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終焉の龍の卵  作者: レッドヴォルト
始まり
14/101

共同作業

湿地帯を抜けて森の小川まで戻ってきた。お互い腹も減っているし狩りに出ることにした。こうして誰かと作業するのは初めてだな・・・心に染みるよ。


『オメガなんで半泣き何ダ?』


何でもない!行くぞ行くぞ!泣いてんてないからな!


『嘘ツくのハダメだゾ!』


泣いてないもん!もう行くぞこの野郎!



森を徘徊して2時間、まだ獲物が見つからない。腹が減って背中とお腹がくっつきそうだ。


『腹・・・減ッタ』


もう少しで見つかると思うから頑張ろうな?


『頑張ル・・・ん?』


ギューリーもさっきからこんな調子だし早く獲物を見つけないと。神経を研ぎ澄ませろ俺・・・ん?


気配察知に何かが引っかかった。ギューリーも察知したらしく剣と盾を構えた。結構強そうな気配だ。それにあっちもこっちに気づいてるな。


木々を揺らしながら現れたのは、俺より一回りは小さいが鷲の翼と上半身、ライオンの下半身のあの幻獣グリフィンだった。鋭い嘴に尖った鉤爪、どれも凶悪な形をしている。正にファンタジーの世界の生き物だ。向こうも隙を伺っている。これなら見れるか?ステータスと説明を頼む。ギューリーにも共有よろしくな。


《了解共有します》


『オメガ!ステータスが出テキた!凄イナお前!』


そんなに褒めるなよ照れるじゃねえか。えーとどれどれ?


種族レッサーグリフィン

名前無し

level14/35

HP145/248

MP340

攻撃力142

防御力90

魔攻61

魔防48

素早さ41

スキル

気配察知level2 魔力操作level2 魔力感知level1 咆哮level1 風魔法level3 飛行level4 詠唱短縮level1 突進level3 再生level1 切り裂きlevel2 魔力増加level2

耐性

魔法耐性level1 麻痺耐性level2

固有スキル

鷲獅子の翼level2 鷹の目level2

ランク

F

称号

ハンター 幻獣


(レッサーグリフィン F)

グリフィンの亜成体。高い飛行能力と望遠鏡の様な目で地上に居る獲物にその尖った鉤爪で襲いかかるが、森に生息しているため木の実等も食べる雑食性の魔物である。好物は馬で度々行商の馬を襲っている。手っ取り早く仕留めるには翼に矢か魔法を当てることだ。


グリフィンの亜成体ね・・・なかなか手強そうだな。翼を狙って一気に仕留めるか。ギューリー!インファイトは俺に任せろ!お前は翼を狙え!


『分かッタ!頼ンダゾ!』


「キィィィ!!!」


奴もこっちが仕掛けるのが分かったからか翼を広げて飛び出した。だが低空飛行なので攻撃は届きそうだ。


「ギュィァ!」


「グォォ!」


飛ぶと同時に風魔法の矢を放ってきた。鱗に突きさるが痛くはない。牽制用か?



『ウォータースピア!』


「キィィァ!」


『嘘ダロ!?』


マジかよ器用すぎるだろ!風魔法なのだろうがギューリーが放ったウォータースピアを風で横にズラしやがった!


「キィ!」


「ガァ!」


尖った鉤爪で俺を切り裂こうとしてくる。チッ!飛んでるから殴ってもあまり効果がないぞ!ならこれでも喰らいやがれ!リトルブレス!


「キィァァ!」


「ガホ!ガホ!」


ブレスを吐いた次の瞬間、俺の喉に焼ける痛みが走った。こいつまさか・・・風魔法で俺のブレスを逆流させたのか!?


「グォォ!」


『オメガ!クソ!ウォータースピア!!』


「キィィ!」


今度は当たった。だが浅い。これじゃ撃墜は無理だ!


「グォォ!」


闇雲に爪を振るうが当たらない。また風魔法の矢が体に突き刺さる。さっきよりも痛い。魔力を多く入れたのか?この威力の矢を受けるのは、かなりキツイぞ。一か八かだ!喰らいやがれ!


「グォォ!」


俺は魔法に魔力を込めて打ち出した。放った黒槍はハイワームに放った黒槍よりも速く飛んで行った。


「キィィァ!?」


よし当たった!翼に穴が空いたぞ!でも凄いなまだフラフラだが飛んでやがる。風魔法を使っているのか?


『ウォーターアロー!』


「ギュィァ!?」


ギューリーが放った水の矢がもう1つの翼に突き刺さりレッサーグリフィンは浮力を失って地面に叩き落とされた。今がチャンスだ!畳み掛けるぞ!


「キィィァ!」


『グハッ!?』


「グァ!?」


鋭い風の刃が俺とギューリーの鱗を切り裂いた。ギューリーは何とか盾で致命傷を防いだようだ。だが俺は、反応することができずに左腕を斬られてしまった。左腕に力が入らない。神経をやられたのか?マズイな。


「キィィァァァ!」


奴も地面に落ちた衝撃で翼は折れて風穴から血がドクドクと流れている。奴も全力でこっちを潰すつもりだ。だがやつのMPはもう底が見えている。こっからはインファイト、俺の得意分野だ。左腕が使えないが第2ラウンジと行こうじゃねぇか!行くぞギューリー!


『了解!今日は鳥肉だァ!』


俺とギューリーは走り出した。だが奴も鋭い嘴と鉤爪で応戦してくる。ギューリーも盾でガードしているが体格の差がやはり大きい。鉤爪が盾とぶつかり合う度にノックバックしている。だが剣が奴の皮膚を掠る度にダメージは着実と与えれている。


俺も嘴と鉤爪に注意しながら攻撃している。さっきよりも威力が、上がっている。そして遂に俺はレッサーグリフィンの首を掴むことに成功した。


「キィ!?」


ギューリー!やれ!


『ハァァァ!』


俺に首を掴まれて暴れ出して俺の鱗を鉤爪で引っ掻き回したが時すでに遅し。レッサーグリフィンの心臓をギューリーの剣が、貫いた。


(経験値240入手しました。levelが3に上がりました)


うし!勝った!今日は沢山食えるぞ!



『肉!鳥肉!ヒャッハー!』


さて持って帰るのも面倒だしここで食べて帰るか。やっぱり2人で戦うとやりやすいな。他の魔物に注意しながら頂くとするか。


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