巨大百足
すいません今回は短めです
「ギィグラァァ!」
(グラトニーセンチピード C)
グラトニーセンチピードの成体。目に入った全てを食い尽くそうとする大型の甲蟲種。その甲殻は非常に硬く丈夫になり竜のブレスをも耐えることができるだろう。砂の大地をその巨大な体で泳ぎ獲物を砂ごと飲み込む。非常に好戦的で格上の魔物にも襲いかかる。
種族グラトニーセンチピード
名前無し
level1/60
HP950
MP480
攻撃490
防御力500
魔攻150
魔防340
素早さ90
スキル
威圧level3 魔力感知level3 気配察知level5 体力自動回復level5 噛みつくlevel3 麻痺牙level3 砂吐きlevel5
突進level3 穴掘りlevel5 俊足level5 頑丈顎level5 咆哮level3
スタンプlevel3 ロックブラスターlevel3 再生level3
耐性
火耐性level5 暑さ耐性level5 物理耐性level3 魔法耐性level3
固有スキル
底無しの胃袋level5 砂掻きlevel3 魔食level5
ランク
C
称号
大食らい グットハンター 血縁者殺し 同族食らい
ステータスが化け物じみている。下手したらワンパンされるぞ。それに物理耐性と魔法耐性、そして高い防御力の所為で致命傷を与えれるか分からない。だが腹には甲殻がない。狙うはそこだ。
『おいおい何だこの化け物!』
やるしかないぞ。逃げようとしたら俺ら2人とも仲良く胃の中に入っちまうぞ。
文句を言いながらギューリーは剣と盾を構えて俺はいつでも戦えるように構える。
「ギィグラァ!」
砂吐きか!2度も同じ手は食らわないぞ!
俺は顔面に飛んできた砂を避けた。だが避けた先に岩が飛んできた。咄嗟に爪を振るってしまい鋭い痛みが指先に走った。爪が割れたのだ。だが岩の軌道を変えることには成功した。砂の大地が盛り上がりグラトニーセンチピードが突っ込んできた。それをギューリーが盾で防いだが弾き飛ばされた。俺はギューリーを受け止めてダークスフィアを何発か放ったが全く効いた様子がしない。
『凄え馬鹿力だ!真面に受けようなんて考えるなよ!』
分かったありがとう。確かに凄い力だな。
奴が潜ったと思ったら少し離れた所から飛び出して俺達の頭上へ大口を開いて突っ込んで来た。速いし力も強いなんて強敵だな。
俺とギューリーは回避してガラ空きの横腹にお互いの獲物を突きつける。だが傷はつくが、ダメージは全く与えられていない。甲殻が硬すぎる。
「グルォォ!」
「ギラァ!」
折れた爪を握りしめて力任せに振るった。爪は奴の甲殻に突き刺さった。割れた甲殻から青色の血が噴き出る。
「ギィリィィィ!」
金切り声を上げながらその巨体でタックルして来た。俺はそのまま吹き飛ばされてしまい砂の大地に何回も体を打ち付けられた。体が痛い。今ので結構ダメージを貰っちまった。
『オメガ!』
立ち上がろうとした時には目の前に大百足の牙が目の前まで迫ってきていた。ああ、俺死ぬのか?使命を果たすとか大口叩いて神を殺すなんて言って。てか死ぬ時って本当にスローモーションになるんだなハハ・・・って何弱気になってんだよ!
渾身の右ストレートを叩き込む。牙の片方に直撃してビキっと言う音と共に牙が粉々に砕けた。流石の大百足も牙を砕かれて距離を取った。だがその隙に俺は体勢を建て直した。
「ウルァァァ!」
ギューリーが落下して剣を大百足の頭に突き刺した。落下の勢いも相まって大百足の頭の甲殻を貫通した。奴の血が吹き出て声にもならない悲鳴をあげて身を捩っている。
「グォォォ!」
俺はそのまま大百足にタックルする。だが奴は絡みついてきて俺を締め殺そうとしているが、奴の体は意外と軽かった。そのまま押し倒して絡みついていた足を、引き千切り甲殻の薄い腹に食らいつく。
「キィィィィ!!」
奴も振りほどこうとして必死に藻掻いて攻撃してくるが、ギューリーが剣で足を切り落としてより攻撃は加速した。メキメキと腹の甲殻を、俺の牙が突き破り肉が抉られる。
(経験値4280入手しました。levelが20に上がりました)
大百足は呆気なく絶命した。まあ腹を食い破られたら流石に死ぬか。この砂漠にはこのレベルの魔物がポンポンと存在していたら恐ろしい。早く力をつけないとな。