第123話 行方不明
いけません。冬休みなのに、全然執筆せずにダラダラしてしまってます!そのせいで昨日もだらけて書いてませんでした。すみません・・・ま、多少はね?休憩があってもいいと思うんですよ。あっ、ごめんなさい!許してください!何でもしますから!(なんでもするとは言ってない)
今日はやけに騒がしい。
いきなり何言ってんだとは思われるだろうが、とにかく王都内が騒がしいのだ。あ、ちなみに、俺達は皆で王都で買い物をしている。まぁ、ココの家族であるお祖母様にも挨拶したし、これからどうしようか考えつつ、気分転換に買い物に出た。
まぁ、それはどうでもいいか。取り敢えずこの状況までのことを振り返ってみよう。
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「ココの兄弟達も探さなきゃいけないけど、どこから行ったらいいと思う?」
俺は、皆の前でそう言った。といっても、答えは分かりきっているのだが。
「そうですねぇ・・・獣人が獣人を奴隷に、っていうのは無いと思いますから、やっぱり人族領に戻ることになると思います。」
と、ニノが答える。やっぱり思った通りだけど、人族領に帰るのか~・・・
「やっぱり人族領だよな~・・・やだなー帰りたくない・・・」
俺が帰って正体がバレれば、国王に捕らえられるかもしれん。俺のステータスに勝てるとは思えないが、クラスメイトを人質にされたりすれば別だ。転移で無理矢理皆を助け出せば或いはと思うけど、それさえも見越されて、洗脳だのされてて、助け出されたら自殺させられる可能性も無いとは言えないのだ。人間、何を考えるか分からないからな。
「やっぱり、皆を助けるのは無理なのじゃろうか・・・」
ココが、とても哀しそうな顔をする。やばい、俺のせいだ・・・
「いや、大丈夫だココ。俺は何としてでも見つけてやるから。」
「じゃが、リークは人族領に戻るのは嫌なのじゃろう?なら・・・」
・・・国王を恐れてちゃいけないな。ルゼが俺を本名で呼ぶので、バレる危険性は高いが、大切なココを悲しませるのは嫌だからな。自分の変装に賭けよう。・・・いや、最悪性転換も出来るんだけどさ・・・やっぱ元が男なのに、女になるのは・・・な?
と、とにかく、ココを慰めないと。
「大丈夫だ。確かに戻るのはちょっと嫌だけど、お前が悲しむのに比べれば、そんなのは気にしない。お前の方を優先するよ。」
「よ、よいのか?・・・ありがとうじゃ、リーク。本当に感謝するぞ・・・」
「あぁ。・・・取り敢えず方針は決まったけど、色々計画は立てておこう。それまではアガレーヌで過ごすから、気分転換に買い物にでも行くか。」
「わー、買い物なのだー♪」
ルゼは相変わらず楽しそうである。
「それではぁ、私は甘い物が食べたいですぅ・・・」
ベルは甘い物を御所望のようだ。
「ご主人様!私久しぶりにお魚が食べたいです!特に、エスペキュレートが食べたいです!」
ニノが自分から何かを買ってほしいって言ってくるのはちょっと珍しいな。どうしたんだろ?
「珍しいな。ニノが自分から何か買ってほしいって言ってくるの。何かあったのか?」
「あ、えぇと・・・昨日街で見かけて・・・食欲をそそられちゃいました・・・えへへ・・・」
恥ずかしそうに、ニノは言う。食い意地をはってると思われると思ったのだろうか?
「まぁ、どんなのか分からないけどいいや。ココは何かあるか?」
「妾は、妹達を探して貰えるだけで充分じゃ。」
「そっか。それじゃあ行こう。」
んで、俺たちは買い物に出掛けて・・・ニノ御所望のエスペキュレートとやらを買おうとしていると、
「おい、そっちは見つかったか!?」
「いや、こっちにはいなさそうだ・・・」
「くっ・・・一体どこへ行かれたというのだ・・・もし見つからなければ・・・」
そんな声が聞こえた。気になってそちらを振り返ると、どうやら兵士の格好をした人達が言っていたようだ。その時はあまり気に止めなかったが、似たような内容の会話が、買い物中にいっぱい聞こえたのだ。何やら騒がしいと言ったのは、これのことだ。
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で、そんだけ騒がしければ当然気にもなるわけで・・・
俺:なぁ、アイ。何で兵士達があんなに必死で走り回ってるか分かるか?
A:少々お待ち下さい・・・え!?こ、これが本当なら・・・
俺:ど、どうしたんだ、アイ。
いつもとは違う、アイの少し焦ったような声に、俺も少し焦りが生じる。
俺:そ、そんなにやばい事が起きたのか!?
A:マスターに関して言えば、さほど問題は無いのですが・・・獣人国にとっては、かなりの一大事です。
どうやら、俺には直接関係は無いが、獣人にとっては、結構ヤバめのことのようだ。
俺:で、一体何が?
A:・・・獣人国国王の娘、つまり、獣人国の王女様が、行方不明のようです。
俺:・・・マジで!?いやでも、単純に迷子なんじゃ・・・歳は分かんないけど。
うん、やっぱりさ、迷子の可能性の方が高いよね?
A:そもそも、迷子の時点で一大事ですからね?もし王女様が王都内に行くのであれば、何人ものボディーガードの兵士と一緒なんですから、迷子になるということは、兵士の管理不行届ということになりますから、見つからなければ恐らく打首でしょう。
今アイがさらっと言ったけど、普通に恐ろしいじゃねぇか・・・
A:それから、王女様の年齢は8歳で、名前はミルシエル・リウス=エルドールです。
今更だけど、ほんっとプライバシーもクソもないよな。アイの前では。
俺:まぁ、放っといても見つかると思うけど、どうせなら探してやろうか。アイ、何処にいるか分かる?
A:はい。もちろんです。・・・マスター、放置せずに正解です。
俺:え?
どうやらアイは探し当てたみたいだけど、急にそんなことを言われ、俺は???の表情になった。放置しなくて正解って、どういう事だ?
A:それはーーー
それを聞いて、俺は凍りついた。だってまさかーーー
A:ーーー王女様は、誘拐されたのですから。
ーーー誘拐されてるだなんて、思わなかったのだから。
はい。王女様誘拐事件発生です。犯人はーーーお前だ!
あっ、そうだ(唐突)次回は勇者編にしよう。え?それより本編を書け?まぁまぁ、そんな急かさないで、どうぞ。さて、それでは休憩はーーーアイスティーでいいよね?じゃけん、ゲーセンに行きましょうね~((