スタスタと隣の棚へと移動し別の商品に指を差す。


「そ。ならエアガンだけど、君ならこっちの方が合ってると思うよ。」


「M4CQB・・・?あ、これ十歳以上なら大丈夫な奴か。」


 そう云った彼女は、指差した商品の箱を持ち上げ僕達に見せつけた。その箱には、年齢制限が十歳以上と表記されたマークが記載されていたので、まぁチップでも問題無いだろう。大きさも申し分無いくらいだし、丁度良いかもしれない。チップも僕も耳を揃えて腕を組み、ふむっと相槌を揃えて打っていた。


「うん、これなら十八歳以上のエアガンと遜色無いくらいのクオリティだし。電動で動いてくれるし、チャージングハンドルもストックも飾りじゃなくてちゃんと可動するんだ。仮に電池が切れてもエアコッキングで発射する事も出来るから、扱いが不慣れな子でも大丈夫じゃないかな。」


 銃の各部位を指差しながら、解説してくれた。あれ、と云うか店員さんなのかな。やけに商品に対して詳しいし、適切なアドバイスを施してくれている。正直半分くらいは専門用語もあった為、何を云ってるのかよくは分からなかったけれど。何よりも、値段が先程まで見ていた銃たちと比べれば幾分か優しくなっている。これなら財布の厚みは、そこまで薄くなりそうにならないのは消費者として有難い。良くは分からないけれど、初心者が初めて持つのなら申し分無い代物なのだろう。値段も安いし、ここは彼女のアドバイスに(あやか)ってチップにこのエアガンにするよう促すか。


「なら、これで良いんじゃないか?チップ。」


「あぁ!ありがとな!ねーちゃん!そうだ、あとサイドアームも無いとな。」


 黙れ、チップ。お前には水鉄砲で充分だ。そう思いながら、チップの頭を掴み無言の眼差しで凝視する。「お前にはこれだけで充分だ。」と念仏を飛ばすように圧力を加え、チップの更なる好奇心を抑止させた。とはいえ、この女性は何者なのだろうか。店員にしてはあまりにもフランク過ぎるし、格好も違和感がある。僕らと同じく客なのであれば、ここの店の常連か何かなのだろうか。こういったアドバイスもどこか慣れたような仕草だったのも一つの仮定ではあるが。僕らみたいな初心者への対応も厚く歓迎しているみたいで、そう言った意味でもフランクさがある。


「ん?まだ何か?」


 おっと、ついジッと彼女を見つめてしまったみたいだ。すみません、特に疾しい意味は無いのです。けれどまぁ、気になると云えば気になる点はいくつかある訳なんだけれど。


「えっ、いやあの、そのなんて云うか暑くないのかなぁー・・・なんて。」


 何だか不埒さを覆い隠すようなリアクションになってしまった。しどろもどろさが募る返答に、不思議な冷や汗が額を伝う。僕はパッと目に映った彼女の服装について聞いた。そう云うと彼女は、返すようにジロッと僕を見つめる。上から下へと視線をずらし、また目が合う。


「あら、あなたの服装には云われたく無いわね。」


「ほらな、やっぱダセェだろ?」


 そんなにダサいだろうか。自分のセンスに自信が無くなってきた。一応チップにも視線を変えて、「本当に?」と訴えかけてみたものの、奴は自信満々に首を縦に振る。それは見事な肯定感で、嘘偽りも無いそのリアクションは逆に清々しさを感じられる。そう云う意味では、こいつは悪魔ではあるけれど本当に悪い奴では無い。どこかの偉人さん曰く、“悪口や陰口を言うなら本人の前で云えるくらいの覚悟を持て。”という言葉もある。こいつは、そんな深く考えるような意識した対応は待ち合わせていない。つまり、チップは人間性の部分では純粋な心を持っているんだ。さて、僕の頭の中の独り言は多くなってしまったが、彼女は息を吹き溢す程の溜め息を吐く。


「それに・・・。」


「えッ⁉︎ちょ、チョッ!おっおぉおおおおお⁉︎」


 あろう事か、彼女は僕の手を掴み取りそのまま自分の胸元へと押し付ける。じゃあ僕の手は今どこにあるのか、云うまでも無い。彼女の胸元だ。今日出会ったばかりの初対面同士に対し、彼女は躊躇無く僕の手が触れるように近付けたのだ。ミリタリージャケットに隠された確かな膨らみは、広げた指を少しでも閉じてしまえば触れられる程。当然、そんな状況下に陥って慌てない男性は居ないだろう?だって、初対面なんだぜ?


