第7話 ギルドといえばテンプレ
今回くらいの文字数が丁度いいですかね?てか毎回これだけ書くのはきつそうですね(白目)とにかく!ギルドといえばテンプレです。それではどうぞ!
友人曰く、ギルドはテンプレだそうだ。特に冒険者ギルドでは、とあるテンプレがあるそうだ。それが俺の今の状況だ。
「おう、兄ちゃん。アンタ今から冒険者に登録すんのか?」
「へへっ、やめとけって。アンタみたいな弱そうなやつが冒険者になったって命が幾らあっても足りねぇからよぉ。」
うぜぇ・・・無視だ無視。
「おいおい、シカトとは連れねぇじゃねぇか。俺達はアンタの為に言ってやってんだぜ?」
身体がデカいマッチョメンと魔法使いみたいな杖を持ってるモヤシの内、マッチョメンの方が俺の胸ぐらを掴んだ。
「離してくれませんか?別に誰が冒険者に登録したって構わないのでしょう?」
俺は努めて冷静に、且つ満面の作り笑顔でそう言った。だが、
「るっせぇ!てめぇみてぇなヘナチョコが冒険者になってどこかで野垂れ死んだりしたら俺達まで弱いと思われちまうだろうが!死ぬなら冒険者にならずに死にやがれ!」
・・・ピキッ
流石の俺もキレたぞ・・・まずはこいつらのステータスを確認した後ぶっ潰す。『鑑定』。
テン
Lv28
HP 412/426
MP 56/56
攻撃 460
防御 425
魔攻 42
魔防 78
運 15
スキル 百連殴打、叩きつけ、飛刃
魔法 無
魔法適性 土(未解放)
称号 荒くれ者、暴君、酔っ払い
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プレガー
Lv26
HP 310/314
MP 628/628
攻撃 75
防御 50
魔攻 607
魔防 436
運 20
スキル 鑑定、杖術
魔法 ファイアボール、ウォータースラッシュ、フレアボム、アクアシールド
魔法適性 火、水
称号 荒くれ者、暴君、モヤシ
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弱くね?いや、強いっちゃ強いかも知れんけど。Lv1の勇者より強いし。それはそれとして名前を足したらテンプレじゃん。つかモヤシの方の称号にモヤシってあるし。呼ばれてたのかよ、モヤシって。ていうかお前鑑定あるじゃん。絡むやつには鑑定しとけってんだ。・・・あ、俺隠蔽があったわ。
「ん?おい、アニキ。こいつのステータスが一部しか見れませんぜ。」
「何だと?もしかしてこいつ隠蔽持ちか?」
ステータス確認今さらかよ・・・
「ま、構うこたねぇな。どうにも出ていきそうもねぇし、どの道腕ずくで放り出してやる。」
そういえばこのマッチョ、魔法適性が一応あったな。こんな奴にさえあるのに俺に無いのが悔しい・・・
「はぁ・・・仕方ねぇな。やりたくねぇけど、やるしかなさそうだな。」
「あ、あの!喧嘩は困ります!」
ギルドの受付嬢らしき人が叫んでいたが気にしない。大丈夫。すぐに終わらせるから。
「こっちから行くぜぇ!おらぁ!百連殴打ァァ!」
こんな奴のために態々スキル創るのも面倒だな・・・受け止めるか。
バシッ!
「なっ!?俺の拳を止めやがった!?」
「アニキ!フォローしやすぜ!」
「お前はめんどいから来んなモヤシ野郎!」
「も、モヤっ!?そ、それだけは言って欲しくないのにぃぃぃ!!」
どうやらトラウマだったみたいだな。好都合!
「今度はこっちの番だ!くらえーーー腹パン!」
「ぐほぉっ!?」
勝ったな。
「ぐ、ぐぅっ・・・何でこんな・・・強いんだ・・・ガクッ」
「はっ!?あ、アニキー!」
「お前も沈んどけ!」
「ぐはっ!」
ドサッ
オオオオオオッ!
