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スキルを創って異世界最強!? 〜つまらない日常から一転、非日常へ〜  作者: 日下辰巳
第3章 獣人国王都アガレーヌ編
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第133話 王女様は結構大胆?

え?1週間経った?・・・気にするn((殴


すいませんごめんなさい!書く気力が起きなかったんです!どうか許してくださピギョルペッ!?


0(:3 _ )~

作戦は決まった。大まかな流れは、さっき言ったことと特に変わりはない。


まず、少女達を地上にあるへピルストンの家に縛っておく。誘拐されたという名目なのだから、やりたくないけどこれはやらなきゃいけない。もしも起きた時叫ばれないように、一応口に布を巻いておく。


それから少女達を家の中に放置しておき、へピルストンは俺と一緒に王城に向かう。へピルストンの悪行を止めたやつが一緒に居れば、兵士とかも納得しやすいだろうし。


兵士達には、少女達を誘拐したへピルストンを俺が偶然見つけ、俺の必死な説得によって改心して自首したという、何とも結構適当とも言える話で説明しようと思う。説得を「へピルストンの願いを叶えた」と解釈すれば、別に嘘は言ってないし良いだろう。


んで、兵士達にへピルストンの家を教え、少女達の救出に向かってもらう。それが確認でき次第、へピルストンは改めて罪に問われることになるだろう。どれくらいの刑が課されるかは分からないが、そこまで酷くはならないと思う。


一方で、ニノ、ココ、ベル、ルゼ、ミルの5人は、王都から少し離れた森の中で待機していてもらう。兵士達がへピルストンの家に確認に行った際に見つかったら元も子もないからだ。地下の研究室でも良いかと思ったが、へピルストンの家を詳しく捜査されたりすると、下手したら研究室が見つかりかねないので、研究室への通路、及び研究室は潰すことになった。もうセリカを蘇らせる必要も無いので、その時に研究器材等も全部壊すつもりだ。


へピルストンが捕まってしばらくしたら、ミルを連れて王城に行く。ミルは森で迷子になっており、そこで凶暴な魔物に襲われていたところを、俺が救ったという筋書きにする。凶暴な魔物をへピルストンと解釈すれば、別に嘘は言ってないし良いだろう。一応へピルストンの家は郊外で森に近いし、森の中と言っても極端な話間違っちゃいないし(多分)。


時間としては、へピルストンを見送ってから半日後くらいが良いだろう。俺達は旅人だし、王都を出て森の中にいた時に偶然ミルを見つけて魔物を倒したってことで丁度いいくらいだろう。あんまり時間を遅らせると、ミルが自分のボディーガードである兵士達が心配だと言うので、これくらいで妥協して貰った。


まぁ、その兵士達は多分・・・いや絶対に何かしらの罰はあるだろうけど、そこはミルがなるべく軽くして貰えるように説得するようだ。それでももし死刑に処されたのであれば・・・その兵士達には冥福を祈ろう。俺では何もしてやれない。


取り敢えず作戦はこんな感じになった。ミルが言うには、一応王城に入るかもしれないみたいだ。そりゃまぁ、王女様を救ったのなら、少なくとも何かしらの礼はあると考えるのが普通だわな。・・・まぁ別にそんなに何かが欲しい訳でも無いから、何か貰うにしてもどうするか検討もつかんな。ま、その時はその時に考えよう。


ーーーで、そんなこんなで俺はへピルストンを兵士達に引き渡して来たのだ。・・・っと、そんなことを考えてるうちに森に着きそうだな。


・・・


・・・・・・


・・・・・・・・・




「リーク様!おかえりなさいませなのです!」


皆のところに着くと、ミルが俺にいち早く気付き、嬉しそうに駆け寄って来た。何でこんなに嬉しそうなのやら。


「おかえりなさいませご主人様!」


ミルが俺の傍に着くより先に、ニノが俺に突進して来た。だが甘い。それを予想していた俺は、ニノの突進をひらりと躱す。


ドシャアッ!


「ぎにゃっ!?・・・うぅ、酷いですよぉご主人様ぁ・・・」


ニノはむくりと起き上がり、涙目で俺に恨み言を言う。


「あはは、ごめんごめん。つい、な。ただいま。」


ニノに謝り、俺は皆にただいまと言った。そこで、俺は剣呑な雰囲気を感じ取った。


「・・・皆、どうかしたのか?」


その剣呑な雰囲気は、ニノ、ココ、ベルから漂ってくる。ルゼは何だか面白そうな表情でこっちを見ている。一体なんぞ?


「なぁルゼ、皆何か雰囲気が怖くないか?一体何があったんだ?」


「んー、これは言わない方が良いのだー♪その内分かるのだー♪」


「えぇ・・・うーん、ヒントだけでも!」


何か気になってしょうがない俺は、ルゼにヒントを乞う。


「んー・・・分かったのだー。ヒントだけならあげるのだー♪」


「本当か!」


「さっきまで、皆でミルとお話してたのだー。その時の話の内容のせいなのだー!」


「え?その話の内容って?」


俺はそう問うが、


「残念だけど、ここまでなのだー♪」


「えぇ・・・そんなのアリかよ・・・」


そんな中途半端なヒントだと、余計に気になってしまう。ていうか、その内分かるってどういう事や?