「ほら、暑くないでしょ?」


 彼女の云う通り、触れて気付いた違和感もある。人の肌とは到底思えない程、身体は冷えていた。氷を敷き詰めたクーラーボックスに腕を入れた感覚だ。もし目隠しをされてしまったら、まず判断出来ないだろう。僅かな冷気を纏い、身体の芯まで冷やす勢いだ。その二つの驚きに、僕は時が止まったように思考が停止する。


「このジャケットがあたしを冷やしてくれるの。そーいう仕組み、わかったかしら?」


「お、おぅ・・・。わかったよ。」


 あれかな、クーラーや扇風機とかが中に組み込まれてて身体を冷やすような服もあると聞いた事がある。いや、違うな。そう捉えるのには、どこか食い違っているように感じる。どちらかと云えばそう、身体を冷やしているのではなく()()()()()()()()()()ような感じだ。彼女の体躯自体は、元から既に冷えている。その体温を維持する為に、周りの熱から守っているように。

 一体何者なんだ・・・。益々彼女に対しての疑問が募るばかりだ。僕が一つ返事すると、彼女自身もどこか納得したのか瞳を閉じながら、すぅーっと息を吸う。


「そ。じゃあ・・・。」


パァンッーー


「おぶぅぅぅうっ⁉︎」


 時が止まったかと思えば、次に訪れたのは僕の左頬に強烈な打撃。目にも止まらぬ速さ、と云うには些か云い過ぎなのかもしれないが痛みよりも先に脳が震える程の衝撃。辻斬りのような突然な出来事に意識が追い付かず、ぐらんと頭が揺れてからヒリヒリと頬に痛みが走り渡った。どうやら僕は、彼女にビンタされたらしい。いや、触らせたのはあんただろ。なんで僕が高速ビンタを喰らわなくてはならんのだ。そんな一方的な対応がまかり通るだろうか!これ冤罪だろ、僕が何をしたって云うんだよお姉さん。


「また機会があれば、会いましょ。配達のお兄さん。」


 と、ご自慢の高速ビンタを喰らわせた僕に対し、彼女はスッキリしたのか満悦の笑みを浮かべて返した。そうして彼女は、またスタスタと歩き出しレジ側の方へと行ってしまった。終始その光景を目にしていたチップは、少し唖然としていたがまるで僕が悪いかのような目で見つめる。違う、そうじゃないぞチップ。お兄さんは、無実だ。終始見ていたお前ならわかるだろ。むしろお前が唯一の証言者なんだ。裁判になった時は、しっかりと事実を証言するんだぞ。

 ・・・ん?ちょっと待て。僕、彼女に自己紹介したっけかな・・・。自分が勤めている会社どころか、名前すらも名乗っていない筈だ。それを何故、彼女は()()()()()()()()()()()()?彼女は既に僕らの事を知っていたのか。だから接触したのか。分からない・・・。けれど、害は無さそうだけど。


「なぁ、イサム。気付いたか?」


 けれど、幼女が考えていた事は全く違う事だったようだ。何かを諭すようにチップは語りかけ、少しムッとしながらその場から去っていった彼女を見つめる。


「え?あぁ、まぁ・・・何となくだけど。」


 多分、チップの言いたい事は何となく理解はしていた。それは悪魔であるこいつなら当然と云って良い程で、一目で分かる事なのだろう。僕もそれについては例外では無い。先述の通り、すっかりオカルト耐性が付いてしまったのだ。チップも僕に対する独特の違和感には少なからず気付いていた。


