第17話 最初のヒロイン
・・・書きすぎた・・・これだけ書いたからもう明日書かなくてもいいですよね?私今回凄い書いちゃって若干話の進みが早いんですよ。だから明日書かなくてもいいですよね?・・・駄目ですか。そうですよね・・・分かりましたよ!明日も頑張って書きますよ!それでは!
「決めた。俺が買うのは、2人目の娘だ。」
「・・・本当に良いのか?料理は出来ないし、戦闘だって出来るわけじゃないぞ?欠損を治すような方法があるなら分からんでもないが、そんな方法でもあるのか?それともそういう趣味なのか?」
「強いて言えば前者・・・かな」
「そんな方法が本当にあると言うのか・・・?」
ま、普通は無理だろうな。だがしかし、俺には魔法創造なるものがある。これを使えばどうにかなるさ。
「いや、でも・・・確か欠損を治せると言われる幻の薬があったような・・・いや、しかしあれは実物が見つかってないし・・・」
なにやらブツブツ言ってるけど大丈夫か?一刻も早く治してやりたいからさっさと買わせてくれ。
「で?買ってもいいんだろ?」
「あ、あぁ。もちろん構わない。どの道売れなかっただろうからな。買ってくれるのなら、こちらとしても助かる。」
「そうか。それじゃあ、連れてきて貰えるか?」
「わかった。」
ガチャン!キィ・・・
「お前の新しい主人が来たぞ。出ろ」
「・・・(コクン)」
確かに大人しいな。というか多分、逆らったら痛い思いをするんだろうな。それを身をもって知ってるせいかもしれない。
「それじゃあリーク殿、主従の契約を結ぶ。こちらへ来てくれ」
主従の契約?
A:奴隷を買った時に結ぶ契約です。奴隷と主人との間で結ばれ、奴隷が主人の命令を無視したり、主人に反旗を翻したりした時に、奴隷側に罰が与えられます。
罰ってどんな?
A:基本的には、身体中に高圧電流が流れるような痛みを与えるそうです。例外的に、首輪等を使って、徐々に首を絞めていく様なものもあるそうです。
それ、死ぬんじゃないのか?
A:その前に主人の命令をこなせば、罰は解除されます。
なるほど、悪趣味だな。ま、とりあえず主従の契約を結びに行こうか。
「それでは、両者の血をこの墨に入れてくれ。」
俺は爪で自分の指の先を切り、血を垂らした。奴隷の娘は、奴隷商にナイフで軽く指を刺されて血を垂らした。
そうすると、奴隷商は、彼女の首筋に何やら紋様みたいなものを書き始めた。
A:あれは奴隷紋です。墨にマスターの血を混ぜたのは、マスターが主人だと解らせるためです。
あの娘の血を混ぜたのは?
A:墨で書かれた奴隷紋が、奴隷の体に馴染みやすくさせるためのようです。
ふーん。っと、どうやら終わったみたいだな。
「これで主従の契約は終わりだ。初めてだから今回は無料だが、次からは金貨1枚が要求される。気をつけてくれ。」
案外良心的だな。本当にお前奴隷商か?そんな風に疑いたくなる。
「あぁ、分かった。さて、とりあえず連れて帰るか。」
「ご利用ありがとうございました。」
「さぁ、行こうか。」
「・・・はぃ」
蚊の鳴くような声でそう言った。やっぱり怖いんだろうな。1度俺の借りてる宿まで連れていこう。
ーーー道中
「君の名前は?」
「・・・」
答えてくれない。命令すれば教えてくれるだろうが、それはあんまりやりたくないな。てか結構道行く人に見られてるし・・・この娘の身長?160くらいじゃないか?女の子にしては結構高い方だろう。・・・名前は鑑定使えば分かるか。『鑑定』。
二ノ
Lv3
HP 17/60
MP 30/30
攻撃 62
防御 58
魔攻 36
魔防 43
運 25
スキル なし
魔法 なし
魔法適性 雷(未開放)、光(未開放)
称号 獣人、薄幸少女
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二ノって言うんだ。てかHPやばくない?結構死にそうじゃん。しかも称号に薄幸少女とかあるし・・・確かに不幸な目に遭ってるもんなぁ・・・
「・・・二ノ、です」
あ、答えてくれた。色々考えてたみたい?