ん?何か周りが騒がし・・・っていつの間にこんな観客が!?あぁ、ギルドにいた人たちか。
「すげぇぞ兄ちゃん!そいつらは結構強くて俺達も困ってたんだ。」
「良くやってくれたぜ!」
何かあいつらの評判超絶悪いんだけど・・・まぁいっか。それはともかく・・・
「冒険者登録、してもらえますか?」
「へ?あ、は、はい!失礼しました!で、ではこちらへどうぞ。」
ん?何か顔が赤い・・・?気のせいかな。
「そ、それでは名前と年齢を教えて下さい。出来れば住所や好きなものとかも教えてもらえると嬉しいかなぁ・・・なんて」
「え?後半何と?」
「い、いえ!なななんでもありません!と、とにかく名前と年齢をお願いします。」
・・・名前そのまま言ったら絶対国王が確認しに来たらバレるよな。ここは偽名を使うべきだろうか。・・・うん、使った方が良さそうだな。
「俺の名前はーーー」
「かしこまりました。それではギルドカードをお作り致しますね。出来上がるまで、冒険者の規則等を説明させていただきます。」
「はい。それではお願いします。」
「まず、冒険者にはランクがあります。ランクは、F、E、D、C、B、A、S、SS、SSS、EXの10段階ございます。SSSは世界に9人、EXは世界に1人いて、この世界のトップ10です。冒険者ギルドは、世界各国様々な街にあります。また、ギルドカードがあれば、どこのギルドの依頼でも受けることが出来ます。冒険者は皆さん最初はFランクからであり、依頼を熟していくことによって、ランクが上がっていきます。依頼にもランク制限があり、受けることが出来るのは、自分のランクの1つ上のランクまでです。例えば、Fランクの方ならばEランクのクエストは受けられますが、2つ上のDランクは受けられない、といった感じです。また、数ヶ月の間何の依頼も熟していない場合、ランクが下がる、または冒険者としての資格を剥奪されますので、ご注意ください。とまぁ、大雑把な規則はこうなりますが、何か疑問な点はありますか?」
「魔物とかにはランクってあるんですか?」
「はい、あります。ですが、どれだけ弱い魔物でも、最低でもEランクはあり、討伐系の依頼はEランクからとなります。言い忘れていましたが、討伐系の依頼はFランクでは受けられません。1つ上のランクを受けられるとは言いましたが例外があり、Fランクだけは討伐系の依頼が受けられない仕組みとなっています。」
「なるほど、分かりました。ありがとうございます。」
「いえ、こちらこそありがとうございました。あの荒くれ者達は私達も手を焼いていたんです。」
「そうでしたか。でも良かったですね、どうにかなって」
「はい。それもこれも貴方のおかげです。本当にありがとうございました。・・・あ、ギルドカードが出来上がったみたいです。取りに行ってきますね。」
「はい。」
・・・冒険者は依頼を熟さないと資格を剥奪されるのか。俺もちょくちょく熟す必要があるな。
「お待たせ致しました。こちらが貴方のギルドカードとなります。無くしたりすると、また再発行しなくてはならないので大切に保管して下さいね。」
「ありがとうございます。」
「そういえば今更ですが登録料持ってますか?」
「え?」
何それそんなの聞いてない。え?何?お金いるの?・・・やばくね?これ俺通報されるんじゃ・・・
「やっぱり無いんですね・・・」
「いやえっとあの・・・その・・・」
「・・・よろしければ私が肩代わりしましょうか?」
「え!?いやでもそんな・・・」
「良いんです。これを先ほどのお礼だと思ってください。」
・・・どうしよう。ここは素直に甘えるべきか?・・・金額聞いて今度返しに来よう。
「えっと・・・金額は?」
「銀貨10枚です。」
銀貨10枚がどれくらいか分からねぇ!でもとりあえず金稼げばどうにかなるだろ。よし、それじゃあ一旦お願いしておこう。だって他にどうしようもないんだもん。
「・・・じゃあ、お願いしても?」
「はい。かしこまりました。それでは、冒険者業頑張って下さいね。」
「ありがとうございました。」
こうして俺は無事(?)冒険者になれたのだった。
眠い・・・書いてる途中超絶眠たくなりました。寝ます。おやすみなさいZZZ...