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第15話 指名依頼

しばらくは毎日更新を目指しています。そして!ブックマーク件数が50を超えました!ほんの数日でこんなにも増えるなんてとても嬉しいです。嬉しいついでに皆さんに本来今日書く予定では無かったこの話を掲載します。今度ともよろしくお願いします!

初めての依頼から数日後、俺は数々の依頼を熟していった。うん、ランクがEに上がりましたよ。これでようやく討伐系に行ける!・・・と、舞い上がっていたところ、


「あ、リークさん。ちょうどいい所に。」


「ん?どうしたの?リンさん。」


「実はですね。リークさんが初めて依頼を熟した時の依頼主の方を覚えてますか?」


「あぁ、あの俺を試してたおじさんか。」


「そうです。あの人がリークさんになんと、指名依頼を出してきたんです!」


「指名依頼?」


何じゃそりゃ?いやまぁ、名前の雰囲気的に何となく予想は付くけど、一応聞いておこう。


「指名依頼というのは、依頼主の方が気に入った冒険者の方を指名して依頼をする、というものです。もちろんその分報酬は高いです。ただ、本来指名依頼は、Cランク以上の冒険者の方がほとんどです。それを、Eランクになった・・・いえ、冒険者になってほとんど日が経ってないリークさんに来たんです。どうやら相当に気に入られた様ですね。そもそも、採集依頼の時にCランククラスの魔物がいる『メグラ森』の奥地にまで行くほどの実力があると判断されています。だからリークさんの実力は、少なくともCランクはあると思われたんじゃないでしょうか?」


あそこメグラ森って言うんだな。いやまぁ、それはいいや。とりあえず指名依頼の説明は分かった。問題はそれを受けるかどうか・・・


「ちなみに依頼内容は討伐系の様です。ついでに採集の印も押されているので、恐らく魔物の素材採集の様ですね。内容は・・・Dランクの魔物である、ウルガルムの大牙を10本・・・1匹に2本ありますから、5体倒して持っていけば良いみたいです。」


「・・・報酬は?」


「金貨2枚・・・だそうです。Dランクの依頼でこれ程の報酬だなんて・・・信じられません。」


「そんなにも有り得ない数字なの?」


「はい。大体は多くて金貨1枚くらいといったところです。ここまでの金額をかけるのは、余程それを手に入れなければならないか、何となく金をばら撒きたくなった気分屋の貴族くらいしか・・・」


そんな貴族いるんだ・・・まぁ、十人十色って言うしな。居ても不思議ではない、かな?

とりあえず受けてみようかな?アイはどう思う?


A:受けるべきかと。この先お金がかなり必要になると思います。その為にも受けることをお勧めします。


だよね。んじゃ、一丁受けてみますか!


「分かった。それじゃあリンさん、その依頼、受けてもいい?」


「はい。でも相手はDランクです。結構強いですから気を付けて下さいね?」


「うん、大丈夫だよ。俺も結構強いから」


うん、今更Dランク如きに負ける俺ではない。ま、どうにかなるでしょ。


A:気楽ですね。マスターは。


逆にアイは気を張りすぎじゃない?


A:そんなことは・・・ただマスターのことが心配なだけです。


心配してくれるのか。ありがとな。


A:し、知りません・・・


アイはツンデレなのかな?まぁいいや。それじゃあ、ウルガルム討伐に行きますかね。


ーーーメグラ森


アイ、あれか?


A:そうです。あれがウルガルムです。3体居ますね。


よし、ここは魔法の練習がてら倒していくか。


『ファイアボール』!


ボゴォォォ!!


ナニコレ?


ボガァァァァァン!!


「グギャァァァ!」


「グルァァァァ!」


「ギギャァァァァ!」


・・・骨も残さず消えちまった。どうしよう。素材が取れなかった。


A:仕方ありません。次を探しましょう。


そうだな。あ、ちなみにウルガルムは銀貨5枚落としてくれた。




お、また発見だ。今度こそ・・・『ファイアボール』っ!


