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スキルを創って異世界最強!? 〜つまらない日常から一転、非日常へ〜  作者: 日下辰巳
第3章 獣人国王都アガレーヌ編
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Y10 情報

何かもう、こうも休みが多いと、逆にだるくなってきますね。最近モチべが上がらないんですが、どうすれば良いのやら・・・そんなこんなでまた五日後の投稿ですね。本当にすみません。そう思うのに、モチべが上がらない・・・本当にどうすればいいんでしょうね?

ーーーside 桐翳 葵


私達は現在、王座の間に集まっています。というのも、国王様が何やら話があるらしいからです。まぁ、またいつものように何処かへ訓練に行ってほしいという内容でしょうけど。


「皆、集まってくれたようじゃな。早速ではあるが、お主達を呼んだ理由は二つある。」


2つ?何でしょうか?神凪君の情報でも掴んだのでしょうか?・・・覚さんは、既に分かってるのでしょうか?いえ、どうせ今から国王様から話して頂けますし、今聞く必要はありませんね。


「1つは、いつも通り修行として、とある場所まで行ってもらいたい。」


「その場所とは?」


聖くんが聞きました。


「エフェリアル山というところでの、以前行った迷宮ダンジョンよりも魔物のランクが高めなのだ。あれからいくらか魔物を倒し、全員レベルが30を超えたと聞いたのでな。ステータスが30で大幅に上がったようであるし、エフェリアル山に行っても大丈夫であると判断したのだ。」


「なるほど。では、私達はそこに行けば良いのですね。」


私がそう言うと、国王様から注意すべきことを言われました。


「うむ。だが、あそこにはヌシがおる。山のヌシがの。くれぐれも、そいつに見つからぬよう、気をつけてくれ。」


山のヌシ・・・ですか。どれほどの強さなのでしょうか?


「山のヌシって、ランクはどれくらいなんですか?」


凛花が聞きました。どうでもいい事ですが、凛花は国王様にはちゃんと敬語を使っています。


「・・・SSSじゃ。」


『っ・・・』


国王様が答えた瞬間、皆の間で緊張が走りました。それはそうです。SSSの魔物なんて、SSS冒険者でさえ、1人で討伐するのは厳しいのですから。


「一応、剣聖マガラもついておるが、あの者でも精々足止めくらいしか出来ぬであろう。じゃから、見つからぬように気をつけてくれ。まぁ、今の時期であれば、あまり巣の外には出ないと聞いておるから、杞憂であると願うがの。」


今は夏ですから、そのヌシは恐らく、暑さに弱いのでしょう。これまたどうでもいい事ですが、お城の中はエアコンのような役割をしている魔法道具(結構な貴重品だそうです)があるので、かなり快適です。


「・・・それで、2つ目の理由ってのを聞いても良いっすか?」


どうやら、東宮君はそっちの方が気になっているようです。もしかしたら神凪君の情報かもしれませんし、私も気になりますね。


「うむ。カンナギ殿のことに関してじゃ。」


「か、神凪君見つかったんですか!?」


凛花がそう言いますが、国王様は首を横に振りました。


「残念ながら、そうではなくての。見つかった訳では無いが、それらしき人物の情報が入った。」


「マジか~」「どんな情報だろ?」「ほんと、何処まで行ったんだろうな?」「早く聞かせてください!」


皆が口々に、思い思いに発言します。皆と同様、正直私もそれに混ざりたくなりましたが、私は心を鬼にし、それを鎮めます。私の固有スキルは、どれだけ遠くにいようと、どれだけうるさい環境であろうと、自分の念じた相手(複数可)に、確実に声を届けられる効果があるので、とても便利です。効果はそれだけではありませんが。


