鉤爪竜
『この先二何か居る!』
本当か?数は?
『大型ダナ・・・数ハ2体だ。俺ラより少し強いくらいだ』
他に道は・・・無いな。進むしかないな。頼むから異形以外で頼む。あれはもう食べたくない。
『プリプリ・・・』
まだ言ってるのかよ。どんだけ美味かったんだ。
真っ直ぐ進んで行くと大部屋に出た。そこには檻に入った2匹の竜型の魔物が居た。そして奥には大きな鉄の扉があるのが見える。こいつら檻に入ってるし無視して進めないかな?
だがそんな甘い話はないそうだ。右の檻が勢いよく空いて中の魔物が飛び出してきた。鋭い鉤爪に細く素早そうな体。そして脚がゴツイ。だが俺より一回りは小さいな。
「ギュラァァァ!」
種族クロウドレイク
名前無し
level24/40
HP302
MP156
攻撃力193
防御力48
魔攻32
魔防40
素早さ93
スキル
気配察知level2 魔力操作level2 魔力感知level1 切り裂きlevel5 噛みつくlevel2 竜の爪level6 竜の尻尾level2 ブレスlevel2 突進level5 俊足level2 剛力level3
耐性
水耐性level1 衝撃耐性level2
固有スキル
頑丈な鉤爪level2 鋭利な鉤爪level2 竜鱗level3
ランク
E+
称号
通り魔 竜族
(クロウドレイク E+)
平原や岩山に生息する小型のドレイク種。力強い脚で飛びかかりその鋭い鉤爪で獲物の皮を切り裂いて食らう。その自慢の脚で攻撃を避けてブレスを吐き格上の魔物を倒すこともある。
素早さと攻撃特化の竜族か。それに俺以外の竜族なんて初めて見た。あの鉤爪に注意しないとな。
「ギュラァァァ!」
「ウグォ!?」
クロウドレイクが目にも止まらぬ速さでギューリーに向かって行った。だが流石ギューリーだ。盾で鉤爪から身を守ったが、引っ掻かれた勢いで後ろに後退してしまった。あいつの蹴り思ってたより威力があるようだ。
「グォォォォ!」
「ギュラァ!」
俺が爪を振り下ろしたが、鉤爪で弾かれてしまった。追撃を入れようとしたが横に跳ばれて避けられてしまった。素早い相手はこれだから嫌いなんだよ!
「アクアスフィア!」
「ギャラァ!」
ギューリーの水魔法があまり効いてない。やっぱり物理かブレスで焼き殺すしかないか。
「ギュラァ!」
「グォォ」
鋭い鉤爪が俺の右腕を切り裂いた。浅いが一瞬で間合いを詰められてしまった。下手したら今ので首を切り裂かれていたかもしれない。
「ギュラァァァ!」
ブレスを放って来たが横からギューリーの水魔法が、飛んできて描き消した。俺もブレスを放ったがやはり避けられてしまった。動きさえ止めれれば倒せるのだが。
「グォォォ!」
闇魔法のダークスフィアを放ちはしたが、掠っただけで大してダメージは与えれなかった。本当に素早いなこの野郎!全然当たらないぞ!
「ギュラァァ!」
「グォォォ!」
「ウラァァァ!」
ギューリーと俺で挟み撃ちして攻撃したがジャンプして避けられてしまった。このままじゃなぶり殺されるだけだぞ!
『オメガ!俺が動きを止メる!』
無茶するなよギューリー!
『分かッテル!俺を信じロ!』
ギューリーは力強くそう言うと突っ込んで行った。奴のブレスを、盾で描き消しながら向かって行く。
「ギャラァ!」
奴の鉤爪がギューリーの盾を穿った。だがギューリーはそれでも倒れず剣を奴の脚に突き刺した。
『今だオメガ!』
「グルオォォ!」
「ギュァァァ!」
奴が俺から距離を取ろうとしたが、ギューリーが押さえ込んで阻止してくれた。クロウドレイク目掛けて俺は、大口を開けて胴体に噛みついた。これで動きは封じた!行けギューリー!
「ウラァァァ!」
「ギュァァァァ!」
俺が噛みついて動きを封じてギューリーがその隙に剣を奴から引き抜いて首に斬りかかった。
(経験値320入手しました)
ハアハア・・・何とか勝てたな。ってまだ1体居るんだった!忘れてた!
ふと目の前に箱が急に現れた。急にだ。この部屋には俺とギューリーしか居ないはずだ。まさか・・・この施設の主は楽しんでるのか?
箱を開けてみると中には緑色の液体が入っている瓶があった。見てみると回復薬と書いてあった。怪しすぎるが今は信じるしかない。回復薬を少し飲んでみると腕の傷が癒えた。毒では・・・ないな。
ギューリーほれ回復薬があったぞ。飲んどけ次がどんな化け物が出てくるか分からないからな。
『ありがトウなオメガ』
これでお互い傷が癒えた。もうそろそろ左の檻が開くだろう。
ガコンと左の檻が開いた。さっきのクロウドレイクとは違いノッソリと檻の中に居た魔物が歩いて出てきた。俺より2回りは、デカい四足歩行の竜が出てきた。中々手強そうだ。パワー型か?頼むからパワー型の防御極振りだけはやめてくれよ。