表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/158

第37話 妖精界からの帰還

本日は2話投稿する予定です。続きは夜に書きます。

突然だが俺は今、二シャスに腕を組まれて、魔法陣らしき物の中央にいる。


「さて、それでは始めましょうか。」


「・・・本当にその方法で帰れるのか?」


「えぇ、もちろんです。MPであれば、それが誰のもの(・・・・)であろうと構わないのですから。」


そう、二シャスが言った方法とは、俺のMPを一気に使い、本来二シャスが少しずつ溜めるMPを、1度に溜めてゲートを開く、というものだ。


え?二シャスと腕を組んでいる理由?俺のMPだけで足りなかった場合に、二シャスが残りの分を注ぎ込むからだそうだ。俺のMPは馬鹿げてるから必要ないと言ったんだが、どうしてもと言うので、こうなってる。


「一応聞いておくけど、ゲートを開くのに使うMPってどれくらいなの?」


「そうですね・・・およそ1億程でしょうか?」


・・・はい?1億?・・・訂正、俺のMPは全然馬鹿げてなかった。ていうかそれだけのMPを1週間で溜めるとかどんだけ?


「そんなになのか・・・ていうか、ちょっとステータス見てもいい?」


気になる。そう、かなり気になる。


「私は隠蔽を持っているので、超鑑定が無いと覗けませんよ?」


「あぁ、それなら問題ない。俺持ってるから。」


「・・・本当に何者なんですか?閉じかけたゲートを無理矢理こじ開けて入ってきた事といい・・・」


二シャス曰く、閉じかけたゲートを開くには、相応のMPが必要だそうだ。ゲートを開いた後、その場には、ゲートを開くのに使ったMPの、約3割が残るらしい。つまり、閉じかけたゲートを開く為には、残り7割のMPを持っている必要があるらしい。俺は使った記憶が無いのだが、どうやらMPがあるだけで勝手に開くことがあるらしい・・・稀にだが。まぁいい、とりあえず、二シャスからの許しが出たので、ステータスを覗いてみよう。




二シャス

Lv135


HP 63000/63000

MP 90000000/90000000

攻撃 5000

防御 7560

魔攻 1526500

魔防 1152000

運 75


スキル 隠蔽、妖精の加護、フェアリー・ライフ、魔法系超補正、神秘の加護


魔法 全光魔法使用可能、精霊魔法


魔法適性 光、精霊(特殊)


称号 妖精女王、聖妖精、精霊を操る者、精霊の友人、悪を祓う者


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


魔法系ステータスが異常だ!!そりゃ1週間で溜められるわ。てか逆に何で1週間も使う必要があるんだ・・・ん?そういえば、そこにいる妖精達も、自力でゲート開いたんだよな?てことは・・・


やっぱり!あの妖精達の平均MPが約30000000だったよ!4匹居たから、1匹当たり、約25000000使ったってことか・・・


二シャスのスキルとかで気になったものも鑑定してみよう。


妖精の加護

説明:魔法使用時、攻撃魔法であれば威力を、防御魔法であれば頑強さを、補助魔法であれば補助効果を、それぞれ2倍にする。


神秘の加護

説明:魔法使用時、追加効果が格段に出やすくなる。


フェアリー・ライフ

説明:パッシブスキルで、寿命以外で死んだ時、自身の司る物質がこの世界に存在していれば、時間が経てば、何度でも蘇ることが出来る。


精霊魔法

説明:精霊と契約して使える魔法。妖精と精霊は似たもの同士であり、妖精族は生まれつき使うことが出来る。魔法効果は、契約した精霊に依存する。


効果が色々やべぇ!全部めっちゃ有用やん!精霊魔法とか俺も使ってみたい・・・


「あの・・・そろそろよろしいですか?」


「ハッ!?あ、悪い。ついつい見入ってしまった・・・」


「クス・・・そんなに面白かったですか?」


「いや・・・面白かったって言うより、凄いな〜って思ったんだよ。」


「そうですか?ありがとうございます。さて、それではそろそろ始めましょうか?」


「あぁ、それもそうだな。そろそろやろう。」


「分かりました。それでは、まずはこの地面に魔力を流してください。」


ちょっと待て、そこからやり方がわからんぞ!?アイ、やり方教えてくれ!


A:教えてくれと言われましても・・・そうですね・・・マスターが魔法を使う時みたいに、魔力を地面に集めるようなイメージです。


う、うーん・・・良くわからんがやってみるか・・・


「こ、こんな感じか?」


「はい、そんな感じです。そのまま出来る限り流してください。」


「分かった。」


そうして数十秒後、俺のMPが50000000程削れたところで、魔法陣が青く光り始めた。


「な、何だ!?何が起こった!?」


「心配いりません。これは、MPが半分ほど溜まったという事です。ゲートを無理矢理開くことが出来た貴方の事ですから、少なくとも7割方までは注ぎ込めるでしょう?」


そんなことを言っているうちに、魔法陣が、今度は赤く光りだした。2度目だから、流石に驚かない。


「これは?」


「4分の3が溜まった証拠です。ちなみに、9割溜まると、白く光ります。」


「なるほど、白くなったら交代してくれ。」


そう言うと、二シャスは少し驚いた顔をした。が、すぐに顔を元に戻した。


「分かりました。それではそろそろ、ですかね?」


二シャスがそう言うと同時、魔法陣が白く光り始めた。


「だな。交代だ。」


俺は二シャスにパスした。そうすると、数秒も絶たぬうちに、魔法陣の光が強くなった。


「さぁ、これで溜まりました。ゲートを開くので、そちらのも魔法陣に入ってください。この中にいる者がゲートを通るので、私は出ますね。」


そう言って、二シャスと入れ替わりにニノが入ってきた。


「それじゃあ、頼む。」


「はい。それでは、さようなら。・・・もしかしたら、また会うことになるかも知れませんね・・・」


最後の言葉に、少し疑問を抱えながら、俺達は光に吸い込まれた。あの妖精達は、最後まで不機嫌そうな顔をしていたのが印象に残った。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



目を開けるとそこは、さっきまで俺達が居た所ではなく、野宿をしようとしていた山の中だった。


「帰って来れたんだな・・・」


「そうみたいですね。とにかく、早めに離れましょう。もしかしたら、また吸い込まれるかも知れませんから。」


俺のMPは大分無くなったから、そんなことは無いと思うが、万が一ってのもある。二ノの言うことは最もだ。


「それもそうだな。戻って寝よう。」


「はいっ!」


元気の良い二ノの返事を最後に、俺達は戻り、明日に備えて眠った。

妖精界、また行くことがあるかも知れませんね。今度はどんな理由で行くのやら・・・そもそも行くかどうかも分かりませんけどね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