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スキルを創って異世界最強!? 〜つまらない日常から一転、非日常へ〜  作者: 日下辰巳
第3章 獣人国王都アガレーヌ編
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第125話 不憫なアイ

危ない危ない・・・流石に6日投稿しないのはまずいですからね。とはいえ、もう少し早めに投稿したいのにやる気が起きないという・・・

あ、そうそう。ついでに新学期も始まりましたから、ちょーっと忙しくなるかもです(⌒-⌒; )


そして話を引き延ばす。中々進ませないぜヽ(´▽`)/へへっ

さてさてさーて・・・王女様を誘拐した犯人の家に潜入するとしますかね!


「よし、それじゃあ行くぞ。」


俺はそう言い、そっと扉を開いた。家の中は割と普通で、特に気になるものは無かった。


〈皆、どこかに地下に繋がる何かがあるはずだ。気になるものを探してくれ。〉


俺は心の中でそう念じる。そして、それは皆の脳に直接届く。なんでかって、救出作戦立ててる時に、指示を出すために声を出すとバレるのではという、至極真っ当な意見が出たから、ついでに新しく『念話』のスキルを創った。効果はまぁ、言わずもがなって感じだ。


俺:アイ、やっぱり地下に行くための仕掛けとか分かんない?


A:ええっとですね、奥の暖炉の中にーーー


〈ご主人様!暖炉の中から風を感じます。多分この下だと思います!〉


〈お、ナイスだニノ!〉


アイが答えようとしたが、それより先にニノが入口を見つけてくれたみたいだ。


A:むぅぅ・・・私の出番を取られました・・・


俺:まぁまぁ。今回はニノのカンが冴えてたんだよ。また今度役に立ってくれ。な?


A:はい、分かりました・・・


んで、ニノは頭を撫でてくれと言わんばかりに、俺に頭を差し出してくる。あんまり時間を食うわけにもいかないので、少し撫でるだけに留めた。少し物足りなそうだったが、我慢してくれた。


〈さて・・・入口はここみたいだけど、どうやって行くんだろ?〉


A:マスター!そこは暖炉の中の煉瓦のーーー


〈リーク、ここにひとつだけ形の違う石があるぞ?これではないか?〉


またアイの答えは遮られた。今度はココによって。


〈おぉ、ありがとうココ。〉


A:くぬぅ・・・またしても私の出番をぉ・・・


またしてもアイが悔しがる。まぁ、仕方ないだろう。そんな日もあるさ。


んで、ココのニノと同様に、頭を差し出してきた。ニノと同じように撫で、ココの見つけてくれた煉瓦を押し込む。

すると、静かに暖炉の右側が開き、地下への階段が姿を現した。どうやら、さっきの煉瓦はボタンのようだ。


〈よし、このまま駆け下りるぞ!〉


そして階段を下りき・・・る前にアイが何事かを言う。


A:マスター!そのまま下りきったらーーー


〈待つのだリクマ!罠があるのだ!〉


〈え?罠?〉


またしてもアイの言葉は遮られる。今度はルゼだ。


A:うぅ・・・どうして今日はこんなにも・・・


俺:どうどう、落ち着け。今日は皆が何故か冴えてる日なんだよ。たまにはアイも休んだ方が良いってことだよ・・・多分。


A:そんなんじゃ納得出来ません!私はマスターのお役に立ちたいんです!次何かあった時は、今度こそ・・・


アイは、謎の対抗心を燃やしている。まぁ、取り敢えず罠とやらは何なんだ?


〈ルゼ、罠って何があるんだ?ていうか、何で罠があるって分かるんだ・・・?〉


〈んー?ただのカンなのだー♪〉


そーなのかー・・・ルゼのカンが凄いのだー・・・うん、俺が真似しても面白くないですよね。はい。調子に乗ってすいませんでした許してください。


〈こういうのって、侵入者に対する罠があったりするのだー。何となくだけど、直感でまずいと感じたのだー。〉


ふむ・・・一体なんだろうか?


