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終焉の龍の卵  作者: レッドヴォルト
始まり
24/101

赤騎士

ギューリーが眠っている間、俺は警戒しながら古代魔法の術式書き換えを試していた。ずっと使ってる闇魔法のダークスフィアの精度と威力を上げれないかなと思っていたんだが結構難しい。そもそもどんな感じで書き換えれば良いのか分からない。満足のいく結果は得れなかった。もっと魔法を使って理解しないとダメそうだ。


次にブレスを長い間吐き続けれるようになるために色々してる途中に新しい発見があった。ブレスをギューリーを起こさない程度に何回か吐いていると急にブレスを吐けなくなったのだ。MPを見てみるとまだまだ残っているのに急に吐けなくなったのだ。慌てた俺は世界の声に聞いてみるとこう返ってきた。


(ブレスは体内の特殊な器官、竜袋から生成されるガスを利用して吐いています。なので一度使い果たすとしばらく待たないといけません)


ならどうやったら長い間ブレスを吐き続けれるんだ?


(解、ブレスを最大まで吐いて竜袋のガス生成量とスピードを上げることです)


やっぱりブレスを吐き続けないといけないのか。俺が思ってたよりこの世界はシビアな様だ。さてもうひと頑張りしますか!



しばらくブレスを吐いているとギューリーが起きてきた。


『交代だオメガ』


ああ、よく寝れたか?


『お陰様でなお前も休んどけよ』


分かったありがとうな。


俺は丸くなり眠りに入った。この先に何が待ち受けてるか分からない。今の内に英気を養わないとな。



sideギューリー

寝たか。オメガのお陰で俺は救われた。あの頃殺さずに俺のことを生かしてくれて挙句の果てには俺を、仲間と呼んでくれた。そして親父達の仇討ちに手を貸してくれて・・・本当に良い奴だ。だがあの知恵の女神メティスとの接触・・・オメガお前は俺に何か隠してるんじゃねえか?まあお前が何を隠していても俺はお前の味方だ。


だが1つ気になることがある。女神様が言っていた封剣ギルク。親父と母さんが言っていた御伽噺で聞いたことがある。かつて世界が深淵の王、最古の死者に蝕まれた時に深淵を切り開いたと言われている伝説の魔物だ。そんな凄いお方の血が、俺に本当に流れているのか?俺はさっきの戦闘でも吹っ飛ばされて気を失っただけだ。俺は弱い・・・いつもオメガに頼っている。だがもう頼ってはいけない。俺も強くならねば。そして親父達の仇を絶対に討たななければ。

俺は寝ているオメガを脇目に剣と盾を研ぎ始めた。



『よく眠れたか?』


ああ、お陰様でな。行くとしよう。


少し寝ただけでかなり体力が回復した。そして俺は反省している。起きて少し経った後に考えたんだが今までの戦闘、下手したら死んでいた。もっと慎重に動かないと死んでしまうかもしれない。


しばらく歩いていると気配に反応があった。この先に何か居る。恐らく扉の番人だろう。一応警戒しとこう。


俺とギューリーは前戦った大部屋と同じ大きさの部屋に出た。そこには銀色の剣と竜のエンブレムが描かれた盾を持った赤色の鎧を纏った騎士が鎮座していた。だが騎士はまだ斬りかかってこない。これならステータスを見れるだろう。


種族レッサーゴーストナイト(深種)

名前無し

level14/40

HP428

MP169

攻撃力98

防御力82

魔攻80

魔防86

素早さ39

スキル

剣術level5 盾術level3 闇魔法level2 火魔法level2 ゼリオロス流格闘術level2 MP消費緩和level2 体力自動回復level1 魔力感知level2 魔力操作level2

耐性

光耐性level3 深淵耐性level2 闇耐性level3

固有スキル

霊体level3 深淵斬りlevel2

ランク

E

称号

クライムの下位騎士 深淵殺し

装備

深斬剣 E

剛鉄の盾 E

(レッサーゴーストナイト E)

