第6話 スキル創造
ようやく主人公の固有スキルの御開帳です。私もこんなスキル欲しいなぁ・・・
ーーー国王が勇者達と仲直りをした頃・・・そんなことを知る由もない陸魔は、これからどうするかを考えていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さて、王城から逃げてきたはいいがこれからどうするか・・・とにかく、この街にいたらいずれ見つかって捕まるな。何か手は無いものか・・・。
・・・そういえば俺の固有スキルの解放条件が孤立だったっけ。これって孤立したことになんのかな?とりあえずステータスを見てみるか。
「ステータスオープン」
リクマ・カンナギ
Lv1
HP 1000/1000
MP 1000/1000
攻撃 1000
防御 1000
魔攻 1000
魔防 1000
運 100
スキル 鑑定、隠蔽、スキル創造(固有)
魔法 無
魔法適性 無
称号 魔神
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
お、どうやら解放されてるみたいだ。それにしてもスキル創造か・・・名前からして随分チートっぽくね?名前通りなら自分でスキル創れるって事だよな?・・・あれ、これ勇者より強くない?
まぁそれは置いといて、だ。今はこの状況をどうにかする方法を考えねば。案外このスキル創造でどうにかなるかもしれない。・・・うーん、てか普通に逃げられないのかな?とりあえず街の出口にでも行ってみるか・・・。
ーーーやっぱ駄目か。やっぱり出口には兵隊さんがいたよ。うん。そりゃまぁここなんてどう見ても王都だもんなぁ。国王が、魔王は魔物と魔族の王とか言ってたから、多分魔物とかもいるんだろうし、それに異世界とかだと魔物は野生的で、たまに人間の街とかに来ることもあるってのがお約束らしいしな。それを街に入れないようにする為でもあるんだろう。・・・さて困った。俺は黒髪黒目で、明らかにこの世界の人間ぽくない。そしたら、このまま街を出れば、兵士にきっと特徴を覚えられるだろう。そうすればすぐに国王に外に行ったことがバレるだろう。多分乗り物とかもあるだろうから、俺がほかの街に着くより早く捕まる可能性が高い。・・・となればどうするか。うーん・・・。
あ、こんな時こそスキル創造の出番じゃね?要は俺だと分からなければ良いんだから、変装スキルとか創れたらバレないだろ。てなわけで、スキル創造『変装』!
・・・出来たんかな?
【スキル『変装』を創ることに成功しました。】
のわっ!?びっくりした~・・・ナレーターみたいな存在があるんだな。・・・それにしても中々綺麗な声だったな。もう一度聞いてみたい。
って、そんなことは今どうでもいいんだ。今はとにかく、変装スキルを創れたみたいだから早速使ってみようじゃないか!
『変装』発動!
シュウウウウ・・・
ちゃんと姿変わったかな?どこかに確認出来るもの無いかな・・・お、ガラス発見。ちょっと見させてもらうか。
そして俺は自分の姿を見てーーー
「・・・誰だ?お前」
自分自身にツッコんでしまった。だってそうだろ!?髪は綺麗な銀髪のショート、眉毛や睫毛まで銀色で、目は右が翡翠色で、左は瑠璃色。さらには身長175くらいだったのが180くらいになって、顔のパーツも少し整ってかなりのイケメンになってやがる。本当に「誰だ?お前」ってなるから!
・・・変装スキルマジでやばい。と、とにかく、これで多分俺とはバレないだろう。とりあえずこの街から出よう。
「すいません、街の外に出たいんですが。」
「あぁ、貴方は冒険者の方ですか?」
「え?いえ、違いますけど。」
「そうなんですか?いえ、確かによく見れば武器なども持っていませんし冒険者の形ではありませんね。」
「えぇっと、この街から出るには冒険者にならないと駄目なんですか?」
「いえ、そんなことはありませんよ。ただ、王都周辺は魔物が多いので、冒険者になるか、冒険者を雇って護衛につけるかのどちらかがよろしいと思いますよ。」
「冒険者ってどこでなればいいんでしょうか?」
王城とか言われたら泣くぞ・・・
「冒険者ギルドです。」
「冒険者ギルド?それは一体・・・」
城じゃなかったのは嬉しいが冒険者ギルドって何や?ラノベにもあったけどこの世界にもあるのか。いや、でも案外勝手が違ったりするかも・・・
「冒険者ギルドを知らないんですか?もしかして冒険者ギルドの無い所からいらっしゃったのですか?」
「え?あぁ、はい。そうなんです。ですからこの街のこともよく知らなくて。出来れば色々教えてくれませんか?」
「いいですよ。困っている人はちゃんと助けるのがこの国の暗黙のルールですから。」
ええ人や・・・日本でもこんな人少ないぞ。とりあえず色々聞いておこう。
ーーー15分後
とりあえずギルドの場所やこの街のことは結構分かったし、まずはギルドで冒険者になるとしますかね。
変装スキルマジパネェ・・・私もこのスキルさえあれば(震え声)
まぁそれはともかく、これからどんどん無双していきますよ~(多分)