「では国王様、その情報を聞かせてもらえますか? 」


「う、うむ・・・」


国王様が何故か引いています。私はほんの少し、皆に向かって怒っただけなのに。そしてその皆も、何故か私に恐怖の眼差しを向けています。解せません。


「ごほん!それで、カンナギ殿の情報なのだがな、あの日に王城から飛び出したカンナギ殿を見たという情報は良くあったというのは知っておるな?」


「はい。ただ、それから何処に行ったのかを詳しく知る人は居なかったと・・・」


聖君が言う通り、王城を出てからの神凪君の行方を知っている人は居ませんでした。いくらか見かけたという話はいくつかありましたが、王都の門番はそんな人を見ていないと言っていますし、王都を囲う防護壁を登って外に出ようとすれば、必ず人目につきます。ですから、未だ王都内に誰かに匿われているか、もしくは神凪君が変装のような、外見を変えるようなスキルを持ち、それを用いて王都の外に出たかのどちらかだと思っていますが、それでは何処にいるのかが全く絞れず、今の所堂々巡りになっています。


「そうじゃ。しかし、先程とある情報が入っての。その内容はこうであった。『黒目黒髪の少年をとある路地裏で見かけたことがありますが、その少年のことでしょうか?もしその少年のことであれば、少年は何かを考え込んでいて、しばらく見ていると、少年の身体が急に光りだし、光が収まって目を開けると、銀色の髪を持つ少年に変わりました。背も5cm程度伸びていたような気がします。あれを見てからすぐに遠くの街まで行っていた為、情報を遅ればせながら提供させていただきます。尚、その少年を見かけたのは、国王陛下が勇者召喚を発表した、ちょうど1ヶ月程前で御座います。』・・・という訳でな、余が勇者召喚の発表をしたのは召喚した丁度1ヶ月後である為、この者が見かけたという少年とは、おそらくカンナギ殿で間違いはないであろう。」


「・・・てこたぁ、陸魔は銀髪で身長180くらいになってるってことか。」


なるほど、神凪君の身長は175cmでしたか・・・って、そうではありません!


「とにかく、神凪君に関する情報・・・それも、かなり大きい情報を手に入れた、ってことだよね?葵ちゃん。」


凛花が私にそう聞いてきました。私は凛花に向かって頷きました。


「これなら、神凪君を見つけるのも、時間の問題かな?」


聖君がそう言うと、皆一斉に湧き上がりました。


『わぁぁぁぁ!!』


そしてそれを、私が再び黙らせました。また皆が恐怖の眼差しで見てくるので、本当に解せません。


それから、一応覚さんにも国王様の言葉が本当か聞いてみましたが、本当のことのようなので、安心しました。


「これで、余からの話は以上である。明日、エフェリアル山に向かってもらうので、本日はもう休むと良い。」


『はい!』


神凪君の情報を掴み、皆大分明るくなりました。もう少しで、神凪君に会えそうですね・・・ふふ。




ーーーside リンシア


「リンシアお嬢様、もうお休みになられては・・・」


「いえ、これくらいであれば平気ですから。とにかく、この方を探して、出来れば協力を仰ぎたいのです。」


そう、私は以前掴んだ、とある方のことを思いながら仕事をしています。


「ですが、最近は良く夜通し探しておられます。他のお仕事に差し支えるのもいけませんし、お休みください。」


・・・確かに、あまり他の業務に差し支えてもいけませんね。とはいえ、こちらの方もやっていかなければいけませんし・・・まぁ、ここはお言葉に甘えて休ませて頂きましょうか。


「わかりました。それでは、私は少々休ませていただきますね。おやすみなさい。」


「はい。おやすみなさい、リンシアお嬢様。」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





私は、寝室に向かって歩きながら、独り言を呟きます。


「・・・見つけたとして、協力して下さるでしょうか?・・・いえ、弱気ではいけませんね。いざとなれば、この身を差し出してでも・・・勇者様を信じていない訳ではありませんが、皆さん揃って元の世界に戻して差し上げたいですし、誰か1人も欠けないようにーーーだからどうか、協力してください。リーク様(・・・・)。」

あるぇ?どうしてリンシアお嬢様は主人公の偽名を知ってるんですかねぇ?そんでもって、マジで葵さんパないっす。マジ怖いっす。無理っす。あんなのに逆らえねっす。怖さを例えるなら、父親と母親と先生とヤクザをごちゃまぜにして固めたようなもn((

あ、あれ?葵さん何でここに・・・う、うわぁぁぁぁぁぁ!!!((ピチューン

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