下級の騎士の霊。生前の記憶はほぼ忘れ見る者全てを斬ろうとする怨霊へと変貌してしまった哀れな犠牲者。


ギューリーよりも剣術のlevelが高い。これはかなり厄介な敵になりそうだ。それに体力自動回復や闇魔法や火魔法などの厄介なスキルが多すぎる。どうやったら突破できるだろうか?だが殴らないと突破できないのは確かだ。


『行くぞ!』


「グォォォ」


いつも通り牽制で魔法を放つが流石に盾で防いできた。そして俺らを驚異として見なしたのか剣を構える騎士。その姿に隙は無かった。


騎士が手を振りかざすと火球とダークスフィアが飛んできた。だがギューリーはウォータースピアで相殺し俺は古代魔法の古き盾で防いだ。だがそれだけで終わる筈もなく衝撃と共に盾が割れた。盾が割れたと同時に剣が俺の目の前を掠めた。ギューリーがすかさずカバーに入ってくれたお陰で騎士から距離をとることに成功した。攻撃力も高いし動きも速い。


「ウラァァ!」


ギューリーが斬りつけるが、全て盾で防がれている。だが今はギューリーの相手をするので精一杯なはずだ。今なら攻撃できる筈だ。そう思い爪を振りかざしたその時だった。騎士はギューリーの刃を受け流してそのまま俺の爪をガードしたのだ。簡単に見える動作だがそんな事ない。素人の俺でも分かる素晴らしい技量の持ち主だ。


「グォ!?」


「ウゴォ!?」


騎士が一瞬でギューリーを後ろへ蹴り飛ばしてその衝撃を利用して跳び俺の頭を踏み台にして距離をとった。本当に一瞬のことで俺達は反応できなかった。なんだ今の動きは?


ギューリーもー何が起きたか分からずキョトンとしている。だが分かることはかなりの技量の持ち主だってことだ。


騎士がまた剣を構えて突っ込んで来た。まるで滑り込むかのように間合いを詰めてきた。ギューリーが盾でガードして俺が攻撃しようとしたが、盾でガードされた。ステータスは低いが技術が凄まじい。こんな奴の相手は初めてだ。


一振が重い。爪で防ぐが欠けそうなほどの威力だ。それに攻撃しながらギューリーからの攻撃も守っている。こうなったら何とか隙を作るしかない!


俺は尾を全力で盾に叩きつけた。流石に堪えたのか一瞬、動きが止まった。その隙にギューリーが斬りこんだ。鎧が裂けて隙間から黒い影が見える。ダメージは与えれてるのか分からないが手応えはありそうだ。


「ォォォォ!」


「シャァ!」


騎士が反撃で斬りかかったが、盾を使わず剣を掴み剣を頭に突き刺した。まさかそう来るとは思ってなかったのか見事に突き刺さった。すると痛みがあるのか分からないが、騎士はこの世のものとは思えない声で苦しみ出した。


『行け!オメガ!』


「グォォォ!」


苦しんでる騎士に俺は飛び掛かり食らいついた。メキメキと鎧が砕ける音が聞こえる。騎士も剣を振るい俺を退けようとしてるが、すかさずギューリーが剣を持っている腕を斬り落とした。俺はそのまま咥えて何度も何度も地面に叩きつけた。そして遂に鎧は割れて粉々になり白い粒子となり舞い上がった。


(経験値360入手しました)


騎士は剣と盾を残して完全に白い粒子となった。


『勝てたな。次に進むか?休むか?』


進むとしよう。あとお前の剣と盾、さっきの戦闘でボロボロになってるぞ。丁度さっきの騎士が、剣と盾を落とした。使っとけ。


『むっそうだな。そうするとしよう』


ギューリーは剣と盾を拾い上げ何回か振ると『よし!』と言い歩き始めた。ギューリーの装備も更新できてラッキーだった。さて進むとしよう。


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