砲塔
遅れてすいません。今回はリアルが忙しくて遅れました。今回は少し短かいです。すいません
「キシィ!」
「ギャギャ!」
「シィィィ!」
『イツマデ着いてくルンダヨ!』
そろそろ諦めろよ!
走っているうちにゴブリンやワームの数が、増えていた。ワームの奴らステータス以上の速度を出してやがる!このままじゃ追いつかれそうだ。
『オメガ!策はアルか!?』
ない!すまん!今は走るぞ!
後ろから石や矢が、飛んでくる。ギューリーを前に出して俺が全てを受け止めてるが・・・当たる度に足が重くなってるように感じる。
『オメガ!無理するナ!』
すまん心配かけた・・・でも大丈夫だ。
『そうカ・・・いつデも代わるぞ!』
「ギャァァァ!」
「ギシィィ!」
「ギィェェェン!」
突如、背後からゴブリンとワームの悲鳴と共に何か巨大な気配が現れた。
ギューリー!ヤバいのが来た!
『逃げルゾ!走r』
ドゴォォォ!
俺達の前に小さなクレーターが出来た。これだけで分かる。俺が、今まで戦ってきたどの魔物よりも強いってことが。
クレーターを作り出した本人が俺らの前に現れた。見た目はデカいトカゲだ。だが頭の上の部分が、砲塔のような形になっておりそこから煙が出ている。
「ギィェェェン!」
『タイホウトカゲ・・・ダト!?』
タイホウトカゲ・・・名前通りの見た目だな。
(リトル・タイホウトカゲ E)
進化の途中で頭から古代兵器の魔法砲を、模した器官を入手した珍しい魔物。頭から岩石と分泌物を混ぜた弾を放つ。だがまだ幼体で成体程の威力の弾は撃てないが、それでも軽くクレーターを、作り出すほどの威力を持つ。その戦闘力から他の魔物を、襲い分泌物を入手する。分泌物を大量に蓄えるために他の魔物を、無差別に襲う獰猛性も持っている。
こいつがゴブリン達の親玉か?いやでも無差別に襲うって書いてるのにゴブリン達は襲っていない。ならこいつらは・・・味方同士だってことだな。
『ヤバいな・・・まあ勝つシカナイだろうオメガ?』
そうだなこいつに勝つしかないな。
「ギィェェ!」
奴が頭にエネルギーを貯めているのを感じた俺とギューリーは二手に分かれた。数秒後、さっき居た場所にクレーターが出来た。奴もどっちを狙えばいいか迷ってるのか狙いが定まっていない。出来れば俺にヘイトを向けて欲しい。
「グォォ!」
「ギャァ!」
魔法を放つが、奴の鱗の前じゃ俺の魔法じゃ無力だ。傷は出来たが、ダメージは与えれてない。ギューリーも魔法を放っているが全く効果がない。
「ギィェェ!」
「グォ!?」
奴の尻尾が木を倒しながら向かって来た。俺と同じ大きさなのに俺よりかなり速い動きだ。これは避けれないな受け止めるしかない!
腕に重い衝撃が来たが、なんとか耐えて掴むことが出来た。これには奴も驚いた顔をしている。まさか掴むとは思ってなかったのだろう。喰らいやがれ!
俺は掴んだ尻尾に牙を突き立てた。奴の鱗を貫通して肉が青紫色に変わっていく。流石に毒が効かなかったら負けだ。頼むから効いてくれ!最悪、動きを少しでも遅くしてくれ!
「ギィァァ!」
毒は効いてくれたらしく奴が、尻尾を木々に打ちつけている。だが解毒されているのが、見たら分かる。もう肉の色が戻り始めている。でもさっきよりも動きは鈍い。
『オメガ!避けろ!』
ギューリーの水の槍が俺の上を通過して奴の目に突き刺さる。声にならない咆哮が俺の耳を貫いた。奴があちこちに砲弾を撃ちまわって他の魔物も巻き込まれている。
ナイスだギューリー!
俺はギューリーが作った隙を使い奴の首に食らいついた。
「ギィァァ!」
咆哮が俺の肩を撃ち抜いたが掠っただけだ。だが痛いがここを耐えれば勝てる!
奴の首が紫色に変わっていく。今回はさっきよりもガッチリと食らいつけている。これなら倒せる!
奴の体が、地面に倒れて揺れる。そしてギューリーも追撃で剣を喉元に突き刺した。
「ギャァ!」
(経験値480入手しました。levelが7に上がりました)
これでトカゲは始末できたが・・・逃げるか。このトカゲ食えないのは残念だな。