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終焉の龍の卵  作者: レッドヴォルト
始まり
25/101

大剣の赤騎士

道を進むと気配を察知した。数は2体でどちらも同じぐらいの気配の大きさだ。先程戦った赤騎士と気配が似ている。まさかまた赤騎士か?2体同時はキツいぞ。


進むとまた部屋に出て2体の赤騎士が居た。だが今回は武器が違う。1体は弓を持ちもう1体はハルバードを担いでいた。ステータスを見たが、斧術や弓術が増えてるだけで変化は、さほど無かった。だが今回は向こうから仕掛けてきた。弓持ちが矢を放ちハルバード持ちが切り込んで来た。ギューリーが飛び出して矢を斬り落としてハルバードを防いだ。ハルバード持ちを狙って爪を振るったが、矢が飛んできて腕に刺さり動きが鈍ってしまった。ハルバード持ちが、ギューリーを押し退けて距離をとった。


「ウルァァ!」


だが流石ギューリーだ。直ぐにハルバード持ちに追撃したが、ハルバードで防がれてしまった。俺も突っ込み拳を振り下ろしたが、仰け反らせることしかできなかった。それにやっぱり遠距離持ちが厄介だな。ギューリー俺は弓持ちをやる。任せていいか?


ギューリーが剣を回しながらこう言った。


『殺しても構わないんだろ?』


おいバカ冗談言ってる場合かよ。まあ任せた。


「グォォォ!」


俺はハルバード持ちをギューリーに任せて弓持ちに急接近した。だが奴は焦らず1発だけ放った。その1発が俺の腹に突き刺さったが浅い。仕留めれるかと思ったが弓を地面に置いて腰に下げている片手剣を抜いて斬りかかって来た。爪と剣がギリギリと軋み合っている。噛みつこうとしたが突如、口内に激痛が走った。俺は騎士を吹き飛ばして口の中に手を突っ込んだ。すると口の中に矢が刺さっていた。まさか矢を刺してくるなんて・・・この野郎ぶっ殺してやる!


「ガァァァ!」


俺は全力でブレスを吐いた。ブレスは騎士を飲み込んだが、俺はそのまま全力で尻尾でブレスごと薙ぎ払った。尻尾がビリビリしたが尻尾は直撃して騎士を吹き飛ばした。


俺は突っ込んで倒れている騎士に体当たりした。騎士は宙に浮いて鎧の破片が一面に飛び散った。俺は浮かんでる騎士の脇腹に向かって食らいついた。剣が顎に刺さったが浅く俺はそのまま噛み砕いた。


(経験値488入手しました。levelが11に上がりました)


こっちは片付いた。ギューリーの方を援護をしよう。そう思ったがギューリーがハルバード持ちの上に乗って剣を突き刺していた。鎧が粒子になって舞い上がっていく。


『俺だってやれるんだからな?』


ニコっと笑いながらギューリーが言った。まさか本当に倒すなんてな。


『どうする?進むか?』


そうだな。消耗も少ないし進むとしよう。そう思った矢先だった。天井が崩れて何かが降ってきた。瓦礫を掻き分けて土煙から出てきたのは赤騎士だった。だが頭部の装飾が、二本角になっていたり胴鎧に竜の模様がある。それと1本のドス黒い大剣を握っている。


俺とギューリーは即座に距離をとった。あの気配は赤騎士以上でサソリ未満の強さを持っている。下手したら一瞬で殺されるだろう。


種族ゴーストナイト(深種)

名前無し

level29/50

HP650

MP420

攻撃120

防御力120

魔攻95

魔防105

素早さ55

スキル

威圧level3 ゼリオロス流格闘術level2 大剣術level6 魔力操作level3 魔力感知level3 気配察知level5 闇魔法level5 体力自動回復level2

耐性

深淵耐性level2 竜耐性level2 斬撃耐性level1 光耐性level2

固有スキル

霊体level3 深淵斬りlevel3

ランク

D+

称号

クライムの下位騎士 深淵殺し 竜殺し

装備

闇斬りの大剣 D+


ステータスの一部は勝ってるがスキルに無駄がない。それにあの大剣で斬られたら致命傷は免れないだろう。


『オメガ行けるか?』


勿論だ。ここで負けるような俺達じゃない。だろう?


『そうだな・・・行くぞ!』


いつも通りギューリーが水魔法を放ちその隙に俺は突っ込んだ。だが騎士は微動だにせず水魔法が直撃したその時だった。


『避けろ!』


ギューリーの声と同時に俺は無理矢理右に避けた。ほんの数秒後、大剣が振り下ろされて地面が抉れていた。もしギューリーが叫んで教えてくれなかったら死んでただろう。それにしても動きが全く見えなかった。


振り下ろした大剣を横薙ぎに払ってきた。後ろに下がって避けると大剣は黒い霧が纏っていた。あの霧に触れたらダメだ。嫌な予感がする。


ギューリーがすかさず背後から何回か斬ったがかすり傷が入っただけだった。直ぐに後ろに大剣が振るわれたが流石ギューリーだ。盾でキチンとガードした。俺も攻めようとしたが地面から黒い槍が現れて攻撃できなかった。


「ウロォァ!」


キンキンと金属同士がぶつかり合う音が響く。俺は地面に落ちていた弓騎士の片手剣を放り投げた。ザクっと片手剣は奴の肩に刺さった。だが奴はそれでも微動だにせず鍔迫り合っている。俺はハルバードを持って突っ込んだ。あいつの防御なら俺が、殴るよりもハルバードで殴った方が効果的だ。


打ち合っている奴のがら空きの背中にハルバードを叩き込もうとしたが肘でどつかれてハルバードは地面にめり込んだ。そして俺の胴体に黒い槍が刺さる。


「ァァァ!」


『オメガ!この野郎!』


ギューリーが剣で大剣を押さえつけて水魔法を放つ。騎士が少しよろめいた隙に俺は、黒槍を抜いて地面からハルバードを持ち上げた。


騎士がまた切りかかってきたが俺ハルバードでなんとか防いだ。腕に重い衝撃が走る。だが俺は竜だ。腕力で勝っているのは俺だ!大剣を押し退けて打ちつける。ガキンと鈍い音と同時に騎士の足が地面に沈んだ。だが黒槍が現れて切りかかろうとしたギューリーの行く手を阻んだ。


「ガァァァ!」


俺はブレスを吐いた。だが騎士は止まらずそのまま攻撃してきた。俺の胴体を大剣が切り裂いた。激痛が走り意識が飛ぶかと思ったが再生で無理矢理治して意識を保つ。俺は反撃で爪を振るう。鋭い爪と大剣が鍔迫り合う。


「ウグァ!」


ギューリーが大剣を押し込んだ。奴の体勢が一瞬だが崩れた。俺とギューリーは見逃すはずもなくお互い奴の顔面に獲物を叩き込んだ。


「「ガァァァ!」」


「ァァァァァァ!」


騎士は大剣を落として地面に膝を着いて倒れた。


(経験値680入手しました)


倒せた・・・強敵だった。俺とギューリーもかなり消耗した。休むとするか。それに・・・この先にヤバい奴の気配もするしな。

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