〈取り敢えず何か投げてみる?〉


〈それがいいと思うのだー。ちょっと重いのがいいと思うのだー!〉


ルゼがそう言うので、取り敢えずアイテムボックスにあるものを適当に投げてみた。投げたものは、試しに創ってた魔剣だった。皆にも何かしら武器をあげようかと思い、色々創っていたのだ。


んで、その魔剣が地面に落ちた瞬間。


ガコン!


何と、地下に落とし穴があったのだ。それがただの落とし穴であれば、何の問題もない。だが、それはただの落とし穴ではなかった。だってその中にはーーー


〈何でマグマが溜まってんだよ・・・〉


マグマが溜まっていた。マグマの深さは、大体目測で500mくらい下だ。だが、ここまで熱気があがってくる。てかさ、何で普通の家の地下室に続く道の途中に落とし穴があって、さらにその中にマグマが溜まってんの?おかしくね?しかもこれ、多分ステータスの高さとか関係無しに焼け死ぬ気がするんだけど?流石にそれはないとは思うが。


〈と、とにかく避けた方が良さそうじゃな・・・〉


〈でも、どうやって避けるんです?蓋は閉まりましたけど、これ横幅いっぱいに開いてましたし、飛び越えても、今の罠の先にも落とし穴が無いとは言えませんし・・・〉


そういや、マグマが溜まってたとこって密室だったのに、バックドラフトとか起きねぇのかな?そもそもマグマでバックドラフトとか起きるのかな?そんな益体も無いことを考えた。


A:はっ!?ここは今度こそ私のでばーーー


〈ここの人がこの先に行けるということはぁ、何か罠を発動させない仕掛けかぁ、罠を無視して行ける道とかがぁ、あるのでは無いでしょおかぁ?〉


A:・・・


二度あることは三度あるとは良く言うが、三度あることも四度あるのか・・・


それにしても、アイの無言が何か怖い。次に発せられる言葉が何なのか、かなり怖い。そしてこれだけは言わねばなるまい。フラグ回収乙。


A:うわぁぁぁぁぁん!!!!もうイヤですますたぁぁぁぁぁぁ!!!!


泣いた。それはもう、凄い号泣である。まさか泣くとは思わなかったが、それほどショックだったのだろう。宥めてやらねば。


俺:よしよし。大丈夫だ。今日皆に良いとこ取られちゃったけど、いつもお前は役に立ってくれてるよ。だから泣かないでくれ。お前はお前にしか出来ないことで役に立ってくれたら良いから。な?


A:うぅ・・・ぐすっ・・・はぃ、ますたぁ・・・


一応は落ち着いてくれたみたいだ。今、アイの頭を撫でてやれなかったことが悔やまれた。そうしてやれば、もう少しショックを和らげてあげられると思った。


俺:なぁ、アイ?


A:・・・はい。何ですか?・・・ぐすっ


まだ完全には泣き止んで無いようだ。ってか、アイって鼻水とか出ないはずなのに、どうして鼻をすする音がするんだろう?あ、でもそれ言ったら、声帯も無いのに声が出せること自体がおかしいのか・・・気にしたら負けなのかな?


俺:この罠を回避する仕掛け、アイなら分かるんじゃないか?ここでこそ役に立ってくれよ。


A:は、はいっ!マスターが今立っている段の1つ下の段の中央辺りに、出っ張りがあると思います。それを押せば、一定時間罠が解除されます!


俺:ありがとう、アイ。役に立ってくれて嬉しいよ。


A:は、はにゃあ・・・


んで、アイの言う通りに見てみると、俺の乗ってる1つ下の段の垂直になってる部分に、出っ張りがあった。それを押して、軽く罠のところに足を乗せてみると、開かなかった。

よし、これでどうやら進めそうだな。


〈罠の解除は一定時間らしいから、早く渡るぞ!〉


そうして走ること十数秒、目の前に白い扉があった。


〈どうやら・・・ここのようだな。〉


〈では、行くんじゃな?〉


〈あぁ。それじゃあ、救出開始だっ!〉


そして、扉を開けた先に飛び込んで来たのはーーー

アイちゃん、まだ身体が手に入らないなんて・・・不憫ですよねぇ(´;ω;`)

え?今回の話の不憫なところはそこじゃない?そ、それもそうっすね(震え声)

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