「そっか。じゃあ二ノ、まずは俺の泊まってる宿に行く。いいね?」
「はい。ご主人様の仰せのままに。」
相変わらず声が小さい。しかもまだかなり怯えてるのが見て取れる。宿に着いたら、まずは欠損を治してやらないとな。
「さ、着いたぞ。ここだ」
「あら、おかえりリークさん。今日もお疲れさん」
「いやいや、おばちゃんほど疲れちゃいないよ」
「そうかい?確かにおばちゃんも結構疲れてるけどねぇ、おほほほ。ってあら?その娘は?」
「あぁ、この娘は・・・」
「酷い怪我ねぇ・・・可哀想に。リークさんが保護してあげるのかい?」
「えぇ、まぁ。そんな所です。」
うん、奴隷って言ったら印象悪くなりそうだからね。ここは保護で通そう。
「それじゃ行こうか」
「・・・(こくり)」
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「この部屋だ。ほら、入って」
「は、はい・・・」
耳が無いから分からないけど、尻尾が膨らんでる。かなり怯えてる証拠だ。安心させてあげないとな。
俺と二ノは向かい合って座った。
「二ノ」
「・・・はい」
「まずは君の怪我を治してあげる」
「・・・え?・・・そんなこと、出来るわけないです。それくらい誰だって分かります」
「確かに普通じゃ無理だろうね。でも俺は普通じゃないからな。絶対治してあげる」
「・・・無理、ですよ」
「俺を信じろって。な?」
「・・・」
やっぱそう簡単には信じてくれねぇよなぁ・・・ま、やってみれば信じてくれるだろ。
「魔法創造『再生』」
ぽわぁ・・・と、二ノの耳の部分と左腕に、光が集まっていく。
「!?な、なに・・・これ」
驚いてるな。まぁ、初めて見るだろうし当たり前か。
そして光が収まるとそこには・・・
「あ・・・あぁ・・・嘘・・・」
再生した腕と耳があった。
「ほら、言ったとおりだろ?」
「こんな、ことって・・・」
二ノは自分の耳と腕を触って、存在を確認する。これは夢や幻なんかじゃない。本物なのだ。だから当然、そこには本物の腕と耳がある。
「うぁ・・・ありがとう・・・ございます・・・あり、がと・・・っございま・・・っ」
そして二ノはしばらく泣いて、泣き疲れて寝てしまった。その時の寝顔がとても可愛いと思ったのは内緒だ。
ーーー数時間後
「ん・・・ふあぁ・・・」
「起きたかい?二ノ」
「ふにゃっ!?あ、ご、ご主人様・・・ごめんなさい。勝手に眠ってしまって・・・」
いやいや、とても可愛い寝顔を堪能させていただきました。
「いや、いいよ。それよりどうだい?気分は」
「えっと、その・・・本当にありがとうございますご主人様。まさか本当に治せるなんて・・・ご主人様ってとっても凄いお方なんですね。」
「そ、そんなことはないと思うけど・・・」
「いいえ、ご主人様は凄いです。私もご主人様に恩返しがしたいです!これ程の恩を返し切れるとは思えませんけど・・・私、頑張りますから何でも言ってくださいね?」
上目遣いで見られました。めちゃくちゃ可愛いですありがとうございます。んじゃあお言葉に甘えて・・・
「それじゃあ、耳触ってもいい?」
「ふぇっ!?あぅ・・・それは、その・・・ごめんなさい。まだ、怖いです。」
「それじゃあ尻尾は?」
「耳よりは怖くないですけど・・・耳より敏感なので心の準備が出来るまでは・・・」
「そっか・・・それは残念だ。」
「本当にごめんなさい。何も出来なくて・・・恩返ししたいって言ったばかりなのに・・・」
「まぁいいさ。いつか触らせてくれれば。それよりも、髪の毛に付いた血を洗い流した方がいいと思うんだけど・・・」
「で、でも・・・こびり付いちゃって全然取れません。お風呂は貴重ですし、それに、奴隷である私には水でさえも勿体ありません。お気になさらないでください」
「そうはいかない。俺だって二ノの本来の髪の毛、見てみたいし。」
「ふぇぇ・・・ご、ご主人様がお望みとあらば・・・お願いします。」
うん、これも魔法創造で落とせるんじゃね?
A:魔法創造を使う必要はありません。水魔法に、洗浄というものがあります。それを使えば身体の汚れは簡単に取れます。
マジか。そんな便利な魔法があるなら早く教えてくれよ。俺こっちに来てから、ずっと汚れを綺麗に落としたかったんだぞ!?
A:すみません・・・気が利かずに・・・
まぁ、許すけどさ。とにかく、水魔法だな。
「二ノ、ちょっとこっち向いて」
「え?あ、はい」
「『洗浄』」
次の瞬間、二ノの髪にこびり付いていた血が、綺麗さっぱり落ちていた。やばい、この魔法マジ便利。
「へ?あ、あれ?頭が何だか軽く・・・?」
「髪についてた血を落としたんだ。綺麗な髪だな。ニノは」
「へ!?そ、そんなことありませんよぅ・・・」
二ノの髪の毛は、透き通るような金髪だった。いつぞやの司祭様の髪の毛よりも透き通っている。例を挙げるとすれば、司祭様の髪の毛が魔〇沙、二ノの髪の毛はア〇スみたいな感じだ。某有名STGを知っている人ならわかる、はず!
ちなみに二ノの容姿だが、改めて見るとすごく整っていて可愛い。髪は金髪で、肩の辺りまであり、眼は金色と翠色が混ざったような色だ。背丈は160くらいで、胸はCからDくらいかな?顔はちょっと童顔って感じかな?
「さて、もう既に深夜だから俺は眠いんだが・・・寝てもいいかな?」
「あ、はい!私がさっき寝てたせいで寝られなかったんですよね?ごめんなさい。」
「いや、いいんだよ。ニノも眠たくなったら寝るんだぞ?それじゃあ、おやすみ」
「はい。おやすみなさい、ご主人様。」
後書きで書くべきことを前書きで書いてしまい、書く事が無くなってしまいました。そもそも、それでは!とか明らかに後書きに書くものなのに何で前書きで書いちゃったんでしょう?まぁいいか・・・とにかく、また次回!