俺がそんな風に頭を捻っていると、


「・・・あ、あの・・・リーク様・・・っ。」


「ん?」


ミルに声を掛けられた。俺がミルの方を向くと、ミルの顔が仄かに赤く、何かを決意したかのような表情だった。


「どうした?ミル。」


「ふぇっと・・・そ、その・・・」


俺がどうしたのかと聞くと、ミルの決意したような表情が、ちょっと揺らいだ。が、唇をきゅっと噛み締め、俺に向き直ってこんなことを言い出した。

































「り、リーク様・・・ミルは、リーク様に惚れてしまったのですですっ!ですからミルも・・・ミルもリーク様に娶って頂きたいのですぅっ!」


「・・・」


・・・


「・・・」


・・・


「・・・」


俺はたっぷり数秒フリーズした後・・・


「は、はあぁっ!?え、ちょ、えっ、はぁ!?いやいや、え?そ、そん・・・ん?えっと、え、は、そ・・・はぁっ!?」


パニクった。


そりゃもうパニクった。まともに言葉を発することが出来なくなるくらいには。言語中枢が混乱した。


い、一体ミルは何を言ってるんだ?俺に惚れた?娶って欲しい?な、何で?てか、え?それって・・・ん?何がどうなって・・・えぇ、と?ん?んん?


そうしてしばらく混乱していると、さっきのルゼの言葉の意味に気が付いた。


(そうか・・・ミルが俺のことを好きになったっていう話だったのか!それで皆剣呑な雰囲気に・・・)


よく見ると、皆膨れっ面をしているが、ミルに説得されたのか、ミルの発言を止めようとはしない。つまり皆、不満はあるが反対はしないようだ。


「・・・やはり、ミルではダメなのです?」


俺の返事があまりにも遅かったせいか、ミルは俺が嫌だと思っているようだ。俺は、俺のことを好きでいてくれるには報いてやりたいと思っている。だから、ミルの告白も断りたいって訳では無い。だが・・・


「いや、そういう訳じゃないけどさ・・・ミルって今8歳だよな?法律じゃ女の子が結婚出来る年齢って10歳じゃ・・・」


「・・・」


そう言うと、ミルは黙り込んだ。諦めたかと思った次の瞬間、とんでもないことを言い出した。


「でしたら、ミルはお父様に頼んで結婚を8歳からにして貰うのですっ!」


「スケールでかっ!?」


すんごいでかいスケールで物事を言う・・・これが王女様の発想なのか?末恐ろしい・・・


って!そうじゃなくて!


「いやいや、そもそも法律ってのは秩序を保つ為にあるものなんだから、そんな簡単に変えられていい物じゃないだろ!?それに、後2年待つっていう選択肢は無いの!?」


「ないのですっ!」


「言い切った!?」


ヤバいよ・・・何かミルが色々ヤバいよ・・・


「ミルは今すぐが良いのです!すぐにリーク様に娶られたいのですぅ!」


「ちょ、お、落ち着けって!そ、それに、そもそも根本的なことだけど、何で俺なんだ?」


やっぱりそこが気になる。何故俺なのか。まぁ、多分命を救われたこと・・・だろうけど。


「それは勿論、リーク様にお命をお救い頂いたからなのです!それに、リーク様はとてもお優しくて、お強くて、素晴らしい方だとお聞きしました!もうミルの心はリーク様一色なのです!どうかミルもリーク様の妻に迎えて貰いたいのですっ。」


これ本当に王女様なのか?王女様ってこんな感じで良いのか!?ま、まぁ個性はあるだろうし、別に良いんだろうけど・・・ていうかそうだ!王女様だったら・・・


「で、でもだな。その・・・王女様なんだし、婚約者の一人や二人居るんじゃないのか?」


え?何で断るつもりは無いのにこんなに聞くのかって?だってさぁ、王女繋がりのココはまだ亡国のだからアレだとしても、ミルの父親は現役バリバリの獣人国王だぜ?ここでほぼ何も聞かずに安易に許可して、後々そんな婚約者とかが出てきたら、どんなことになるか分かったもんじゃないし。


「全てお断りすれば問題無いのです!寧ろ、ミルの婚約者様をリーク様にして貰うのです!」


「問題大ありだろ!?・・・はぁ、とにかくミルの独断だけじゃ決定は出来ない。まずは獣王にも話を通した上で、大丈夫かどうか決めよう。な?」


「うぅ・・・・・・・・・わ、分かったのです・・・」


かなり長い間があったが、一応承諾してくれた。


「それから例え大丈夫でも、結婚は10歳になってからだからな?」


「そ、それだけは譲りたくないのです!ミルはすぐにでも・・・」


「・・・まぁ、そこに関しては、8歳で結婚しても身体的や精神的に大丈夫なのかが分からないし、今言い争うのはやめとこう。取り敢えず、ミルを帰す時間になるまで、どうやって過ごすかな・・・」


ミルとの結婚の話は、半ば無理矢理切り上げた。ミルはちょっと不満そうではあったが、基本的に俺の意思に従ってくれるみたいだ。


「じゃあリクマ!ルゼはトランプがしたいのだー!」


「あー、またトランプなのね・・・ポーカーやるにはちょっと人数多いし、何するかなぁ・・・」


色々あって忘れそうだが、ルゼ、エイル、俺の3人でポーカーやったのは昨日の夜中から今朝にかけてである。あれから大分経ったように感じるな・・・


結局、トランプは色々やることにした。大富豪、七並べ、俺が皆に占いしてやったりと、時間になるまで、結構楽しんだ。

う、うぅ・・・あれ?

\(゜ロ\)ココハドコ?(/ロ゜)/アタシハダアレ?

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