ゴォォォ・・・


お、小さめに出来た。良い感じだ。くらえ!


ドゴォン!


「グルッ!?」


よし、ちゃんと体は残ってるぞ。さーてと、大牙は・・・と。


ボロッ・・・


あ・・・崩れちまった。やっぱ火は駄目かな?


A:素材を取る為にやる時は、あまり火の魔法を使うのは適しません。火魔法は火力重視なので、良く素材に傷が入ったりします。


それを先に言えよ・・・さて、確実に取るなら物理的に殴った方が早いが・・・魔法の練習したいんだよなぁ・・・水はあまり効かないかもだし・・・土、風、氷、闇、光辺りが無難か?


・・・っと、どうやら向こうからお出ましのようだ。


「グルァァァ!!」


・・・どうせなら魔法創ってみるか?どうせ魔法創造マジッククリエイトがあるんだから、使わなきゃ損だよな。


相手の体を壊さず、且つ命だけを的確に刈り取る魔法・・・創れるかな?


「魔法創造『死神の鎌(デス・サイズ)』!」


ズオンッ!


俺が魔法名を唱えた瞬間、何も無いところから黒い影が出てきて、魔物の体を傷付けずに切り裂いた。すると・・・


ドサッドサッ・・・


魔物達は事切れたように次々と倒れていった。あれ?この魔法やばくね?確かに魂だけを刈り取るような魔法をイメージしたけどさ。うん、これも封印しとかなきゃやばそう。とりあえず、魔物は倒せたよな?


A:はい。何の生命反応もありません。完全に死んでいます。


これは人前では使えないな。使ったら暗殺に利用されそう。まぁ、そんなことはしないけど。とにかく、魔物の素材を取っておこう。・・・これだな。


「ていっ!」


ポキンっ!


小気味の良い音が鳴って、大牙は根元から折れた。仕留めたのは2匹なので、後3匹見つけなきゃいけない。なんて思っていると、


ーーーズシン、ズシン・・・


「ん?何だこの音?」


A:マスター、後ろです。


「え?」


振り返った先には、ウルガルムを数倍程大きくしたようなやつが居た。


アイ、こいつは?


A:ウルガルムの上位種、アウルガルムです。CランクとBランクの間くらいの強さですが、ギリギリCランクに分類されます。


へぇ、つまりこいつはウルガルム達の親玉ってか?もしかして同胞を狩られて気が立ってんのかな?


「グルォォォァァァァ!!!」


咆哮だけでビリビリと空気が振動してやがる。やっぱこれくらいの奴でないと張り合いが無いわな。


「しかもウルガルムの取り巻きが居るな・・・丁度いいことに3匹!こいつと取り巻きを倒せばこの依頼も終わりだ!くらえ腹パン!」


え?魔法?制御がめんどい。これくらいの大物の素材なら結構な値段で売れそうだからな。絶対に素材を傷つけはしない。え?それならさっきの魔法を使え?あれは封印したんだ。これくらいのやつには使わない。


ちなみにアウルガルムは腹パン一発で沈みました。何でわざわざ腹パンかって?だって腹が一番狙いやすかったんだもん。


アウルガルムはなんと、金貨を1枚も落としてくれました。やばい、マジ嬉しい。


「んじゃ、残るは取り巻きのウルガルムだけだな」


「グルッ!?」


「キャイン!キャイン!」


なんか犬みたいな鳴き声になってやがる。親玉がやられて逃げ腰の様だ。しかし逃がさん。


「おりゃあ!」


ドッ!ガッ!ドスッ!


よし、これで終わりだな。んじゃ、素材を剥ぎ取って帰りますかね。


ーーーこうして俺は、ウルガルムの大牙(ついでにアウルガルムの素材)を、依頼主のところへ持っていくのだった。

うん、死神の鎌はやばいですね。あれ使ったら皆死んじゃうwてなわけであの魔法の使用は自重します。あ、次回辺りそろそろヒロイン出そうかな~なんて考えています。それでは次回!

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