大道具班は滑稽
第三話です。作者の都合により主人公の名前が佐藤 春木略してさとはるとなりました。混乱してしまったら申し訳ありません。あとタピオカは女子です。こちらは第一話の方に描写をいれていませんでした。申し訳ありません。今回はやっと個人的にかきたかったシ-ンが書けました。どうぞお楽しみください。
スキル検証会を終えた後オレは広間に向かった。ヨモギは呼び出されたらしくそちらにいった。そして広間でおよそ一日ぶりにたつきとるきと話した。
「さとはる、君は何の職業になったんだい?僕ともるきとも違ったからサポート職だろうけど」
「創造者だよ、そう言うたつきはどうなんだよ?」
「僕はアーチャーでるきは剣士だよ」
「流石、殺陣やった時にキレがよすぎて殺し屋って呼ばれただけはあるな」
「う~、なんで私女の子なのに異世界に来てまで殺し屋なんて呼ばれなくちゃいけないのさぁ~」
「まっ、ドンマイ」
そう言って俺が肩に手を置いて言うと、
「うわ~ん、さとはるのバカアァァァァァァアァァァ」
そう叫びながらオレを殴ってきた。
「お前、HPが減ってきてるからやめろ!」
「うるさい!さとはるが悪いんだから我慢して!」
「そんな無茶苦茶な…」
「まぁまぁ、その辺にしときなよ」
こたつにいわれてるきはようやくやめてくれた。
「むぅ~、たつきが言うなら仕方ないか」
「言われる前にやめてくれよ…」
オレがそう言うと
「やだ!」
元気一杯にいってきた。
「元気に言うな!たつきお前もなんとか言ってくれよ」
「う~ん、さとはるも悪いから何も言わないどくよ」
「そんなぁ~」
そんな感じで一日ぶりの友人達との時間は過ぎていった。
・ ・ ・
そのまま三人で話ていると険しい顔をした平政をリーダーとしたクラスの中心グループがなぜかボロボロになっているネビロスと共に近づいてきた。
「おい!小島、間!今すぐ佐藤から離れるんだ!」
急に平政が叫んだ。
「おいおい平政、急に叫んでどうしたんだよ。オレが何かしたか?そんなにカリカリして生理か?」
何があったか知らないがどう考えてもオレが不利な状況だ。だがここで取り乱す訳にはいかない。余裕をみせておかないともっと不利な状況になる。それだけは絶対に回避しなくてはいけない。
「何かしたか、だと。よくもそんなことが言えたな!」
怒り狂っている平政が手を剣に伸ばした。そこでたつきの声が広間に響いた。
「待ってくれ、さとはるが何をしったって言うんだ!ちゃんと話てか」
たつきが話ているのをさえぎっていった。この二人を巻き込むわけにはいかない。
「たつき!オレのことはいいから平政のほうにいけ。るきも」
「だけど、それじゃさとはるが!」
「いいから!早く!」
そう言うとたつきは悔しそうな顔でるきの手を引いて顎門達のもとへ行った。すれ違いざまにたつきはたった一言オレだけに聞こえる声で言った。
「死ぬなよ」
その言葉にオレも一言だけかえした。
「あぁ」
二人が平政達のもとにつくのを確認するとオレは堂々とした態度で平政に話しかけた。
「で、オレが何したっていうんだ?」
「白々しいな、だが分からないというなら教えてやろう。お前が今日おこなったことについてな!」
平政が語ったことを要約するとこうだ
オレとヨモギがネビロスを攻撃して殺そうとした
と言う事実無根の内容だった。まぁ大方使えないサポート職のオレを処分しようという魂胆だろう。容疑者にヨモギが入っているのはオレとずっと一緒にいたはずなのに止めなかったというのがおかしいと思われると思ったからだろう。さてどうするか、
「ふ~んで、証拠は?」
オレはあえて自身満々に言い放った。どうせたいした証拠もないだろうという高をくくっていたからだ。だがそれがまずかった。
「証拠、証拠か証拠はこれだ!」
平政が言うのと同時にどこからか水晶をとりだした。するとオレとヨモギがネビロスを袋だたきにしている動画が映し出されたのだ。
「どうだ!これでもう言い訳できないだろう。おとなしく投降するんだ」
平政が自信たっぷりに言い放った。そして平政の手は剣の柄を握っていた。きっと少しでも怪しい動きをすればすぐさま斬りかかってくるだろう。だがそんなことはどうでもよかった。別にクラスの皆と仲がよかった訳じゃななかったがクラスメイトとして高校に入ってから一緒にやってきたつもりだった。だがこいつらはフェイク動画と少しも疑わずにオレを疑ってきた。たつきとるきだけは心配そうにこちらを見ていたがそれ以外は全員オレのことを犯人扱いしてきたのだ。それがとてつもなく悔しかった。そう考えたとたん自分が滑稽だと思えてきて笑ってしまった。
「ふ、ふふふふふははははははははは」
「何がおかしい」
平政が怪しむように言ってくる。
「いや、すまんすまん。ちょっと滑稽でな」
「誰が、滑稽だと!」
自分が言われていると勘違いしたのか平政がオレに斬りかかってきた。が、その時凜とした声が聞こえてきた。
「偽世界生成」
その声が聞こえると周りが真っ白になった。
「来るのおせぇぞヨモギ」
「ごめん、ごめん私も捕まりかけちゃてさ」
そうその声はオレの使用人のヨモギの声だったのだ。
「なんだここは」
取り乱した様子でオレの「元」クラスメイトが騒いでいた。
「よし、逃げるか」
オレが言うとヨモギが元気に
「そうだね」
と賛同してくれた。
「逃がすと思っているのか?」
やっと状況を飲み込めたのか平政がいってきた。
「あぁ、思ってるさ。ヨモギ!」
「了解!」
ヨモギが指を鳴らすと元の景色に戻りオレ達の姿が消えたのだった。
・ ・ ・
城からかなり離れた場所でオレ達はオレのスキル空間創造で創られた空間で休んでいた。しばらく休んでいるとヨモギがオレに話かけてきた。
「ねぇなんで広間でまってたの?さとはるはまっていたの?一人でもさとはるなら逃げられたでしょ?」
やっぱりバレていたか。そうオレは広間でヨモギのことを待っていたのだ。待っていたいたことがバレているなら理由も言っていいか。
「しいていうなら勘かな。ヨモギならきっとくるってオレの勘がいってたんだよ」
そういうとヨモギは笑いながら言った。
「何それ、勘っておかしい」
その笑った顔があまりにも魅力的で不覚にもオレはこの少女にときめいてしまったのだった。
いかがだったでしょうか?お楽しみいただけたなら幸いです。さとはるの仲間はもう少し増やす予定なので楽しみにしていてください。そしてテスト期間に入るため更新が遅くなるとおもいます。最後に感想とうを書いてくださると作者のテンションが100位上がるので書いてくださると嬉しいです。文句とうでもいいのでお願いします。