第2話 国王との質疑応答
本編第2話目です〜!って言っても初日なんですがねw前回結構長く書いたつもりだったんですが思いのほか、っていうかかなり短かったんですよね。文字数ってどれくらいが丁度いいんでしょう・・・?とりあえず本編をどうぞ!
「おぉ!そなたらが勇者達か!待っておったぞ。」
面会して開口一番そう言ったのが目の前にいるおっさんだ。しかしこのおっさん、頭に王冠被って豪華な服を着て玉座らしきものに座っている。それもそのはず、目の前にいるおっさんこそがこの国の国王なのだから。え?国王をおっさん扱いして大丈夫なのか?大丈夫大丈夫。口に出してないから。まぁそんなことはどうでもいいから話を進めようか。
「まずは、何故そなたらがいきなりこの様な見知らぬ場所にいるのかを説明せねばならんな。そもそもここが何処かも言っておくべきじゃな。ここはアルガネス王国の王城じゃ。そして余がこの国の国王、メリグレア・アルガネスじゃ。お主達をここに呼んだのは他でもない、魔王を倒してもらう為じゃ。」
「魔王!?何ですかそれは?」
聖が尋ねた。
「魔王とは、そのまま魔物や魔族たちの王じゃ。我らは常に魔王と戦い続けておる。魔王は我々人類を抑圧し、征服しようと考えておる。それを倒す役目をお主達に託したい。悔しいが我らでは魔王を倒すのはかなり難しい。それこそ人族の力全てを合わせても難しいだろう。しかし、それを成し遂げる力を持っているのが勇者という存在。つまりお主達のことじゃ。」
「つまり私達はその魔王を倒す為にこの国・・・いえ、この世界に呼ばれた、という事ですか?」
今度は桐翳が尋ねた。
「その通りじゃ。過去にも何度か勇者を召喚し、魔王を倒したという逸話も残っておる。」
「では何故魔王が未だに居るんですか?」
今度は俺だ。
「魔王というのは、魔族の中から定期的に現れる、とてつもない力を生まれつき持っておる者なのじゃ。だから何度魔王を倒しても、魔族を滅ぼさん限りはいくらでも復活する。」
「なるほど、でもそれでは魔王を討伐するだけ無駄なのでは?」
「いや、魔王を倒せば数百年は復活せんのだ。だから魔王を倒せば、その先数百年は平和という訳じゃ。」
「なるほど、それなら納得です。」
「分かってもらえたか。それでは魔王討伐に協力してもらえるかの?」
「ちょっと待ってください!」
クラスメイトの一人が叫んだ。あれは確か斉藤円だったっけか。
「私達を呼んだ理由は分かりました。でも強制的に連れてこられたと言うことは、れっきとした誘拐ですよね!?私達は元の世界に帰れるんですか!?」
そういや帰れる方法ってあんのかな。まぁあってもしばらくは帰りたくないかな。だってあれだけつまらなかった日常がいきなり非日常に変わったんだ。しかも俺がしてみたかった異世界転移と来たもんだ。これは異世界を味わわずしてどうして帰れようか!
「それについては・・・本当に済まなかったと思っている。今までに召喚された勇者達の中にもそういうことを言った勇者も多かったと聞く。だから予め送還魔法の方法も調べておる。魔王を討伐してくれた暁には元の世界に返すことを約束しよう。出来れば残って欲しいのが本音じゃが、余の我が儘でお主達を縛るのは駄目だと理解しておる。だからどうか、お主達の力を貸してはくれぬか?この通りじゃ。」
そういって国王は頭を下げた。周りの臣下達は「おやめください!」とか叫んでるけど国王が頭を上げる気配がない。どうやら了承しないと何時までもこのままになりそうだ。
「おい、どうする?」「私は・・・」「いやでも・・・」
等といった声が聞こえる。皆必死で考えているようだ。俺?俺はもちろんここに残る。というかこの世界に残るにしろ帰るにしろ、どの道魔王を倒すしか道が無いんだから迷う必要が無い。
そんなことを思ってたら、どうやら話し合いは終わったようだ。
「分かりました。私達は魔王討伐に協力します。」
「おぉ、真か!本当に感謝する!」
どうやら皆魔王討伐に乗り気になった様だ。国王は続けて、
「それではお主達の能力を見たい」
と言い出した。
本当はここでステータスの開示とかしたかったんですが国王との質疑応答が長すぎて出来ませんでしたw次の話は結構短いと思います。次の次で主人公の名前の由来(?)が分かると思います。それでは次で会いましょう!