「あいつ、人間じゃねぇぞ。・・・“ギフト”だ。」


「やっぱ、そうなのか。違和感はあったけど・・・。まぁ、でも敵意は無かったし良いんじゃないか。僕達もさっさと会計済ませて、今日は帰ろう。」


 そう言い聞かせるように僕は言葉を返した。“ギフト”と一言で云っても、全員が全員危害を与えるような存在ではない。彼女のように人々の街に溶け込み、同じ街に住む者として静かに暮らしているくらいだ。ふと思ったのだが。もしかしたら、彼女以外にも“ギフト”達は他にもいるのかも知れない。彼女のように人間の姿で溶け込み暮らすような存在も。つまりは、その逆もあり得るのだ。人々へ危害を与える“ギフト”だって、この国に溶け込んで潜伏している者も居ると云う事。別々の目的を持った“ギフト”たちが、僕達が知らぬ間に蔓延っているのだと知った瞬間だった。


 会計をする為に、僕達はお店のレジへと進んでいた。既に二人程の客がレジ待ちをしている状態だ。ふとレジの奥を眺めてみると、見覚えのある人影が見える。レジカウンターと少し離れたカウンターには、店員と先程の女性が何やら会話をしているようだった。痩せ細った男性店員は、くるっとうねらせた耳が隠れる程の黒髪をずっとイジっている。紺色のエプロンをしている為か、痩せた腕の白さをより際立たせていた。その店員はやけに親しげな会話を繰り広げている。


「・・・久々にやっていくんだろ?」


「店長さん、まだ三日ぶりよ。いつものとこ使うわよ?」


 彼女は会話をしながら、何やら用意をしている様子だった。カウンターに置かれていたエアガンを取り出し、銃身を眺めながら何かをチェックしている。


「姫なら好きに使って構わないさ。」


「その姫って呼び方やめてくれないかしら。あんまり好きじゃないの。」


 彼女は、姫という呼び方に毛嫌いしているようだった。ガチャガチャと音を鳴らしながら、エアガンを調整し念入りに確認をしている。まるでこれから戦場でも赴くかのような仕草で、その一つ一つの動作には素人ながら無駄が無いように見える。


「チャンピオンって呼んだ方が良かったか?」


「レタで充分よ。それが私の名前なのだから。チャンピオンなんて肩書きは、ついこの間まで。それもゲームのチャンピオン・・・。リアルのは、そう甘くは無いわ。」


 レタと名乗った彼女は、店員には見向きもせずに身支度を整える。再び銃身や銃口を眺めながら、タオルのような物で汚れや埃を拭き取っている。


「今日も練習かい?」


「馬鹿ね、ただの趣味よ。」


 そう云って彼女は、奥の通路へと進んでいった。そういえば、エアガンの射撃場があったんだっけか。もしかして、レタは大会とかそういうのに出ている人物なのか。だとすれば、この界隈では有名人なのだろう。そりゃあ、店員にも慕われる訳だ。ちょっと彼女が撃っているところを見てみたい気もするが、趣味を邪魔するのは心外だろう。会計を済ませた僕達は、そのまま彼女の居る方へは振り返らず真っ直ぐ帰宅する事にした。


「あざしたー。」


 腑抜けた挨拶と共にある意味戦場でもあった模型店から出た僕達は、無事に戦利品を手に入れた。お陰で財布の中身は薄くなってはしまったが、これでチップの機嫌が少しでも和らぐなら良いさ。ふぅーっと一連の事を終えたのと合わせて、一つの溜め息を僕は吐いた。さて、この後はあれか。家に帰ったら、チップが家の中でエアガンをぶっ放さないように調教しなくては。部屋中、玉だらけになってしまっては敵わんからな。


ブゥゥゥ・・・、ブゥゥゥ・・・、ブゥゥゥ・・・。

 

 そう、これからの事を構想しているとポケットに入れていたスマホが振動する。社長からか?いや、社長も今日は非番だから電話を掛ける事は無いか。ポケットからスマホを取り出すと、画面に映るのは知らない番号が表示されている。会社絡みの電話だろうか?まぁ、出ない事には分からないし、とりあえず出てみるか。ピッと応答をタップすると、電話口からは少しノイズの混じった音が微かに篭れていた。


「私、メリィ。今、あなたに、用があるの。」


 ・・・・・・は?


 電話口からは、か細い少女の声が聞こえた。メリィ?メリィってあれか・・・。あのメリーさんか⁉︎ 突然の思いもよらない着信は、どうやらとある界隈の有名人のようだ。ほら、云わんこっちゃない。何が、何事も起きないようにだ。見事なフラグ回収ですよ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